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まるで専属トレーナー!最高峰モデルの「体組成計」で健康管理を始めよう

2024/09/09
まるで専属トレーナー!最高峰モデルの「体組成計」で健康管理を始めよう

“人生100年時代”となり健康意識が高まる中、健康管理に欠かせないのが「体組成計」。最近はスマホのアプリと連動して、体重や体脂肪率の管理ができるものも増えています。
中でも、1992年に世界で初めて、乗るだけで体脂肪率をはかれる体内脂肪計を開発したタニタに、最新の体組成計事情を聞いてきました!

目次

    「見える化」して自分の体を知ることが大事だった!

    今回、お話を伺ったのは、株式会社タニタ タニタ栄養研究所の堀越理恵子さん。堀越さんは管理栄養士と公認スポーツ栄養士の資格を持ち、現在はタニタでプロのアスリートの食事やコンディショニングのサポートなどのスポーツ支援を行っています。

    これまでに、競歩の日本代表選手をはじめ、プロサッカーチームやプロバスケットボールチームなど、多数のアスリートたちに栄養アドバイスを行ってきたそう。

    いままで、二人三脚でアスリートの体づくりに携わってきた堀越さん。管理栄養士兼公認スポーツ栄養士としての視点から健康とは何かについて伺いました。

    ──健康的な体づくりの基本は何ですか?

    「食事・運動・休養」。この3本柱が健康的な体づくりの基本です。たとえば食事や休養はよくとれているけれど、テレワークでほとんど外出せず、家の中で一日が完結するような生活では運動量はかなり少ないですよね。このような生活を長年続けていると、年齢と共に筋肉量を維持するのが難しくなってきます。

    逆に、運動と休養はバッチリだけど、なかなか筋肉量が増えない場合は、筋肉の材料となる栄養素やエネルギー源が体に足りていないかもしれません。どれかひとつが欠けていると健康の維持増進は難しく、3つのバランスがとても重要なんですよ。

    ──健康管理において、体組成計はいかに有益なのでしょうか?

    この「食事・運動・休養」のバランスを保つためにおすすめなのが体組成計です。体組成計を使うと、自分の体の状態が数値で見えます。スマホのアプリを使えば、さらにグラフで表示されるので、これまでの変化もわかります。だから、まずは何よりも体組成計に乗るのが大事です。

    体重はもちろん、筋肉の量や質がどのような状態にあるのか、その推移をグラフで見ることができるので、健康診断や人間ドックの結果などと合わせれば、自分の体の状態をより深く知ることができます。私はメタボリックシンドロームなど、生活習慣病予防の保健指導も行ってきましたが、きちんと体重をはかり続けている人は成果につながりやすいです。

    アスリートや運動愛好家の方は、自分の筋肉の状態を知ることで、レースや試合で最大限のパフォーマンスを発揮することができます。筋肉の状態を知ることで、食事や休養を心がけるヒントにもなりますよ。

    確かに自分の体重や筋肉がどれくらいか、直視したくない気持ちもありますが(笑)、知らないことには自分の体の状態はわかりません。

    ──今回紹介する『インナースキャンデュアル RD-804L』はどんなところがほかの体組成計と異なるのでしょうか?

    『インナースキャンデュアル RD-804L』は、「フィットネスジムや医療機関で使われているプロフェッショナル仕様の商品に近い性能の体組成計を家庭でも」というコンセプトのもと開発しました。体重、体脂肪率、筋肉量などに加え、5つの部位ごと(左右の腕、脚、体幹部)の筋肉量、体脂肪率など26項目を測定できるのが特徴です。

    プロフェッショナル仕様の体組成計は、1台百万円以上するそう。これを家庭用にしたものが、今回の『インナースキャンデュアル RD-804L』。

    体組成計は、微弱な電流を体の中に流して、その電気抵抗値で体脂肪率などを推定するのですが、プロフェッショナル仕様の体組成計は6周波など多数の周波数を使ってはかることで精度を上げています。今回紹介するインナースキャンデュアルシリーズは、プロフェッショナル仕様の機器で使われている技術を取り入れ、2つの周波数(デュアル周波数)を初めて家庭用機器に採用しました。

