体験レビュー

夏こそキッチン掃除が効率的!ケルヒャーのスチームクリーナー大活躍!

2025/07/15
夏こそキッチン掃除が効率的!ケルヒャーのスチームクリーナー大活躍!

毎日使っているからこそ、汚れが溜まりやすいキッチン。忙しさにかまけてお手入れをサボっているうちに、コンロまわりや換気扇が油でギトギト、という人も多いのでは。

まさにそんな油汚れに悩む筆者宅に、ケルヒャー製品担当の垣根久代さんがスチームクリーナー「スタンダードSC 3 EasyFix W」を引っ提げて来訪!果たして積もり積もった汚れはどこまで落とせるのか、試してみました。

目次

    油汚れは“夏掃除”が理にかなっている!?

    ところでみなさんは、大掃除はいつ行っていますか? 日本人は昔から年中行事として、「大掃除は年末にやるもの」というイメージを持っていると思いますが、2024年秋に行われたサンスターグループの調査【※】によると、年末に大掃除を行っている人は約半数。理由は、「こまめに掃除しているから」「面倒だから」などさまざまですが、やはり寒くて忙しい時期に、大掃除するのは大変ですよね。

    【※】<サンスター 年末の大掃除に関する意識調査>

    そんななか、最近耳にするようになったのが「大掃除は夏にやったほうがいい」という説。夏は気温が高いため凝り固まった油汚れも溶けやすく、効率的に落としやすいという理由です。

    本当にそうなのか、ケルヒャーのマーケティング&プロダクト本部で家庭用プロダクトを担当する垣根久代さんに聞いたところ、「それは一理ありますね。でもスチームクリーナーは100℃の蒸気を使うので、夏でも冬でも一撃ですよ」の一言(笑)。確かに……。

    とはいえ、やはり気温が高いほうが水もぬるいし、汚れも落ちやすいので、夏に行ったほうが効率はいいのは間違いないでしょう。ということで、さっそくSC 3 EasyFix Wの使い方をレクチャーしていただきました。

    ケルヒャーの家庭用プロダクトを担当する垣根久代さん(左)と筆者(右)。

    そもそもスチームクリーナーとは?

    一見きれいに見えるわが家のキッチンですが、近くでみたら大変なことになっています(笑)。

    実際に使う前に、まずはスチームクリーナーとは何ができるのか、高圧洗浄機とどう違うのか、垣根さんに教えてもらいました。

    「スチームクリーナーと高圧洗浄機は汚れを落とすメカニズムが全然違うのですが、どちらも水を使って頑固な汚れを落とせるクリーナーなので、混同してしまう方も多いですね。

    スチームクリーナーとは、約100℃のスチームを吹きつけ、油汚れなどの汚れを浮かせて落とすもの。高温スチームによって洗剤なしでも汚れが落とせ、99.99%*除菌できます。キッチンまわりの油汚れやお風呂のぬめり、皮脂汚れなど家中の掃除に向いています。

    一方の高圧洗浄機は、水道の約40倍の高圧水を吹き付けることで、屋外の泥や苔などの汚れを一気に落とすことができます。屋外の外壁や玄関まわり、洗車などにもよく使われていますね」

    *第三者機関調べ

    たっぷりのスチームで汚れを溶かし、浮き上がらせて落としていきます。

    さらにケルヒャーのスチームクリーナーには、ボイラー式とフローヒーター式があります。ボイラー式は圧力釜の構造で水をまとめて加熱するため、スチームの量と勢いが強く、吹き飛ばす清掃が得意。一方で、立ち上がり(ヒートアップ)に数分要するほか、途中で水がなくなっても圧力がかかっているため、すぐに給水できないなど不便なところもあります。

    フローヒーター式は途中で水を継ぎ足せるので、連続使用が可能です。

    一方のヒーター式は、エスプレッソマシンのように加熱したコイルに水を流し、一瞬でスチームを発生させる仕組み。立ち上がりが数十秒と早く、使用中でも給水できるので、長時間使い続けることができます。スチームの量や持久力はボイラー式のほうが優位としつつ、手軽に時短で使えるという理由でフローヒーター式を選ぶ人も多いようです。

    ケルヒャーの「SC 3 EasyFix W」一式。今回は使用しませんでしたが、床の拭き掃除や除菌も可能です。

    キッチンのギトギト汚れ、どこまで落ちる?

