【2025年】CPUのおすすめ11選 ゲームや動画編集向けの自作PCを作ろう
更新日:2025.02.11
「CPU」はパソコンの性能に大きな影響を与える重要なパーツ。CPUにはコア数やスレッド数、ソケットの規格があるので、他のパーツと一緒に使えるかチェックすることが大切です。また、動画編集やオンラインゲームなどの用途に合わせて製品を選択しないと快適に使えない可能性があります。
そこで今回は、CPUを選ぶときのポイントやメーカーの特徴について詳しく解説します。おすすめのモデルも紹介するので、パソコンを自作したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
CPUとは
CPUは人間でいうと「頭脳」に相当します。パソコンの性能に大きく関わる重要なパーツです。
パソコンのパーツには、メモリーやハードディスクといった記憶装置や、マウスやキーボードなどの入力装置があります。それらの装置を制御し、各装置から受け取ったデータを演算し、表示装置や周辺機器などに出力するのがCPUの役割です。用途によって必要なスペックが変わってくるので、目的に合ったモデルを選びましょう。
CPUの選び方
用途に合わせて選ぶ
インターネット・文章作成
ウェブサイトの閲覧や文書の作成といったパソコンに負荷があまりかからない用途には、それほどハイスペックなCPUは必要ありません。Intelの「Celeron」や「Core i3」で十分です。価格が手頃なため低予算で自作PCが組み立てられます。
ただし、ビジネス用途で使いたい方や、より軽快な動作を求める方は、ワンランク上のCore i5やRyzen 5を検討してみてください。
写真・動画編集・実況
写真や動画の編集を頻繁におこなうなら、Intelの「Core i5」や「Core i7」、AMDであれば「Ryzen 5」や「Ryzen 7」がおすすめ。両メーカーが発売するCPUのなかでは、それぞれミドルレンジとハイレンジにあたる製品です。
負荷のかかる作業にもしっかりと対応することが可能。編集やレンダリング作業はもちろん、ゲーム動画の実況配信なども快適におこなえます。
3Dゲーム
迫力ある映像が魅力の3Dゲームを思う存分楽しみたいなら、処理能力が高いCPUを選択しましょう。Intelの「Core i7」やAMDの「Ryzen 7」、もしくはそれ以上のモデルがおすすめ。もし、予算に余裕があれば、「Core i9」や「Ryzen 9」といったハイエンドのCPUを選んでみてください。フォートナイトやコールオブデューティなどの人気タイトルがより快適にプレイできます。
メーカーの特徴で選ぶ
Intel|初心者でも使いやすい
インテルは、1968年にアメリカで設立された会社です。パソコンやワークステーション向けのプロセッサーをはじめ、チップセットやメモリーなどの開発・展開をしている半導体メーカー。多くのパソコンメーカーが同社のCPUを採用しています。
幅広い用途に対応できる「Core iシリーズ」が人気。ほかにも、エントリークラスのパソコンにおすすめのモデルもあり、ラインナップが充実しているのが特徴です。
AMD|ゲームを本格的にやり込みたい方向け
AMDは、パソコン向けのCPUである「Ryzenシリーズ」が人気のメーカーです。Ryzen 3・5・7・9と、ローエンドからハイエンドまで幅広く展開しています。
また、高性能なGPUを製造販売しているのもAMDの特徴です。本格的なゲーミングPCを作りたい方にもおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
PCに合った「ソケット」を選ぶ
CPUを選ぶ際にはマザーボードとの組み合わせが重要です。マザーボード上にはCPUを装着するためのソケットが実装されており、CPUの種類やメーカーによって形状が異なります。IntelのCPUならLGA1200、AMDならAM4といった形状が主流です。
ただし、マザーボードはケースのサイズやパーツ交換のしやすさなどにも影響するので、用途や目的をよく考慮したうえで選びましょう。
“コアの数”は用途に合わせて選ぶ
コアとは演算処理を実行する部分のことで、CPUに複数搭載した状態を「マルチコア」と呼びます。数が多いほど処理能力は向上。コアが2つでデュアルコア、4つをクアッドコア、6つをヘキサコアと呼びます。比較的負荷の軽い、検索や文章作成などを主におこなうなら2〜4コアのCPUで問題ありません。
動画編集やゲームといった使い方の場合、6〜8コアもしくはそれ以上のプロセッサーが必要になるため、用途に合わせて選んでみてください。
“スレッドの数”が多いとマルチタスクが効率的に
