最新ルンバ使ってみた!マッピング機能で掃除が一層らくらくに!

いまやすっかり生活に定着しつつあるロボット掃除機。ほかの家事で忙しいときや留守中に掃除を済ませてくれるありがたい存在ですが、いったいどこまで自動で掃除してくれるのでしょうか。念入りに掃除したい部屋もあれば、掃除が不要な部屋もあるので、できれば掃除する場所も指定したい。
そんなわがままな希望を叶えてくれるのが、ロボット掃除機のマッピング機能です。
ロボット掃除機が部屋の間取りや汚れ具合を記憶して、家中を効率的に掃除してくれるといいます。
それはすごい! でも、本当にそんなことができるの?
そんな折、友人が9月に発売されたばかりのルンバの最上位機種「コンボ10 Max ロボット + AutoWash」を入手したと聞きつけ、 さっそくお邪魔してその実力をチェックさせてもらうことにしました!
ロボット掃除機「ルンバ」の基本機能

まず最近の ロボット掃除機にどんな機能があるかをおさらいします。
基本的にロボット掃除機は、フローリングだけでなく、畳やカーペットなどの上でもお掃除できます。家具の下など人の手が届きにくい場所まで、しっかりお掃除。
さらにルンバに搭載された「マッピング機能」なら、複数のお部屋を自動でお掃除できるだけでなく、掃除したい部屋だけを指定することも可能です。
以下はRoomba Comboシリーズの機種に搭載された主な機能です。機種によって対応範囲が多少異なるものの、基本的には同じといってよいでしょう。
【基本機能(Roomba Combo 10Max、J9+、J7+、J5+すべての機種に搭載 )】
Combo10max | J9 | J7 | J5 | |
---|---|---|---|---|
掃除できる部屋数 | 5部屋以上 | 5部屋以上 | 5部屋以上 | 3~4部屋以上 |
掃除機がけ/水拭きの切り替え | 全自動 | 全自動 | 全自動 | ダスト容器交換 |
清掃力 |
パワーリフト 吸引で最大2倍 |
パワーリフト 吸引で最大2倍 |
スタンダード | スタンダード |
無線通信 | Wi-Fi2.4GHz/5GHz帯 | |||
メインブラシ | 2本のゴム製デュアルアクションプラン | |||
壁際、隅の掃除 | 〇 | |||
規則正しく効率的な動き | 〇 | |||
自動充電&自動再開 | スマート充電&再開 | |||
さまざまな床材に対応 | 〇 | |||
ゴミ捨て自動 | 〇 | |||
掃除する部屋の設定 | 〇 | |||
部分清掃/進入禁止エリア | 〇 | |||
拭き掃除禁止エリア | 〇 | |||
障害物を認識・回避 | 〇 |
今回お試しする機種はこちら。先進機能を搭載したiRobot ルンバ ロボット掃除機の最上位モデル「 コンボ10 Max ロボット + AutoWash」(以下、ルンバ)。ルンバ本体のサイズは、最大幅33.9 x 高さ8.7(cm)。

全体がシックな黒で、どんなインテリアにも調和しやすいシンプルなスタイル。そこそこ大きく存在感大きめなので、デザインは大事!
先に紹介した基本機能に加え新たな機能も満載です。
1. スマートスクラブ機能で拭き掃除をする | ||||
均等な圧力と2倍の拭き取り力で前後に動きながら拭き取る。ペットの足跡がついた玄関、キッチンテーブルの下の食べこぼし、トイレの床タイルなど、スマートスクラブをオンにするだけで、人が手で拭くような往復動作の拭き掃除ができる。 | ||||
2. カーペットを濡らさない | ||||
カーペットに近づくと、パッドリフティングシステムがモップパッドを自動で本体天面まで持ち上げ、毛足の長いカーペットでも濡らさずに掃除できる。 | ||||
3. 吸引力、スマートスクラブ、走行回数などの設定も調整可能 | ||||
カメラ認識機能を活用し、ゴミの認識能力が最大8倍に進化。走行回数を自動的に増やして徹底的に掃除。過去の清掃履歴から学習し、汚れた部屋の優先順位を自動判断。吸引力、スマートスクラブ、走行回数などの設定も調整可能。 | ||||
4. モップパッドの自動洗浄と乾燥 | ||||
充電ステーションに戻りゴミを自動収集後、自動で拭き掃除用のパッドを水洗いして、ファンで送風して乾燥。清掃後に毎回パッドを自動洗浄することで、最大7日間の拭き掃除が可能。 | ||||
5. 自動給水 | ||||
拭き掃除中に水が不足すると自動で充電ステーションに戻って補充。中断した場所に行き拭き掃除を再開。 |
至れり尽くせりのお部屋マッピング

