NIKKOR Z 85mm f/1.2 S
ひと目見ただけで圧倒される大きさを感じ、単焦点の中望遠レンズながら重量はなんと1160gもあります。手にするとずっしりした重量感と重厚な感触が伝わってきます。超大口径が生み出すボケ量は半端なく、シャープなピント面から滑らかに大きなグラデーションを描きながらアウトフォーカスしていく描写は立体的な臨場感が味わえます。
ファーストインプレッションだけで、ひと味、いや、一つだけでは足りない多くの違いを感じる凄いレンズであること実感しました。
- カメラ:Nikon Z7II
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/2500秒
- ISO:64
- 露出補正:-1ステップ
- 露出モード:絞り優先
- カメラ:Nikon Z7II
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/8000秒
- ISO:64
- 露出補正:-1ステップ
- 露出モード:絞り優先
前後の豊かなボケ味によって、ピントのあったメーターパネルが印象付けられ、旅情を感じるような雰囲気に満ちています。ポートレートでの使用がメインとなりそうなレンズですが、スナップ撮影で使用するのも面白そうです。
- カメラ:Nikon Z7II
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/1600秒
- ISO:100
- 露出補正:-0.7ステップ
- 露出モード:絞り優先
- カメラ:Nikon Z7II
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/800秒
- ISO:64
- 露出補正:-0.7ステップ
- 露出モード:絞り優先
とにもかくにも、他のレンズではひと味もふた味も違う“豊潤”なボケ味を一度味わってしまうと、何でも開放で撮りたくなってしまいます。
海に面した電車ホームの柵に結び付けられた布を露出オーバーにして柔らかい描写を狙ってみました。ピント面はカミソリのような切れ味の鋭いZレンズの描写ですが、開放のふわっとしたボケによって、画面全体が情感のあふれるフォトエッセイのような雰囲気に包まれました。
- カメラ:Nikon Z7II
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/8000秒
- ISO:64
- 露出補正:+0.3ステップ
- 露出モード:絞り優先
大きく柔らかなボケは花の写真を撮るのにもとても効果的です。大口径レンズの絞り開放だと玉ねぎボケが目立ってしまうことがありますが、EDレンズと非球面レンズを効果的に配置することによってかなり軽減されています。素直でニュートラルな発色は非常に美しく、春の柔らかな日差しを浴びた草花を優しく描写しています。
- カメラ:Nikon Z9
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/2500秒
- ISO:100
- 露出補正:+0.3ステップ
- 露出モード:絞り優先
EDレンズと非球面レンズの効果で、絞り開放での色収差とエッジ部分の色付きが抑えられています。ピント面が来ている照明はエッジがしっかりと立ち、その後ろの照明は柔らかく大きく溶けて、前ボケもうるさく感じません。直接目では見えない空間の広がりが画面から伝わってきます。
- カメラ:Nikon Z9
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/640秒
- ISO:200
- 露出補正:-1.3ステップ
- 露出モード:絞り優先
- カメラ:Nikon Z9
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/2000秒
- ISO:100
- 露出補正:±0ステップ
- 露出モード:絞り優先
背景をボカすだけでなく前景を大きくぼかすことによって奥行きを感じさせる表現も大口径レンズならではの表現力です。
- カメラ:Nikon Z9
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/500秒
- ISO:100
- 露出補正:+0.3ステップ
- 露出モード:絞り優先
ポートレートレンズとして絞り開放付近で使用することが多そうですが、絞りをF8まで絞ったときの解像感はまた素晴らしく、ポートレートだけにしておくのにはもったいない。ニコンZレンズの中で最高峰の解像力を有しているといっても過言ではないでしょうか。
- カメラ:Nikon Z9
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/100秒
- ISO:100
- 露出補正:-1ステップ
- 露出モード:絞り優先
公園を歩いていると中望遠レンズを使用してペットの撮影でされている方たちよく見かけるようになりました。中望遠のボケ味とシャープな描写力は動物の撮影にもとても相性はいいものです。
筆者はペットを飼っていないので、大きなバードゲージの中を野鳥が自由に飛び回れる環境の野鳥園にいって、使い勝手や描写力を確かめてみました。
ゲージの中にはいって、最初に目に飛び込んできたのはカラフルな羽で全身が覆われているナナクサインコでした。それほど大きな鳥ではないで果たしてピントの薄いf1.2で瞳にピントを合わせられるか一瞬不安を感じましたが、使用したカメラはニコンが誇るZ9。瞳をしっかり捉えることができて、大きなボケによってカラフルで鮮やかなインコをリアルに浮き上がらせることができました。丸みを帯びたオウムの体がピント面から緩やかにボケていくことによってふっくらと描写され立体的に感じます。
- カメラ:Nikon Z9
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/400秒
- ISO:64
- 露出補正:+0.3
- 露出モード:絞り優先
右側の小鳥の嘴にピントを合わせると瞳はもうボケ始めています。瞳にいきがちな視点が嘴に向かうことによって普段気づかないペットの表情が引き出せるかもしれません。撮影するたびに新たな発見を見いだせる楽しみが膨らみそうです。
- カメラ:Nikon Z9
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/1250秒
- ISO:100
- 露出補正:±0ステップ
- 露出モード:絞り優先
手前の手すりをボカして、奥行きを感じる構図で撮影してみました。
- カメラ:Nikon Z9
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/10000秒
- ISO:100
- 露出補正:-0.7ステップ
- 露出モード:絞り優先
餌を食べ終わって餌箱から飛び去る瞬間をうまく捉えました。Z9にZ85mmf1.2、
撮影した画像をモニターで確認しながら、どのような被写体、瞬間でも絵にしてしまう強烈なシュート力に衝撃を受けました。
- カメラ:Nikon Z9
- レンズ:Nikon NIKKOR Z85mmf/1.2 S
- 絞り値:f/1.2
- 露出時間:1/20000秒
- ISO:320
- 露出補正:±0ステップ
- 露出モード:絞り優先
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