マルチタスクを快適におこないたいなら、コア数はもちろんスレッド数にも注目しましょう。スレッドとは1つのコアが同時に処理できる作業単位のこと。コアの数が同じCPUの場合、スレッド数の多い方が1度にたくさんの処理をこなすことが可能です。
CPUのランクが上がるほどスレッドの数も増加する傾向があります。複数の作業を同時におこないたい方は、スレッド数が多いCPUを検討してみましょう。
「クロック周波数」が高いと処理速度が高速に
クロック周波数とは、CPUが1秒間に動作する回数をGHz(ギガヘルツ)という単位であらわした値です。「動作周波数」とも呼ばれており、一般的にはクロック周波数が高いほど処理が速いCPUといえます。
多くのモデルがオーバークロックやターボブースト機能を搭載。CPUの動作状況に応じてクロック周波数を上げられるため、大きな負荷のかかる場面にも対応することができます。ただし、オーバークロックやターボブースト機能には冷却能力が必須です。足りない場合は、追加で冷却装置を購入しなければならない可能性があるので、注意しましょう。
「キャッシュ容量」が多いモデルを選ぶ
同じ作業をおこなう頻度が高い方はキャッシュ容量が多いモデルがおすすめ。「キャッシュ」とはCPU内に配置されたメモリーのことです。メインメモリーと比較してアクセススピードが速いのが特徴。メインメモリーからデータを読み込む際にキャッシュにも保存することで、以降のデータ読み書きを高速化することが可能です。
キャッシュ容量が大きいほどデータの読み書きが短時間で完了するため、作業効率を上げたい場合はチェックしてみてください。
省電力で稼働させたいなら「TDP」をチェック
TDP(熱設計電力)とは、設計上理論的に想定される消費電力のことです。CPUのスペックには95Wや105Wと「ワット」で表示されています。消費電力が大きなCPUほど発熱量も増加するため、より強力な冷却システムが必要。大型のCPUクーラーやケースを要するなど、ほかのパーツ選びも重要です。
省電力で稼働するパソコンを考えている場合は、よくスペックをチェックしたうえで選んでみてください。
CPUのおすすめ|Intel
Intel Core i5-13500
第13世代のCore i5プロセッサーです。14コア20スレッドを搭載しており、処理性能は良好。ビジネス向けや事務作業向けのデスクトップPC制作におすすめのCPUです。8GB以上のメモリと組み合わせれば、マルチタスク作業にもしっかりと対応できます。
インテルUHDグラフィックス770を内蔵しているのがポイント。デュアルモニター環境で快適に利用できるため、さまざまな作業が効率的に進められます。ただし、LGA1700形状のソケットが実装されたマザーボードが必要です。パーツ購入時は忘れずにチェックしておきましょう。
Intel Core i7-13700
16コア24スレッドを搭載した、第13世代のCore i7プロセッサー。ゲームプレイやクリエイティブ作業などの用途におすすめのモデルです。組み込むためにはLGA1700タイプのソケットを実装したマザーボードが必要なので、留意しておきましょう。
高性能なPコアと高効率のEコアを各8つ内蔵しているのが特徴。負荷のかかる処理はもちろん、マルチタスク処理なども効率的にこなせます。
Intel Core i9-14900K
最大6GHzで駆動する第14世代のCore i9プロセッサーです。24コアと32スレッドを搭載しており処理性能は良好。ハイスペックなゲーミングPCを自作する方におすすめのCPUです。ターボ・ブースト利用時には最大6GHzまで周波数が上げられるため、負荷のかかるシーンでも高いパフォーマンスが維持できます。
マルチタスク性能が高いので、ゲーム仲間とチャットをしながらプレイ動画を配信するといった使い方ができるのがポイント。4Kや8K動画の編集用途にもおすすめなので、気になる方はチェックしてみてください。
Intel Core Ultra 5 245K
6つのPコアと8つのEコアを搭載したCPU。負荷のかかるタスクを処理しつつバックグランドのタスクが効率的にこなせるため、動画編集をしながらレンダリングを行うといった作業をスムーズに実行できます。動画編集用の自作パソコンにおすすめです。
NPUが統合されているのも特徴のひとつ。AI関連の処理をスピーディにできるので、AIを利用して動画や画像処理を頻繁にするクリエイターにもピッタリです。
Intel Core i5-13400F
内蔵GPU非搭載タイプのCore i5プロセッサーです。購入しやすい手頃な価格が特徴。予算を抑えて、デスクトップPCを自作したい方におすすめのCPUです。ただし、グラフィックボードの組み込みは必須なので、あらかじめ留意しておきましょう。
