体験レビュー
家電比較

「これが布団乾燥機!?」コンパクトな人気モデル2種を徹底比較

2025/08/28
「これが布団乾燥機!?」コンパクトな人気モデル2種を徹底比較

残暑が続くこの季節。布団の中にこもった湿気が、寝苦しさやカビ・ダニの原因になることも。そこでおすすめなのが、コンパクトで高機能な布団乾燥機。

今回は、人気の2モデルであるアイリスオーヤマ「カラリエ mini TURBO」とcado「FOEHN LITE」を実際に使って比較し、それぞれの特徴やタイプ別おすすめ機種をわかりやすくご紹介します。

目次

    「なんだか寝苦しい…」それ、布団の湿気が原因かも?

    最近、寝付きが悪い気がする―そんなふうに感じることはありませんか?実は、布団にこもった“湿気”が、不快感のもとになっていることがあります。

    人は寝ている間に、コップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われています。その汗が布団に吸収されることで、ジメジメとした不快感が生まれたり、布団のへたりを引き起こしたりします。さらに放置すれば、カビやダニの温床になる可能性も。快適な睡眠のためには、しっかりとした湿気対策が欠かせません。

    湿気対策なら布団乾燥機。最近の機種は軽量&コンパクト!

    そんな湿気問題を手軽に解消してくれるのが「布団乾燥機」です。外に干さなくても布団をカラッと乾かせるので、花粉やPM2.5が気になる時期や、雨の日でも安心して使えます。

    かつては大きくて重く、収納に困るイメージがありましたが、最近のモデルは驚くほどの進化を遂げています。コンパクトで軽く、部屋の中でも邪魔にならないサイズ感。靴の乾燥など多用途に使える機種も登場し、1台あると非常に便利です。

    今回は、そんな布団乾燥機の中から、人気の2機種を実際に比較してみました。

    比較するのはこちらの2機種

    今回比較するのは、アイリスオーヤマ「カラリエ mini TURBO」と、cado「FOEHN LITE」の2モデルです。どちらもコンパクトでおしゃれなデザインながら、機能面にもこだわりが詰まっています。

    アイリスオーヤマ
    「カラリエ mini TURBO」
    cado
    「FOEHN LITE」
    使用電力 ~1100W ~450W
    対応布団サイズ シングル/ダブル シングル
    大きさ 幅178×奥行145×高さ87mm 直径約45×高さ約260mm
    重さ 約0.8kg 約0.4kg(電源コードを除く)
    選べるコース シーンに合わせた自動モード5種類の他、温度3段階と時間7段階を設定できる手動モードも搭載 「あたため」「乾燥・ダニ対策」「送風」の計3つのコースを搭載
    靴乾燥機能 ○ ○(靴乾燥スタンドは別売り)
    アロマ機能 × ○

    どっちがおすすめ?4つの基準で徹底比較!

    @乾燥性能A音の大きさBサイズ・デザインC独自機能の4つの基準で比較してみました。

    @乾燥性能

    気になるのはやはり、”乾きやすさ”。水で濡らした布団を使って、どちらが早く乾燥できるかを検証しました。

    まずはコップ一杯分(200ml)の水を布団全体に吹きかけます。

    実際に吹きかけてみると、200mlはなかなかの量。写真上では分かりにくいですが、手のひらで触れてみると、布団表面がぐっしょりと濡れているのがはっきりと感じられます。シーツの下にも水分が染み込んでおり、本当に乾かすことができるのか少し不安になるほどでした。

    濡らした布団の上に布団乾燥機を置いたら、吹き出し口に上から掛け布団をかぶせます。

    温度・湿度ともにほぼ同程度であることを確認したら、準備完了。スイッチを入れて乾くまでの時間を測っていきましょう。テスト時は、それぞれの機種でもっとも高温の風が出る運転設定を使用しています。
    ※カラリエ mini TURBOは「高温風モード」。FOEHN LITEは「乾燥・ダニ対策コース」。

    さて、どちらが早く乾くのでしょうか?

