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アラジンにオーブンレンジ新登場!定番トースターと比較してみました!

2025/07/01
アラジンにオーブンレンジ新登場!定番トースターと比較してみました!

キッチンに置くだけで気分が上がる、レトロデザインのオーブントースター。最近では、見た目の可愛さだけでなく、機能性も兼ね備えたモデルが続々と登場しています。

今回は、そんな中でも人気の定番モデルと発売が期待されていた新製品を並べて比較してみました。どちらもレトロな雰囲気をまといながら、使いやすさや焼き上がりの仕上がりにこだわった実力派。

朝のトーストからおやつ作りまで、毎日の食卓をちょっと豊かにしてくれる相棒を探してみませんか?

目次

    パンの香ばしい焼き上がりと、中がふんわりとした食感。そんな理想のトーストを毎朝味わえるうえ、どこか懐かしさを感じさせるクラシカルなデザインで、多くのファンを魅了してきたアラジンのトースターは、いまや“トースター界のアイコン”とも言える存在となっています。

    そんなアラジンから、ついにオーブンレンジタイプの新製品「グラファイトオーブンレンジ」が登場しました(2025年7月1日発売)。多彩な加熱調理に対応できる一台で、トーストだけでなく、さまざまな料理を手軽に美味しく仕上げることが可能です。とはいえ、アラジンの代名詞とも言える「トースト」の焼き上がりにおいては、果たして従来の人気トースターとどのような違いがあるのでしょうか。その違いは、気になるところです。

    今回は、定番モデルであるアラジントースター(AGT-G13B)と、新たに登場したグラファイトオーブンレンジ(AEM-G14A)を実際に使い比べ、「トーストの焼き上がり」のほか、「リベイク機能」や「ハンバーグの焼き上がり」など、多角的に比較検証してみました。

    0.2秒で美味しさを極めるトースターとグラファイトオーブンレンジ

    アラジンのトースター最大の特徴は、独自の特許技術「グラファイトヒータ」を搭載していること。このヒーターは、わずか0.2秒で瞬時に発熱し、パンの表面にすばやく焼き色をつけることで水分を閉じ込め、外はカリッと、中はモチモチとした理想的な食感に仕上げてくれます。

    定番のトースター(AGT-G13B)

    このグラファイトヒータは、グラファイトオーブンレンジにも採用され、トースター同様の高火力とスピード感を実現しています。さらに、マイクロ波による加熱とヒーター加熱を組み合わせた、アラジン独自の「グラファイトレンジ加熱」も新たに搭載。

    これにより、食材の中までしっかり火を通しながらも、表面は香ばしく、プロのような焼き上がりが可能になりました。

    新製品のグラファイトオーブンレンジ(AEM-G14A)

    これができるのは、マイクロ波を吸収して発熱する専用の「ヒートトレイ」と、金属製ながらレンジ加熱にも対応する「マジックラック」も付属しているから。メニューに応じて使い分けることで、簡単に最適な仕上がりを引き出してくれる優れモノなのです。

    網状のマジックラック(上)とヒートトレイ(下)

    「トースターといえばアラジン」というイメージが定着していますが、グラファイトオーブンレンジでも同様の仕上がりが期待できるのかは気になるところです。

    一般的に、オーブンレンジは庫内が広いため加熱に時間がかかりやすく、焼き上がるまでにパンの水分が蒸発しやすい傾向があります。また、オーブンレンジは下部にヒーターがない構造のため、途中でパンを裏返す必要がある点も手間。

    ところがこのグラファイトオーブンレンジは、さすがアラジン製品!というだけあって、グラファイトレンジ加熱、ステップウェーブ制御、マジックラック、ヒートトレイなど、パンをおいしく焼くための独自の機能が搭載されているのが最大の特徴です。

