【カメラの基礎知識】スマホと一眼はどう違う?写真で比べてみた

「スマホより一眼の方がキレイに写真が撮れる」とは聞くけれど、何がどう違うのか、実際のところ初心者にとっては分かりにくいもの。もし一眼を買っても、結局スマホと同じような写真しか撮れなかったらどうしよう……と不安に思う人もいるのではないでしょうか。
スマホと一眼の違いは、挙げればいくつもありますが、それがいちばんハッキリと分かるのは「同じシチュエーションで撮った写真を見比べた」ときです。
そこで、この記事では様々なシチュエーションを例に、スマホ・一眼それぞれで撮影した写真を比較してご紹介します。
比較写真を見れば、きっとその違いが伝わるはず。一眼へのチャレンジを迷っている人は、ぜひご覧ください。
さっそく一眼とスマホで写真を撮ってみましょう。
スマホとカメラの大きな違いに 「 ボケ味 」 の演出があります。

スマホで撮影

EOS M200 で撮影(ミラーレスカメラ)
いかがでしょうか。どちらもイルミネーション全体をを撮ることはできていますが、右の方がよりふんわりと背景がぼやけて、ピントの合っている手前側がより強調されていますよね。
一眼の写真は背景がボケて、メインの被写体が際立っているのに対し、スマホで撮った写真は背景がボケておらず全体がごちゃごちゃしている印象に見えるかと思います。
このボケ感を出せるかどうかが一眼とスマホの大きな違いです。
一眼はスマホに比べてカメラに搭載された「センサー」が大きいので、普通に撮影してもボケ感が出る写真を撮ることができます。
さらに、一眼には「F値」を調整したりレンズを替えることでボケ具合をコントロールすることができるので、イメージに合った写真を撮ることができるのです。

スマホで撮影
この撮影状況ではISO100に。解像感が悪くなり、ノイズも目立ちます。
背景のイルミネーションの色合いも破綻しています(青色イルミ)。ボケ味も、いま一つ。

EOS M200 で撮影(ミラーレスカメラ)
M200は、ISO6400でもノイズは少なく、解像度もある写真になっています。
背景のイルミネーションの色合いも自然でボケ味もキレイ!
では、次は夜景やイルミネーションなど暗い所で撮影した写真について見てみましょう。
ここでも一眼とスマホの写真に大きな違いが出ます。

スマホで撮影

EOS KissX9i で撮影(一眼レフカメラ)
赤枠部分を拡大して比較

拡大:スマホで撮影

拡大:EOS KissX9i で撮影(一眼レフカメラ)
比べてみれば分かるように、一眼で撮った右の写真は明るくやさしい印象に写っていますね。一方、スマホでは全体的に暗くなってしまい、あまりきれいに写っていません。
その差は、一部分を拡大すると更によくわかります。右の写真は拡大しても明るく、解像度がしっかり残っている為、文字も読めますね。
その違いというのがScene1でも説明したカメラの「センサー」。これがスマホよりも大きい分、光をたくさん取り込むことができ、暗いところでも明るくきれいな写真を撮ることができます。
さらに一眼は光を取り込む時間も調整することができるので、撮影する場所の暗さに合わせて写真を撮ることができるのです。
暗い場所でのデジタル撮影には、写真がノイジーになりがちです。
スマホと一眼カメラではその写り方にどのような違いが出るのでしょうか。

スマホで撮影

EOS M200 で撮影(ミラーレスカメラ)
写真全体が明るいことももちろんですが、写真全体のノイズ量にも大きな違いがわかります。ノイズの少ない写真にも、前出のセンサーサイズが大きく影響しているのです。

※上記センサーサイズはイメージです。実際のセンサーサイズとは異なります。

いくつかの撮影シーンで比較してきましたが、デジタルカメラにおける画質(写真のきれいさ)を決める最大のポイントはセンサーサイズの違いによる部分が大きいということ。
デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラはスマートフォンよりも大きい分、大きなセンサーを搭載しています。このセンサーサイズの大きさの差がそのまま画質の差になっているということです。

以上のように一眼なら、キレイに残したい場所や状況を、かんたんにプロのように記録することができます。スマートフォンはいつでも取り出せて気軽に撮影できるので「記録」にはうってつけですが、一眼はそれで撮ることで一枚一枚が大切な「作品」になります。
SNSやブログにアップする写真も、一眼で撮った写真だと周りの反応も変わってくるはず。
あなたも一度、一眼を手にしてみては?。

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