    「風が届く範囲」に大きな差

    「カラリエ mini TURBO」がかかった時間は約50分。風が布団全体にしっかりと行き渡り、まんべんなく乾燥できた印象です。

    一方で、「FOEHN LITE」のかかった時間は約55分。「カラリエ mini TURBO」よりも高温の風が出ていましたが、風が届く範囲がやや狭かったようです。風がよく当たる布団の中央部分は約30分で素早く乾きましたが、奥・サイドの部分は風が行き届きにくく、全体を乾かすには追加で約25分の運転が必要でした。

    タオルケットなどの薄い布団で確認してみると風の違いは一目瞭然。「カラリエ mini TURBO」は布団の端の方まで大きな空気のかたまりが届いていることが分かりますね。

    とはいえ、今回布団全体を濡らしたのは、あくまで実験のためです。実際の使用シーンでは、布団の端までしっかり汗をかくというケースはあまり多くありません。シングルサイズのベッドを使用している筆者にとっては、「FOEHN LITE」でも十分に対応できると感じました。

    ダブルサイズのベッドで使いたい場合や、寝返りが多く広範囲に汗が付着してしまう場合は、「カラリエ mini TURBO」がおすすめです。

    A音の大きさ

    音の大きさも大事な指標。騒音計アプリ「騒音測定機」を使い、乾燥機から約1mの距離を置いて計測していきます。

    「騒音測定器」アプリの測定画面
    「騒音測定器」アプリの測定画面

    どちらもほぼ同じ音量

    なんと、2機種ともほぼ同じ結果に。どちらの機種も63db付近を行ったり来たりしていました。例えるならば、掃除機をかけているような音がします。音量自体に大きな差はないようですが、FOEHN LITEは高音域がやや目立つため、人によっては少し気になるかもしれません。

    Bサイズ・デザイン

    コンパクトさが特徴のこの2機種。サイズ感やデザインの特徴についても詳しく見ていきましょう。

    アイリスオーヤマ「カラリエ mini TURBO」

    本棚のすき間にすっぽり収まるほど、驚くほどコンパクトなサイズ感が魅力のアイリスオーヤマ「カラリエ mini TURBO」。本体サイズは幅178×奥行145×高さ87mm。

    四角いデザインは視覚的にもスッキリしており、使わないときはインテリアの一部のように自然に溶け込んでくれます。限られたスペースでも使いやすく、狭いワンルームや寝室などにもぴったりです。

    cado「FOEHN LITE」

    一方、cadoの「FOEHN LITE」は、直径約45× 高さ約260mmというスリムな円筒形。布団乾燥機とは思えないほど洗練されたミニマルなデザインで、ぱっと見の印象はまるで美容家電。

    カバンのちょっとした隙間に収まるサイズ感なので、旅行先や出張にも気軽に持っていけます。海外の電圧(※)にも対応しているので安心です。
    ※AC 100V-240V 50-60Hzに対応

    C独自機能の紹介

    今回取り上げた2機種には、それぞれ独自の機能が搭載されているようです。詳しく見ていきましょう。

    アイリスオーヤマ「カラリエ mini TURBO」

    (写真はアイリスオーヤマより提供)

    このモデルの最大の特長は、特許も取得した独自の「立体ノズル」。布団をふんわりと持ち上げることで、内部の隅々まで温風を届けることができます。湿気がたまりやすい寝具の中心部分までしっかりとケアできるのが嬉しいポイントです。

    cado「FOEHN LITE」

    (cado公式サイトより引用)

    cadoの「FOEHN LITE」には、リラックス効果を高めるアロマ機能が搭載されています。今回は検証しませんでしたが、専用アタッチメント(別売)を吹出口にセットし、丸穴部にアロマを一滴垂らして運転するだけで、寝具にやさしい香りを広げてくれるそうです。