    上部のグラファイトヒータは、鉄製のパンチングメタルでカバーされており、安全性と効率的な加熱の両立を実現。パンチングメタルの無数の穴からは、グラファイトヒータによる高温の熱が直接放出される構造になっており、素早く庫内全体に熱が行き渡るのが特徴です。

    短時間で高温になるため、食材の表面を一気に加熱し、内部の水分を保ったまま調理できる構造となっています。

    上に光って見えるのがグラファイトヒータ。右のグラファイトオーブンレンジは、鉄製パンチングメタルで覆われており、お手入れもラク

    オーブンレンジでも美味しく焼ける?「トースト」比較

    さっそく6枚切りのパンをトーストして比較してみました。トーストをするときは「ヒートトレイ」を使います。独立した「トーストキー」があるので操作は簡単です。あとは5段階のうちから、焼き上がりを選択するだけ。

    グラファイトオーブンレンジには、トースト用のボタン「トーストキー」が独立しているのが便利

    上からはグラファイトヒータで加熱し、裏面はヒートトレイがマイクロ波で発熱するため、ひっくり返す必要はありません。

    トースト対決! 6枚切りの一般的な食パンです

    ★トースター

    カリッと焼き色濃い表(左)
    カリッと焼き色濃い表(左)
    と水気を含んだもちもちの食感の裏(右)
    と水気を含んだもちもちの食感の裏(右)

    ★グラファイトオーブンレンジ

    表はオーブンレンジで焼いたとは思えないほど、ムラがなく焼けています(左)
    表はオーブンレンジで焼いたとは思えないほど、ムラがなく焼けています(左)
    裏も焼き色が全体についています(右)
    裏も焼き色が全体についています(右)
    焼き上がり後はミトンなどを使ってヒートトレイを引き出します
    トースター
    (AGT-G13B)
    グラファイトオーブンレンジ
    (AEM-G14A)
    焼き上がり 表側も裏側もムラなくキツネ色の焼き目がついている。奥側も手前も同じような焼き加減でお見事 トースターで焼いたパンの焼き上がりと遜色なく、表も裏もこんがり焼けている
    食感 外はカリッと香ばしく、中はしっとりとして最高の仕上がり。食パンの香りもよく感じられる トースターよりは少しだけパサつきが感じられるものの、しっとり感もあり、美味しい

    加熱時間(めやす)

    280℃設定、3分に設定 焼き上がりは「4」、3分40秒で終了
    総評 ◎ ○
    ・トースターで焼いたほうがパンの内側はしっとりしており、パサつきがまったくなく、美味しく感じられる
    ・取り出す際、トースターは手前に網がせり出るので取りやすいが、グラファイトオーブンレンジはミトンなどを使ってヒートトレイを引き出す必要があり、少々手間がかかる
    ・グラファイトオーブンレンジのほうが、時間設定をする必要がないので調整で考える必要がなく、操作はラク

    外側が焦げやすく、中はあたたまりにくい「カレーパン」比較

    次に、加熱が難しいと言われる“カレーパン”を使って、アラジンのトースターとグラファイトオーブンレンジで仕上がりを比較してみました。揚げたてのような食感と、冷たくなりがちなカレー部分がきちんと温まるのか、理想的なカレーパンになるかどうかを比較します。こちらはサーモグラフィでもチェックしました。