ルンバで便利なのはなんといってもお部屋マッピング! ルンバに室内の間取りを記憶させて、家中の掃除を効率的に行う機能です。
このマッピング機能を使えば、部屋の間取りの広さや形状を記憶。掃除後に「iRobot home」のアプリ上からどのエリアを掃除したか一目で確認できます。
マップ作成後に掃除すると、その位置を記録してアプリに「清掃したエリア」「汚れがひどかった場所」など、清掃結果がマップ上に表示されます。ゴミの多かった場所や掃除できなかった場所も教えてくれるので、同じ場所を何度も掃除する無駄も省けます。
また、毛の長いラグや微妙な段差などルンバの苦手なスポットは、あらかじめマッピングで進入禁止エリアを設定できるので、目が届かない留守中のお掃除も安心です。
通常の人の手によるお掃除ではわからないような清掃状況を簡単に確認できるのです。
マッピング準備開始
最初に充電ステーションをお部屋に配置し、ロボットを充電します。充電は約1時間半で完了。
スマートフォンにiRobot Homeアプリをダウンロード。アプリを起動して、マッピングランを開始します。


充電ステーションの設置場所は、直射日光の当たらない固くて平らな床で、Wi-Fiの受信状態が良好な場所。背面は壁付けにしてもOKですが、両側には50センチ、前方には1.2メートルのスペースが必要です。
また、部屋が暗いとルンバは正確に動かないので、曇りの日や夜間は部屋の明かりをつけて操作します。床の上のものは片づけ必須です。特に電源コードなど絡みやすいものはかなり苦手なので、床から離して上にあげておきます。
いよいよマッピング開始!
準備ができたらいよいよマッピングの開始です。スマホのボタンをクリックすると、ルンバがまるで生き物のように、始動します。

マッピングラン中のルンバの動きを追ってみると、同じところを行ったり来たりして綿密に部屋を精査する様子が、まるでこっそり尾行をする探偵のようでした。
正確にマッピングできた?
安心してしばらく放置していたら、エラーの表示が! 慌ててキッチンに行ってみると、勝手口付近の5センチほどの小さな段差に落ちて止まり、しばらくすると赤いランプ(エラー)が点灯。部屋に段差があって心配な場合はあらかじめ侵入禁止エリアに設定しておきましょう。

玄関は段差が30センチほどありますが、そこはすぐに認識して落ちずに難なくクリア。

今回マッピングした友人宅の部屋は、16帖(ベッドルームと書斎)、クローゼットに使っている4帖半、キッチン、サンルーム、廊下の5カ所。30分程度ですべての部屋のマップを一発で完成しました。 16帖の部屋だけなら10分もかかりません。
完成したマップは下図 。マッピングを除外した部屋は実際のサイズより広くなっていますが、マッピングした部屋のサイズはかなり忠実に再現されています。