    今回のお掃除企画のために、「汚れを溜めておいてほしい」と言われたわけですが、元々そんなにきれいではなかったので、IHクッキングヒーターまわりはギトギト。前面の壁にも油が飛び散っているうえ、排気口カバーには油かすまでついています……。

    揚げ物などをすれば、あっという間にコンロも油まみれになってしまいます。
    べっとりついており、濡れふきんだけでは落とせない状況。

    さらに大変なことになっていたのが、換気扇です。整流板の表面はもちろん、ここを開いてフィルターを見たのは、もう1年以上ぶりか……。フィルターは茶色く変色し、あちらこちらに油の滴がぶら下がっていまにも落ちそう。

    果たしてこんなに汚れていて、換気扇としての役割を果たせていたのでしょうか。

    ということで、さっそく準備開始。ボイラー式は、注ぎ口が狭いタンクから水を入れ、フタをしっかり締める必要があります。「SC 3 EasyFix W」はフタがないので、上から注ぐだけでOK。水が減ってきたらいつでも継ぎ足すことができます。

    IHコンロにスチームを当ててみると……。

    電源を入れたら、わずか35秒でヒートアップ完了! 付属のハンドブラシに黄色いマイクロファイバーカバーを取り付け、ノズルのレバーを引いたところ、大量のスチームが吹き出しました。さっそくIHの表面を軽くこすると……ワンストロークでみるみる油が溶け、汚れが落ちていく! これは気持ちいい!

    「はい、そこの汚れもいけますよ」とケルヒャーの垣根さんに使い方を教えていただきました。

    スチームを出しながら全体をまんべんなくこすっていけば、5分程度で表面はすっかりきれいに。ただワイドなハンドブラシでは、縁にこびりついた汚れにはアプローチできません。

    すると垣根さんが出してきたのが、付属の小さな円形ブラシ。ハンドブラシを外し、これに付け替えると、隅に溜まった汚れにもアプローチでき、かき出しながら落とすことができました。

    ブラシをすきまに当てながらスチームを出すと、汚れが吹き飛びます。まるで歯ぐきのキワを磨いている感覚。

    ここで垣根さんから、プロのテクニックを教えてもらいました。円形ブラシはそのままでは汚れを吸着できないため、汚れが周囲に飛び散ってしまいます。そこでブラシに使い古したタオルなどを被せれば、汚れをタオルに吸着することが可能。その際、タオルでノズルごと包み込むと、熱い蒸気が手にかかって火傷するおそれがあるので、ブラシだけを包んでノズルから離すようにするのがポイントです。

    タオル側から熱いスチームが伝わってくるので、蒸気が手に当たらないように注意を。

    こうしてIHまわりから壁面まで、洗剤を使わずにベタベタ油を簡単に落とすことができました。ほとんど力を入れていないので疲れもなく、ただただ達成感が得られて楽しい!

    油べっとりの換気扇フィルターはどうなった?

    問題は、換気扇です。再びハンドブラシ&マイクロファイバーカバーに付け替え、まずは整流板の油汚れを掃除しました。こちらもワンストロークで跡がくっきりつくほど、一度で油が溶け落ちていきます。垣根さん曰く、「高い場所で使うと油を含んだ水滴が落ちてくるので、外せるものは外して、そのままやるときは下に雑巾などを敷いておくといい」そうです。

    しかし換気扇の油汚れは、さすがIHコンロとは“レベチ”。一通り掃除したら、マイクロファイバーカバーが油汚れで真っ黒になってしまいました。となれば、フィルター掃除は一筋縄ではいかなさそうなので、一旦換気扇から外し、シンクで掃除することにしました。

    ギトギト油がべったり!汚いけれど、換気扇がきれいになった達成感もあります。

    なおマイクロファイバーカバーは使い捨てではなく、洗濯機で洗って繰り返し使えます。ただここまで汚れてしまうと、洗濯機に入れる前に、一度予洗いしたほうがよさそうですね。汚れ落ちや吸水性が落ちてきたら買い替えましょう。

    「あまりに汚れがひどいときは、食器洗い用洗剤を少し使うと、洗浄効果がアップしますよ」(垣根さん)というので、(たまたま使っていた)市販の泡タイプの食器洗い用洗剤を吹きかけ、円形ブラシでスチームをかけながらこすっていくと……めちゃめちゃ落ちる~! しかも周囲には茶色いカスまで飛び散っていきます。

    スチームとブラシを当てたところと、元の汚れとの違いは一目瞭然!

    そして一通り掃除を終えたフィルターがこちら。まるで新品のようで、元々右と同じぐらい汚れていたとは……。そしてスチームと食器洗い用洗剤で簡単に落としたとは思えないほどピカピカです。

    まさかここまできれいになるとは思いませんでした!

    もう1枚の汚れもスチームと食器洗い用洗剤できれいに落とし、換気扇に戻してみたら、新築時と同じ輝きを取り戻しました。こんなに簡単にきれいになって、達成感が味わえるなら、何度でもやりたいかも(笑)。

    これで換気扇本来の働きを取り戻してくれそうです。

    お風呂の床や壁の汚れもスチームで落とせる?