    グラファイトオーブンレンジでは、「リベイク」機能を使用し、マジックラックの上にクッキングシートを敷いてから加熱を行いました。

    ★トースター

    ・焼き上がり

    ・サーモグラフィ

    ★グラファイトオーブンレンジ

    ・焼き上がり

    ・サーモグラフィ

    トースター
    (AGT-G13B)
    グラファイトオーブンレンジ
    (AEM-G14A)
    焼き上がり 時間が経過したカレーパンは、見るからに表面がしっとりしていたが、パリッとした印象に 元のカレーパンよりもこんがり焼けている。特に底のほうは少し濃い焼き目の仕上がりに
    中心部のあたたかさ 外側は焦げているところもなく、表面は理想的な仕上がりだが、噛むと中のカレーは常温に近い状態だった マイクロ波でも加熱しているので、中までアツアツ。グラファイトヒータが、表面をサクサクに仕上げている
    加熱時間(めやす) 280℃設定、3分に設定 焼き上がりは「2」、2分30秒で終了
    総評 △ ◎
    ・グラファイトオーブンレンジは、マイクロ波とグラファイトヒータの組み合わせで、外はサクサク、中はアツアツの仕上がりになり、まるで揚げたてのカレーパン
    ・トースターでの調理は、先にアルミホイルをかぶせて焦げ付かないように低温で加熱してから、最後に高火力で加熱したほうがよさそう。ただ、時間や温度の見極めが難しい
    ・ソーセージパンなども試したが、同じようにグラファイトオーブンレンジは中まできちんと加熱されている、優秀な結果となった

    中が冷たくないのはどっち?「冷凍たい焼き」比較

    スーパーなどで購入できる、一般的な冷凍たい焼きの仕上がりを比較します。あんこがたっぷり詰まっており、しっかり冷凍された状態で、持ってみるとカチカチ。中心まで加熱するのは難しそうです。トースターでは手動、グラファイトオーブンレンジではリベイク機能であたためてみました。

    ★トースター

    ・焼き上がり

    ・サーモグラフィ

    ★グラファイトオーブンレンジ

    ・焼き上がり

    ・サーモグラフィ

    トースター
    (AGT-G13B)
    グラファイトオーブンレンジ
    (AEM-G14A)
    焼き上がり 外はカリッとした食感。全体的に焼き色がついている。端の部分は少し焦げているところがあった 全体的に表面がカリッと焼けている。加熱する前よりも、焼き目が濃くなっている
    中心部のあたたかさ 皮の部分はあたたかいものの、中心部は冷たい状態。中の冷たさが外に伝わり、食べている間に全体が冷えてしまった 表面は少し香ばしさもありつつ、生地はふんわりとしており、中は湯気が出るほどアツアツ。できたてのたい焼きのようで美味しい
    加熱時間(めやす) 130℃、3分に設定、260℃で2分30秒 焼き上がりは「4」、3分30秒で終了
    総評 △ ◎
    ・冷凍たい焼きは中が凍っているので、トースターで加熱する場合は中心が温まりにくく、微調整が必要
    ・グラファイトオーブンレンジは、レンジ加熱だけではフニャフニャになるが、仕上げにグラファイトヒータで加熱することで表面の香ばしい歯ごたえを楽しめる
    ・トースターで加熱したほうは中がまだ冷たい状態。一方でグラファイトオーブンレンジでは中心までアツアツ、湯気がでていた。グラファイトオーブンレンジに軍配

    ジューシーでふっくら焼くのが難しい「ハンバーグ」比較

    焼き目をつけつつ、ジューシーに焼き上げるのが難しいハンバーグ。アラジンのトースターは、付属のグリルパンを使用して焼く。グラファイトオーブンレンジは、ヒートトレイに置いて焼きます。どちらも焼き時間は15分ですが、焼き上がりには大きな差が出ました。