名前は自分で変更できるので、ランドリールームをキッチン、ダイニングルームをクローゼット、リビングルームをベッドルーム、オフィスを書斎、廊下2をサンルームに変更しました。
マップの中心が中庭のようにぽっかり空いているのは、納戸として締め切っている部屋をマッピングから除外したため。実際はクローゼットと同じ4畳半の部屋です。
また、上図右の書斎(オフィス)の四角い空白部分(赤丸)は、毛足の長いラグが敷かれていたスペース。さすがのルンバもこのラグを乗り越えて認識することできませんでした。
ルンバは毛足の長いラグや3~5センチ程度の段差などは苦手で、エラー(赤ランプが表示)が出て止まってしまいました。

しかし、これを避けるためには、「侵入禁止エリア」指定で、その部屋を避けて掃除するように設定すればOKです。


Dirt Detectiveで汚れ具合をチェックすると、汚れのひどかった場所は濃いグリーン色で表示されます。友人宅は、まめに掃除はしているとのことでしたが、それでもほどよく汚れていた模様。


マッピング機能を使うとこんなことができる
マッピング機能を使うと、以下のように便利な点があります。
1.マッピングを頼りにルンバが効率的にお掃除
お部屋の間取りだけでなく、どこを掃除したかもルンバが記憶します。そのため、マッピング機能のないロボット掃除機のように、何度も同じ場所を繰り返して掃除することがありません。時間も電力も節約になります。
2. マップをもとに部分お掃除も簡単
お掃除する部屋の指定もできるので、「この部屋だけ掃除したい」「このエリアに入ってほしくない」 などのわがままも全部ルンバがかなえてくれます。
「キッチンだけ」「リビングだけ」といったような「部分エリア設定」は、お掃除するときに部屋ごとに指定できるので簡単です。 マッピングでエラーが出た箇所も、侵入禁止エリア設定で避けられます。


さっそくお掃除開始!
お部屋マッピングが完成したので、さっそくお掃除開始です。


今回はマッピングしたすべての部屋を掃除機かけと拭き掃除をするように選択しました。
少し厚みのあるラグは簡単に乗り上げてパワフルにゴミを吸引!

狭いすき間にもスイスイ入っていきます!


ルンバは、マッピングのときより規則正しく動いているように感じました。マッピング時はあたりを探るようにウロウロ動いていましたが、お掃除のときは迷いや無駄がなく規則正しい動きです。

賢いなぁと感心したのは、フローリングの床では水拭きをはじめるのに、カーペットでは水拭きを一切しないこと。物理的にパッドを持ち上げるパッドリフティングテクノロジーによって、他社のモップリフトアップよりカーペットを濡らすリスクが各段に少ないそうです。
ゴミを吸い取るだけでなく、水拭きすると床がとってもきれいなツルツルの床になったと感じます。

掃除機かけと拭き掃除が一通り終わったあとに、今度は砕いたお菓子を撒いてルンバの吸引力を試してみました。



充電ステーションにゴミが集まるから楽ちん
ルンバがじっくり念入りにお掃除をしている様子を眺めていたら、突然すごいスピードで走り出しました。「何が起きた!?」と驚いて追いかけると、なんと充電ステーションにルンバがご帰還。
じつはルンバ本体にゴミがたまったため。ゴミを充電ステーション内の紙パックに吸い上げるために自分で充電ステーションに戻ったのでした。賢い!
ゴミを充電ステーションに吸い上げる音がなかなかうるさいのですが、10秒程度なので、あっという間に終わります。
また、充電ステーション(AutoWash™付き)は、モップパッド洗浄のたびに充電ステーションを清掃。きれいな水を2回流して、充電ステーションに溜まった汚れやゴミを排出して乾燥してくれます。さらに、トイレなど、特定の汚れた部屋を清掃したあとにモップパッドを洗浄するように設定すれば、汚れが家に広がることを防いでもくれます。

意外な落とし穴!大きいゴミはゴミパックに入らなかった
吸い上げ音が少しうるさいのを我慢すれば、また元気にお掃除してくれるので本当に楽ちん! のはずですが……。
なぜか、「ダスト容器を空にしてください」とルンバから声がします。
ちなみに同時にアプリにも同じアラートが表示されるので、声を聞き逃しても安心。
「え? 数か月分ためられるんじゃなかったの?」と思いながらゴミパックを見ると、まだ全然ゴミはたまっていません。試しにゴミパックの中身を捨てて、もとに戻してみました。それでもロボットは同じアラートを繰り返します。

もしかすると……と、ルンバ本体のダスト容器を見てみると、たしかにゴミがたまっています。それを捨てたら無事解決!

