カメラ初心者教室【カメラの基礎知識】F値(絞り)って何?

ですが、目の前の風景をビシッと撮影したい時など、ボケ味をなくして、全体にしっかりとピントが合っているような写真も撮りたいですよね。
実は、このピントやボケ具合を左右するのが、F値(絞り)です。
今回は、その「F値(絞り)」について分かりやすく解説します。

キレイなボケの写真を撮りたい!というときはまずはモードをAv(絞り優先)モードにしてみましょう。このモードはボケに関係するF値を自由に設定し、それ以外の項目は基本的にカメラ任せで撮ることができます。
難しそうだな、と思うかもしれませんが、F値の仕組みが分かってしまえばとっても簡単なモードです。
背景がボケているというのは、例えば手前の物だけにピントが合っていて、その奥や手前にはピントが合っていないという状態を指します。逆に全体がはっきりと写っている写真は、手前の物から奥の背景までピントが合っている状態です。
どの範囲までピントを合わせ、どこまでをボケさせるか・・・それをF値(絞り)の調整によって変えることができます。

背景がボケる

全体がシャープに写る
覚えておきたいルールとして、F値(絞り)を小さくすればボケ感が強くなり、大きくすればより全体がくっきり写るということです。
このルールを確認するために、F値を変えて写真を撮り比べてみました。
「手前の花を主役にして、背景をボカしたいとき」は、F値を小さくします。この撮り方では、写真を見る人の注目を一点(この場合手前の花)に集めやすいので、主役を引き立てたい場合にオススメです。
反対に「なるべく全体をはっきりと見せたいとき」はF値を大きくします。そうすることで花畑全体の雰囲気を伝えることができる写真になります。

絞り値:F5.6
シャッタースピード:1/1600秒
ISO感度:ISO320
ポートレート撮影の場合は「絞り数値」を小さくして背景をぼかすと主役が引き立った仕上がりになります。
ボケ以外に知っておきたいF値(絞り)のこと
F値(絞り)は、実はボケだけでなく「暗い場所での撮影」にも関係があります。
F値(絞り)を小さくすればするほど、レンズを通る光の量が多くなるので、明るい写真を撮ることができます。逆に、大きくすればするほど、レンズを通る光の量が少なくなります。
そのため明るい写真を撮るためには、より長い時間シャッターを開けて光を取り込まないといけなくなります。
まとめ:F値とAv(絞り優先)モードについて
(1) きれいにボケた写真を撮りたいときは、F値を調整しましょう。
(2) F値を調整するときは、Av(絞り優先)モードを選択。
(3) F値が小さいほど、ボケが強くなります。
(4) 暗いところで手持ちで写真を撮るときは、F値を小さく。

いかがでしょうか。難しそうなF値も、大きくまとめてしまうとたったこれだけです。
雑誌に載っているオシャレなスナップ写真を見ても、うまく背景をぼかしてモデルを際立たせている写真が多くあります。F値の調整を覚えれば、カメラ初心者の方でも被写体を引き立たせる写真を撮ることができます。
一眼のAv(絞り優先)モードなら手軽にF値(絞り)だけを設定して写真が撮れるので、初めての方もぜひトライしてみてください。

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