    タイプ別おすすめ機種

    布団乾燥機は湿気による寝苦しさを解消するための頼れるアイテムですが、自分の使い方やライフスタイルにフィットしていなければ、結局出番が減ってしまうことも…。そこで、目的やライフスタイル別におすすめのモデルをまとめました。ご自身の好みに合わせて、ぴったりの1台を見つけてみてください。

    ニーズ・タイプ カラリエ mini TURBO FOEHN LITE

    広範囲をまんべんなく
    乾燥させたい

    ◎ ○

    部分的に高温でスピード
    乾燥したい

    ○ ◎
    静かな運転音が良い ○ ○
    洗練されたデザインに惹かれる ○ ◎
    コースの豊富さを重視したい ◎ ○
    アロマ機能を楽しみたい × ◎
    旅行や出張先でも使いたい △ ◎

    どちらも魅力的ですが、筆者が個人的に欲しいと感じたのは「FOEHN LITE」です。
    布団全体をしっかりと乾かせる「カラリエ mini TURBO」も安心感がありますが、シングルサイズを使用している筆者にとっては「FOEHN LITE」でも十分快適に寝ることができました。スリムな縦長デザインでほとんど場所を取りませんし、ホースのセッティングも不要で「使いたいときにすぐ使える」という手軽さも大きな魅力です。

    自分に合った選び方で、布団の湿気対策を

    見た目も機能も、かつてないほど進化した布団乾燥機。手軽に取り入れられて、暮らしの快適度をぐっと引き上げてくれます。今回ご紹介した2機種は、それぞれに特徴があり、使う人の目的やライフスタイルに応じて選べるのが大きな魅力です。

    アイリスオーヤマ「カラリエ mini TURBO」は、特許も取得した独自の「立体ノズル」により、布団全体をまんべんなく乾燥できるのが特徴。ダブルサイズのベッドを使用している人には特におすすめ。運転コースも豊富で、使い方の自由度が高い点が魅力です。

    一方、cadoの「FOEHN LITE」は、洗練されたデザインとスリムな形状が特徴。風が届く範囲はやや限定的ですが、「シングルサイズのベッドを高温で素早く乾かしたい」というニーズには十分応えてくれます。リラックス効果を高めるアロマ機能もさりげない魅力のひとつです。

    寝苦しさや布団の湿気に悩んでいる方は、ぜひこの機会に自分に合った布団乾燥機を取り入れてみてください。きっと「朝の目覚めが変わる」ことを実感できるはずです。

     
    この記事で紹介した商品
    アイリスオーヤマ「カラリエ mini TURBO BSK-110-W」
    アイリスオーヤマ「カラリエ mini TURBO BSK-110-W」
    手のひらに収まるコンパクトな大きさでありながら、従来品と比較して最強の乾燥力*を実現した、「ふとん乾燥機カラリエ mini TURBO。(カラリエ ミニ ターボ)」(*過去の従来品との比較。2024年11月時点)
    ビックカメラ.comで見る
    cado「FOEHN LITE」
    cado「FOEHN LITE」
    快眠をどこへでも。シリーズ最小で持ち運べるワンタッチふとん乾燥機「FOEHN LITE(フェーンライト)」ポータブルに加え、小型400g&海外対応で、旅先でも本格乾燥ができます。
    ビックカメラ.comで見る

    この記事を読んで気に入ってもらえた方は
    🤍いいねやSNSでのシェアをよろしくお願いします

    併せて読みたい関連記事
    share
    • X
    • line
    • facebook
    • はてなブックマーク

    ABOUT このメディアについて

    ビックウェーブ(BIC WAVE)
    このメディアは、ビックカメラが運用しています。
    皆さまに新たな出会いや、発見などの「どきどき・わくわく」をさまざまなコンテンツに載せてお届けします!

    RANKING 人気記事

    ARCHIVE 月間アーカイブ

    TAG タグ

    RECOMMEND おすすめ記事