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FUJIFILM X-E5の「持ち出したくなる」魅力に迫る!

2025/09/11
FUJIFILM X-E5の「持ち出したくなる」魅力に迫る!

ストリートスナップの定番モデルとして多くのファンを魅了してきたFUJIFILMのX-Eシリーズ。その最新モデル「X-E5」は、削り出しのアルミニウムボディによる高い質感と剛性感が魅力で、コンパクトながら上質な雰囲気をまとっています。軍艦部には新たに「フィルムシミュレーションダイヤル」が丸窓付きで搭載されました。直感的な操作でシミュレーションをセレクトできるだけでなく、オリジナルの設定をFS1-FS3ボタンに登録できます。

心臓部であるセンサーには、フラッグシップモデルX-H2やX-T5と同じ約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」を採用。APS-Cサイズのセンサーとしては最高クラスの解像度で、細部のディテールまで克明に描写し、従来のX-Eシリーズを大きく超える表現力を実現しました。

「持ち出したくなるカメラ」というコンセプトはそのままに、さらなる高みへと到達したX-E5。その魅力をいくつかの作例とともにご紹介します。

X-E5を手にしてまず感じたことは、アルミ削り出し軍艦部の質感の素晴らしさです。携行しているだけで気分が高まります。
新搭載のフィルムシミュレーションダイヤルは、金属切削加工による精緻(せいち)な仕上がりで高級感があります。クリック感のある操作で瞬時にシミュレーションを切り替えられるため、直感的に撮影を楽しめます。

街角で見かけた真紅の暖簾(のれん)は「リアラ・エース」を選択。深みのある紅と白い瓢箪(ひょうたん)模様が柔らかな光と影の中に浮かび、路地に漂う情緒を見事に描き出しました。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/5.6
  • 露出時間:1/280秒
  • ISO:125
  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/2.8
  • ISO:125

搭載されたセンサーはX-T5やX100VIと同じ約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」。この優れた解像力は本堂の瓦屋根一枚一枚まで細微に描写して、質感を際立たせています。さらに「カラークロームブルー」を強に設定することで空の青みが深まり、重厚な本堂と鮮やかな空が響き合うドラマチックな一枚になりました。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/8
  • 露出時間:1/950秒
  • ISO:125

X-E5の背面モニターは104万ドットと、X-E4やX100VIの162万ドットより低解像度ですが、実際の使用では不安は杞憂でした。屋外でも被写体はクリアに表示され、構図決めに支障はありません。

色鮮やかな和傘に惹かれ、X-E5を頭上に掲げてモニター越しに構図を決定。「リアラ・エース」は和傘に描かれた紅色や牡丹の花を鮮やかに再現し、葉の緑や陰影まで繊細に描写しました。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/2.8
  • 露出時間:1/1600秒
  • ISO:125

金属の質感や塗装の光沢、水面の輝きまで丁寧に描写しています。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/2.8
  • 露出時間:1/1600秒
  • ISO:125

使い込まれた金属の質感や剥がれた木の風合いを「クラシックネガ」で写しました。フジフィルムのフィルムシミュレーションは単なる記録を超え、時間の積み重ねが宿る被写体から物語を引き出してくれます。何気ないワンシーンに懐かしさや映画的な空気感を与えてくれるのが魅力です。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/4.5
  • 露出時間:1/1500秒
  • ISO:125

無機質な鉄橋と夏雲の対比を狙い、「Velvia/ビビッド」を選択。さらに「カラークロームブルー」を強にして、力強く鮮やかな発色を得ました。夏雲の雄大さが伝わってきます。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/8
  • 露出時間:1/1000秒
  • ISO:125

今回の作例はすべてレンズキット「XF23mmF2 R WR」で撮影しました。全長23mm、90gのコンパクトなサイズはX-E5との相性が抜群で、ボディキャップ代わりに常用してもよい一本です。

街路樹の葉がシャープに解像され、石垣のざらついた質感、歩道のタイル模様までも細かく描写しています。小型ながら確かな解像力を発揮することが伝わってきます。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/2.8
  • 露出時間:1/1000秒
  • ISO:160
  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/8
  • 露出時間:1/100秒
  • ISO:320
  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/8
  • 露出時間:1/100秒
  • ISO:8000

新搭載の「サラウンドビューモード」を使うと、電子ビューファインダー(EVF)をのぞきながらも、光学ファインダー(OVF)のようにフレーミングの外側を確認できるため、撮影体験に広がりが生まれます。

ONにすると、画面外を半透明やラインで表示でき、被写体の動きや周囲の状況を意識しながら撮影が可能です。また、正面コントロールレバーでアスペクト比を切り替えると同じ比率に変化するので直感的な構図づくりが楽しめます。

この作例ではアスペクト比を1:1に設定し、正方形のフレームで構図を構築しました。ファインダー上で構図を整える過程は、まるでフィルム時代のカメラで撮影しているような感覚を楽しめました。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/5.6
  • 露出時間:1/240秒
  • ISO:125
  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/11
  • 露出時間:1/100秒
  • ISO:320
  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/9
  • 露出時間:1/100秒
  • ISO:250

X-E4にはなかった手ブレ補正がX-E5に搭載されました。ボディ内5軸・7段の強力な補正効果により、暗所での手持ち撮影はもちろん、スローシャッターを活かした表現まで安心して楽しめます。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/8
  • 露出時間:1/4秒
  • ISO:125

軽くてコンパクトなX-E5は、気軽に持ち歩けるのが一番の魅力です。フィルムシミュレーションダイヤルを回せば、そのときの気分やシーンに合わせて色合いを切り替えられ、まるでフィルムカメラを操るような感覚で撮影を楽しめます。強力な手ブレ補正のアシストも頼もしく、ふとした日常のワンシーンも安心して残せます。

散歩や旅行のお供として気軽に楽しめるのはもちろん、本格的な作品づくりにも応えてくれる、X-E5は頼もしく撮ること自体が楽しくなる一台です。

  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/2.8
  • 露出時間:1/1500秒
  • ISO:125
  • カメラ:FUJIFILM X-E5
  • レンズ:XF23mmF2.8 R WR
  • 絞り値:f/7.1
  • 露出時間:1/500秒
  • ISO:125
 
この記事で紹介した商品
FUJIFILM X-E5
FUJIFILM X-E5
「Xシリーズ」初となるアルミ削り出しのみで加工した軍艦部を採用、高品位な外観を実現。
ファインダー越しの世界に没入できる撮影機能と高い操作性で、写真撮影の悦びを拡大。
ビックカメラ.comで見る
BicPhotoStyle(過去の記事)
BicPhotoStyle(過去の記事)
2024年1月までにビックカメラ.comで掲載された記事はこちらをご覧ください

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