さらなる進化!SONY WH-1000XM6をレビューしました!

皆さんこんにちは。BIC WAVE編集部の たけ です。先日、発表イベントにも潜入したSONY ワイヤレスヘッドホン最上位モデル WH-1000XM6をご紹介します。発売から2年半経った今も人気のあるM5の新型として、ついに発売されました。前回記事では試聴時間も限られていたため、今回は名古屋駅西店 オーディオマイスターの成瀬さんと時間をかけてレビューしましたのでお届けします!
WH-1000XM6 概要
・高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN3」、アダプティブNCオプティマイザー、12個のマイクによって世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現
・SONY独自の立体音響技術で臨場感のある映画試聴体験ができる「360 Upmix for Cinema」
・AI技術を活用した高品質な通話性能
今回のM6ではヘッドホン自体の開発に加えて、音作りもサウンドエンジニアとの“共創”によってこだわったことが伝わります。また、ノイズキャンセリングはマイク数やプロセッサーを進化させたことで良くなったようですね。この後の試聴で見ていきましょう。
新旧比較(WH-1000XM6対WH-1000XM5)
*価格は記事が公開された時点のものになります
音質とノイズキャンセリング以外の性能では立体音響や通話性能、イコライザーのバンド数が増えていますね。それと気になったところで、価格が約6万円でポイントが無いようです。記事を執筆している時点での価格差は14,607円と大きな差があります。でも、この価格帯のヘッドホンは、音質で満足できたら価格差が気にならない人(自分も含めて)が多そうですね。
WH-1000XM6 開封してみた

今回はメーカーから2色お借りしたうち、プラチナシルバー色を開封していきます。カラー名はプラチナシルバー となっていますが実際は前モデルに近い、つや無しのオフホワイト系ですね。内容物はヘッドホンなのでシンプルになっています。

本体はつや無しのマットなので触った感じはさらっとしています。前モデルと近しい色味ですが白の要素が少し強くなりました。SONYのロゴは、ほんのり見える程度ですが形状や質感で、遠くから見ても「SONY」とヘッドホンが好きな人にはわかるでしょう。


発表イベントでデザイン開発者の方が言われておりましたが、ケースはジッパー式からマグネットで簡単に誰でも開閉できるように変更を加えられました。また、前モデルでは無くなった本体の“折りたたみ形状”はXM6で復活しました。これはユーザーからの要望をもとに折りたためるように戻したとのことですが収納ケースも小さくなって使いやすくなったと感じました。
イヤーパッド


本体の電源ボタンは触ったときに隣のボタンと混同しないよう、あえて差がわかるように丸形状になりました。新旧で機種を試聴していたときにXM5を使っていると確かに押し間違えることがあったので細部までこだわって作られていることに感心しました。また、パッド部分ですがこちらも進化しました。前モデルでも不満は感じませんでしたが厚み が増して、耳をさらに包みこんでくれようになりました。そして、パッドが厚くなった分だけハウジングは薄くなったので横に飛び出す見た目にはならないのはいいですね。
装着感
成瀬 | 前作よりもバンド形状が大きく弧を描く形となっており、頭にフィットするようになりました。ただ、頭の大きい私には側圧が強く、3時間ほど装着で若干痛いなと感じましたね。新幹線や飛行機などの長距離移動での使用を考えている人はあらかじめ装着をしておくのが良さそう。 |
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たけ | 私はぴったりでした笑。厚くなったパッドが耳を包み込んで音楽に集中できる良い装着感に思いました。人によっては側圧が気になるかもということですね |


WH-1000XM6を試聴

音の傾向
成瀬 | 私は初代からM5まで歴代の1000Xシリーズをプライベートで使ってきているファンの一人なので、どうしても厳しめにチェックしてしまうのですが、M6は前モデルからしっかりと進化していますね。例えば重なりやすいドラムの低音とベースギターの分離感が改善されたり、高音域の少しクセのある(若干歪っぽく聞こえる)ところがなくなりました。M6でSONYがテーマとしている「アーティストの想いに満ちる音」というワードには、とても納得感があります。 そもそも前モデルのM5もヘッドホン全体で見れば、かなり優秀なヘッドホンであることは間違いはないですが、さらに良くなったM6を、SONYのヘッドホンが好きな人だけでなく、コアなオーディオファンにも是非手に取って聴いてもらいたいです。 |
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たけ | 前モデルでは一音一音がキレイではありましたが、整理されすぎて少し平面的だと感じておりました。M6では楽器ごとの分離感が向上したことによって、音楽を立体的に感じられるようになったと思いました。 |
こんな曲で試聴しました!
成瀬 | 試聴した楽曲の中で印象的だったのはBillyrom「CYM」ですね。イントロからキック(ドラム)とベースがしっかりと分離されていてそれぞれの楽器がどこにいるのか、しっかりと感じられます。低音楽器隊のグルーブ感がめちゃくちゃ楽しめるので是非興味のある人は聴いてみて欲しいです。ちなみにM5でも試聴しましたが、低音のキックとベースが混ざって悪目立ちしているのがわかりますね。 |
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おすすめのジャンル
たけ | 前モデル同様にPOPSやクラシックとの相性はいいですね。 |
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成瀬 | そうですね。SONYの傾向として音を味付け少なくキレイに聴かせてくれるサウンドなので得意なジャンルがはっきりしています。苦手なのはクラブミュージックや、パンクロックなどの粗さやパワフルさを求められるジャンルで、良さがスポイルされてしまいます。 |
外音取り込み機能
成瀬 | めちゃくちゃ自然で驚きました。音楽の再生音をBGMモードにしたら、カフェで流れているあの感覚で会話もできて、面白い機能だなと思いました。 |
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たけ | あまりSONYが推している機能ではありませんが装着したままで、普通に会話できるので驚きです。 |

まとめ
SONY WH-1000XM6は、前モデルからさらなる進化を遂げたSONYの本気度が100%感じられるヘッドホンでした。音質やノイズキャンセリング性能が大きな推しポイントでありますが、携帯性を高める折りたたみ構造の復活や10バンドに増えたイコライザー、マイク性能の向上など音質以外の部分にもこだわりが詰まっている一台です。ちょっとお値段が高いのですが、試聴する価値のあるヘッドホンとなっておりますので、気になる人はぜひビックカメラ店頭にお越しください。
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