ルンバの実力を試すために大きなゴミ(先ほどばらまいたお菓子)を吸い込んだのが原因でした。ルンバ自身はある程度大きなゴミも吸い取れるのですが、充電ステーションに吸い上げるのは難しいようです。
普段の生活で出るゴミは、細かな埃や髪の毛がほとんどなので、あまり気にすることはなさそうですが、同様のときにはこう対処してみてくださいね。
ほかにもさまざまな便利機能が満載!
ほかにも以下のようにさまざまな機能がたくさん装備されているのでとても便利です。
1. お掃除モードは各種自分で設定可能
お掃除モードは、「清掃モード」「吸引力」「水分量」など各種自分で設定できます。

2. 外出先から操作
外出先でも家にいるのと同じようにお掃除の設定ができます。ただ、たまに表示内容に対してボタンを押さないと先に進めないときがあるので、ときどきチェックが必要です。


また、アプリのナビゲーションで「今清掃中」「違う部屋へ移ります」などと知らせてくれるのはかなり便利。外出先からでもどの部屋を掃除しているかを確認できます。
3. 家を離れると自動で清掃
スマートフォンの位置情報サービスを利用して、スケジュールで「家を離れた時に開始」と設定するだけ。スマートフォン持参で家を離れると、自動的にお掃除が始まります。
4. 話しかけるだけで掃除
音声アシスタント(Googleアシスタント、Amazon Alexa、Siri)に対応しているので、話しかけるだけでお掃除できます。
5. サイレントモード
夜間などお掃除してほしくない時間帯を設定できます。
6. パーツ交換時期の知らせ機能
iRobot Home アプリ「ロボットの状態」欄から、各パーツの交換目安が確認できます。
家が広ければ広いほどその真価を発揮!

実際に使ってみて、ルンバの性能を最大限に発揮させるコツを最後にまとめてみました。
1. 床の上は必ず片づけてからマッピング
マッピング機能付きのルンバは、お掃除中は床が物で散らかっていても避けてくれますが、マッピング中は障害物だと認識するので、片づける必要があります。特に電源コードなどは絡みついてしまう恐れがあるので要注意です。
2. 充電ステーションは動かさない
マッピングで位置設定した充電ステーションを動かすと、ロボットが迷子になります。撮影のために少し位置を動かしたら、ルンバが「僕のおうちはどこ?」というようにウロウロしていました(かわいそう)。もとの位置に戻すと、安心して帰っていきました。
3. 進入禁止エリアや部分清掃エリアで対処
障害物となる電源コードや毛足の長いラグや小さな段差などがあると、マッピング時にエラーを起こすので、その場合は片付けるか、侵入禁止エリアや部分清掃エリアの設定をします。
マッピングが成功するかどうかがキモ
マッピングさえ成功すれば、あとはスタートするだけ。全部自動なので本当に楽ちんです。
しかし、逆にいえば、マッピングがうまく行かないと掃除もうまく行きません。
以前、広い家に住んでいたときに掃除が大変すぎて音を上げた経験のある筆者。掃除が苦手な自分はできるだけ小さく住むのが一番! と考えてきました。
でもルンバがいてくれれば、どんなに広い家に住んでも安心。もちろんワンルームマンションなど部屋が少なければ、文字どおり朝飯前に終わります。
外出中に掃除してくれて、帰宅時には家がピカピカ! だなんて、最高すぎますよね。
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