    じつはもう1箇所、掃除したい場所がありました。それがお風呂の床や壁。こちらも他人様に見られる前に掃除したい気持ちをグッと抑えてきました。特に最近、急に暖かくなったので、汚れが一気に増えたような。

    床近くの壁は見えにくいので、つい放置してしまいます。

    しかしお風呂の汚れは、キッチンの汚れとは種類が違うようだけど本当にスチームで落ちるのかしら。垣根さんに聞いたところ、「水垢が結晶化したウロコ汚れやゴムパッキンの黒カビなど、落とすのが難しい汚れもありますが、ピンク汚れやざらっとした黒ずみなどはだいたい落ちますよ」とのこと。

    まずは床の汚れから掃除してみました。ノズルに小型の円形ブラシをつけ、目地にスチームを当てながらこすってみると、ピンク汚れから黒ずみまで、どんどん落ちていきます。いままでは洗剤をつけたタワシでゴシゴシこすっていたけれど、洗剤なしでもこんなに落ちるとは、いままでの苦労はなんだったのか。

    カビが生えやすい床と壁の境目にもしっかりアプローチできます。
    壁面はハンドブラシ&マイクロファイバーカバーでこすっていきます。

    とはいえ、黒ずみの中には、けっこう落ちにくいものもありました。そんなときは「少量のお風呂用洗剤をつけるといいですよ」(垣根さん)とのことで、こちらも泡タイプの洗剤をつけたところ、スチームだけで落ちなかった汚れも落とすことができました。

    短時間でもこれだけきれいになったので、もう少し本腰を入れれば、もっときれいになりそう。

    しかもうれしいことに、スチームには除菌効果【※】もあるので、カビが生えにくくなる可能性も。いままで刺激の強い塩素系のカビ取り洗剤を使い、お風呂のイスやフタの黒ずみは、定期的にオキシクリーン水に漬け込む“オキシ漬け”していたけれど、スチームクリーナーがあれば、もう強い洗剤を使わなくてもいいということですね。

    【※】スチームクリーナーで除菌・カビ対策!油汚れも簡単スッキリ!

    別売りアタッチメント追加でさらに便利に

    ちなみに今回の掃除で、付属していないアタッチメントを使うシーンがありました。1つは大きい円形ブラシの「ビッグブラシ」(3,300円)。これは付属の小さい円形ブラシでは効率が悪い、例えば換気扇の整流板やシンクなど広く凹凸のある面を掃除するときに便利でした。

    もう1つは薄い「すきまブラシ(4個入り)」(2,580円)で、文字通りすきま掃除で大活躍しました。ほかにも、真ちゅう製ブラシと合成樹脂製のパワーブラシのセット「パワーブラシセット」(2,530円)などもあるので、用途に合わせて追加するとよさそうです。

    落ちにくい汚れがみるみる落ちるから掃除も楽しい

    スチームクリーナーというと、本格的すぎて使い方が難しそうと思っている人も多いかもしれません。でも今回使用したのがフローヒーター式だったこともあってか、スムーズに使うことができました。今回掃除した範囲においては汚れが落ちにくいと感じることはなく、ボイラー式でないデメリットを感じることもありませんでした。

    それよりも、いままで洗剤を使ってごしごし掃除していた汚れが、洗剤なしであっという間に落とせたことに感動しました。フロアノズルも付属しているので、小さいお子さんやペットがいる家庭なら、床を掃除しながら除菌もできるメリットは大きいはず。

    みなさんも今年は夏のうちに本格掃除を効率よく済ませ、年末はゆっくり過ごしませんか。

     
    この記事で紹介した商品
    スチームクリーナー SC 3 EasyFix W 15136550 [キャニスター]
    スチームクリーナー SC 3 EasyFix W 15136550 [キャニスター]
    蒸気の力で汚れを落とす、スチームクリーナー。スイッチを入れてたった35秒で使用可能です。水がなくなったら給水して掃除を続けられます。準備が簡単で長い時間使えるので、頻繁にスチームクリーナーを使う方、1回の掃除時間が長い方におススメです。
    ビックカメラ.comで見る

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    Profile
    垣根久代
    ケルヒャー ジャパン株式会社
    垣根久代
    ケルヒャーに入社して18年。2017年から家庭用インドア製品を担当しています。キレイにする「感動」をより多くのお客様に届けることが目標です。
    田中真紀子
    田中真紀子
    白物・美容家電ライター。早稲田大学卒業後、損害保険会社を経て、地域情報紙に転職。その後フリーとなり、住まいや家事など暮らしにまつわる記事を幅広く執筆する。自宅には最新家電を中心に200以上を所有し、年間300以上の記事執筆・監修に携わる。テレビ・ラジオにも多数出演。
    宮家和也
    写真
    宮家和也
    カメラマン。九州産業大学芸術学部写真学科卒。スタジオ恵比寿を経て、浅川英郎氏に師事。2009年に撮影会社株式会社クラウンクリエイトアソシエイツ設立。ミュージシャンや企業広告などの撮影をはじめ、ウェディング、キッズ撮影など人物ポートレートを得意とする。
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