    ★トースター

    付属のグリルパンに入れてから焼きます

    ・焼き上がり

    ・ナイフを入れたときの焼き具合

    ★グラファイトオーブンレンジ

    ヒートトレイに直接置いて焼き上げます

    ・焼き上がり

    ・ナイフを入れたときの焼き具合

    トースター
    (AGT-G13B)
    グラファイトオーブンレンジ
    (AEM-G14A)
    焼き上がり 表面にこんがりと焦げ目がついていて、香ばしさもある。食感も楽しい 全体的に表面がカリッと焼けている。加熱する前よりも、ほんのりとキツネ色が濃くなっている
    ジューシーさ グリルパンに肉汁が流れ出ている。全体的にキュッと締まっているが、やわらかい。ナイフで切ったところ、肉汁は出なかった トースターで焼いたハンバーグよりもふっくらとしており、少し大きめの仕上がり。ナイフを入れるとじゅわっと肉汁が出てきた
    加熱時間(めやす) 280℃、15分に設定(グリルパンに入れてから焼く) グリル「強」、15分に設定
    総評 ○ ◎
    ・どちらもフライパンで焼くよりふっくらしてやわらかく、美味しい
    ・グラファイトオーブンレンジは、ジューシーに焼き上がり、お店で食べるような美味しさ。ただ、焼き目についてはトースターのほうが美味しそうという意見も。好みで時間を延長したほうがよさそうだ
    ・ヒートトレイにそのまま置けるグラファイトオーブンレンジのほうが、準備や後片付けは簡単だった

    惣菜パンなどのリベイクや料理まで使うならグラファイトオーブンレンジが便利

    アラジンの定番トースター(左)と新製品のグラファイトオーブンレンジ(右)

    アラジンらしいデザイン性はそのままに、さらに幅広い料理に対応できる1台へと進化した「グラファイトオーブンレンジ」。アラジンが満を持して送り出したこの新製品は、実際に使ってみると、その魅力がよく伝わってきました。操作はシンプルで、料理初心者でもトーストやリベイクを美味しく仕上げることができます。

    一般的に、オーブンレンジのヒーターは上部にむき出しで搭載されていることが多いのですが、本機はヒーター管に直接触れることがなく、お手入れも簡単。日々使う中でも便利さを実感できます。

    ただ、トーストについては、グラファイトオーブンレンジでもムラなく焼けて美味しかったものの、やはり専用のトースターで焼いた食パンのほうが、表面のサクッとした香ばしさと中のしっとり感のコントラストがより際立っていました。毎朝、とびきり美味しいトーストを楽しみたいという方には、アラジンのトースターをオススメしたいところです。

    一方で、惣菜パンや冷凍のたい焼き、カレーパン、そしてハンバーグの調理では、グラファイトオーブンレンジの真価が発揮され、外は香ばしく中はアツアツの、まるで出来立てのような美味しさに感激しました。トーストも、途中でひっくり返す必要がなく、表裏どちらも均一に焼き上がるため、サクッとした食感と香ばしさが際立ちます。超優秀なアラジンのトースターと比較をしなければ、一般的なトースターよりも十分満足できる美味しい焼き上がりになる、という結果でした。

    デザインと機能性の両立を求める方に大人気のアラジン。グラファイトオーブンレンジは、デザインだけでなく、性能面でも優秀です。日々の料理を楽しく、そして失敗を減らしてくれる、仕上げてくれる心強い一台となりそうです。

     
    この記事で紹介した商品
    グラファイトグリル&トースター(4枚焼き) ホワイト AGT-G13B(W)
    グラファイトグリル&トースター(4枚焼き) ホワイト AGT-G13B(W)
    一度に4枚のトーストを焼き上げる
    焼く・煮る・蒸すにも使える魔法のトースター
    ビックカメラ.comで見る
    グラファイトオーブンレンジ アラジン グリーン AEM-G14AG [22L]
    グラファイトオーブンレンジ アラジン グリーン AEM-G14AG [22L]
    アラジン独自のコンビ技「グラファイトレンジ加熱」で、ワンランク上の仕上がりに。
    ビックカメラ.comで見る

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     石井和美
    石井和美
    白物家電や日用品などを中心に製品レビューを得意としています。レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っています。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
    松村宇洋(Pecogram)
    写真
    松村宇洋(Pecogram)
    学生時代よりバックパッカーとして海外を放浪し、旅の写真を撮り始めたことをきっかけにフォトグラファーとしての活動を開始。2013年より写真家 高崎勉に師事。2016年独立、写真事務所Pecogramを設立。料理と旅のカメラマンとして、食品や宿泊施設の撮影を主に行っている。
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