6つのパフォーマンスコアと4つの高効率コアを内蔵しているのがポイント。レンダリングなどの負荷のかかる処理から、写真の表示や動画再生といった軽作業まで、幅広いシーンで最大限のパフォーマンスが発揮できます。
Intel Core i3-13100F
3.40GHzで駆動する、第13世代のCore i3プロセッサーです。ネットサーフィンや動画視聴といった、普段使いのデスクトップPC制作におすすめのCPU。負荷のかかるシーンでは、クロック周波数が最大4.50GHzまでアップし対応できます。
ただし、GPUを内蔵していないため、グラフィックボードとの併用が必須な点は留意しておきましょう。LGA1700形状のソケットに対応しているのがポイント。同形状のソケットを実装したマザーボードが必要です。
CPUのおすすめ|AMD
AMD Ryzen 7 7700
8コア16スレッドを搭載したRyzen 7プロセッサーです。コストを抑えて快適に遊べるゲーミングPCを作りたい方におすすめのCPU。512KBのL1キャッシュのほか、8MBのL2と32MBのL3キャッシュメモリを内蔵しているため、データの読み書き速度は高速です。
ただし、AM5対応のマザーボードが必要なので、購入パーツをピックアップする際は留意しておきましょう。
AMD Ryzen 5 5600X
「Zen 3」アーキテクチャーを採用したCPU。手頃な価格ながら高い処理能力を備えています。コスパを重視する方におすすめのモデルです。予算を抑えて写真や動画の編集に使えるパソコンが製作できます。
最大4.6GHzのブースト機能を搭載しているため、気軽に遊べるゲーミングPCを組むことも可能です。
AMD Ryzen7 7800X3D
Zen 4アーキテクチャを採用したRyzen 7プロセッサーです。8コア16スレッドを搭載するほか、ブースト時には最大5.0GHzで駆動するなど処理性能は良好。96MBのL3キャッシュを内蔵しているため、処理速度の向上が見込めます。コスパに優れたゲーミングPCを自作したい方におすすめのCPUです。
CPUソケットはAM5に対応。ただし、AM4との互換性はないので、マザーボードを購入する際は注意しましょう。
AMD Ryzen5 7600
最大5.1GHzで駆動するゲーミングプロセッサー。6コアと12スレッドを搭載しており、手頃な価格ながら処理性能に優れています。低予算で快適に遊べるゲーミングPCを自作したい方におすすめのCPUです。
AMDの「Wraith Stealthクーラー」が付属しているのもポイント。別途CPUクーラーを購入せずに済むため、追加コストがかかりません。高い冷却性能を備えつつ静かな動作音を実現しているなど、使い勝手は良好です。
AMD Ryzen 3 4300G
「ZEN2アーキテクチャー」を採用した価格がお手頃なCPUです。普段使い用のパソコンを自作する用途におすすめのプロセッサー。4コアと8スレッドを搭載しているため、Webサイトの閲覧や動画の視聴といった用途にピッタリです。
ビジネスで使いたいなら8GB以上のメモリと組み合わせるのがおすすめ。コスパの良いCPUを探している方はぜひチェックしてみてください。
CPUの売れ筋ランキング
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グラフィックボードとの組み合わせも重要
CPUを選ぶ際にはグラフィックボードとの組み合わせも重要です。グラフィックボードとは、映像関連の処理を実行するパーツのこと。複雑なグラフィックをスムーズかつきれいに映し出すには必須のアイテムです。
ただし、いくら高性能なグラフィックボードを選んでもCPUの性能が低いと、十分なパフォーマンスは発揮できません。反対の場合も同様なので考慮したうえで選択しましょう。
CPUを冷却する「CPUクーラー」
CPUクーラーは文字通りCPUを冷却するためのパーツです。過度な温度上昇を抑えることで、連続動作時のパフォーマンスの低下や、故障が発生するリスクを抑えるなど重要な役割を持ちます。高性能なCPUほど冷却性能の高いCPUクーラーが必要です。
また、取り付けの際には、CPUとの間に放熱グリスを塗っておくのがおすすめ。両パーツの微細な隙間を埋めて熱伝導率を高めることで、冷却効果を最大限に引き出します。
担当者からひとこと
CPUを選ぶ際にはコア数・スレッド数・クロック周波数など、チェックすべきポイントがいくつかあります。よく確認せずに購入してパソコンに組み込んでしまうと、期待していた性能が得られず快適に使えない可能性があるので注意が必要。本記事も参考に、目的や用途にあったモデルを選んでみてください。
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