    ちなみに、2つの周波数というのは高い周波数と低い周波数とのこと。高い周波数の電流は細胞膜を通りますが、低い周波数は避けて通ります。その異なる2種類の周波数を使うことで、より詳細に測定できるのです。

    2種類の異なる電流を流すことで、筋肉や細胞の内外を細かく評価することができ、筋肉の量だけでなく質の部分も詳細に測定できるようになりました。また左右の腕、左右の脚、体幹部と、それぞれの部位ごとに測定できるのもポイントです。

    筋肉量・筋質バランスのグラフ では、結果をもとにアドバイスも書かれている。
    筋肉量・筋質バランスのグラフ では、結果をもとにアドバイスも書かれている。
    見本画像(提供:タニタ)
    見本画像(提供:タニタ)

    たとえば、よく荷物を持つのが右手の人の場合右腕は日常の動作の中で筋トレに近い動きをしているため筋質点数が高くなり、それに比べて左腕は筋肉点数が低いことがあります。その場合、左手で意識して荷物を持つようにするなど、左右のバランスをとる目安にもなります。アスリートの方なら、部位ごとに「筋質」が評価されるため、鍛えるべき部分が一目瞭然なので、トレーニングの課題がクリアに見えてきますね。

    ──「筋質」とは、具体的にどういう質のことを言うのでしょうか?

    わかりやすく筋肉を赤身と霜降りで例えてみましょう。赤身は筋肉の線維がギュッとして数も多く、しっかり太さもあって密になっている感じ。一方、霜降りは赤身もあるけれど、その周りに脂肪もある状態。結合組織や水分や脂肪などが多く、霜降り状態になっているので、筋肉の質として考えると赤身よりも悪い評価になります。筋線維の数があって太いほうがパワー発揮につながるので、運動をする方は日々のトレーニングで、筋肉を赤身の状態に近づけていく。質の良い筋肉を増やすのが理想です。

    特に高齢者の場合は特に筋肉をしっかり維持することが大事になります。若いころは肥満や体重が重いことを気にする方が多いですが、体重より筋肉に意識を向けましょう。筋肉量だけあってもパワーを発揮できる筋肉の質が老化で衰えてしまうと、筋肉の線維が細くなり、数も減るので筋力が自然と落ちてきます。昔から体形は変わらないという方でも、何もない平らな場所でつまずいたり転びやすくなったりするのは、筋肉の質が下がってきている証拠です。ちなみに、筋肉は何歳でも増やすことはできるので、筋質を気にしながら量も意識するのがおすすめです。

    さらに、このような筋質などのデータをアプリで簡単に見られるのも魅力のひとつ。健康管理アプリ『ヘルスプラネット』をダウンロードして、体組成計と連携すると、スマホで手軽に体組成の詳細を見ることができます。

    見本画像(提供:タニタ)
    見本画像(提供:タニタ)

    先ほどお話した、筋肉量、体脂肪率、筋質などの26項目に加え、年齢や身長を加味したうえで自分が標準範囲かどうかも表示されるので、数字そのものを気にするだけでなく、自分がどこの範囲にいるかチェックするのもおすすめです。

    グラフで表示する項目は自分で選ぶことができ、体重と体脂肪率、筋肉量など、自分が見たいものだけをカスタマイズしてグラフ化できます。サーバーで管理しているので、パソコンでも見ることができ、体組成計だけでなく、歩数計や血圧計などの機器と連動して健康を管理することも可能です。

    ──御社は1992年に世界で初めて乗るだけではかれる体内脂肪計を開発したパイオニアです。タニタの体組成計は今後どのように進化していくのでしょうか?

    医療や研究分野で使われている体組成計と同様のアルゴリズムで計測するので、高精度で、信頼性も期待できます。中でも、家庭用で筋質点数がはかれるのはこのシリーズしかありません。

    さらに1000人を超えるアスリートのデータと比較し、筋肉の質やつき方のバランスがどれくらいアスリートの筋肉の特性に近いか判定したMBA判定を見られるのもこの機種だけ。ビギナー、アマチュア、セミアスリート、プロアスリートの4段階で評価されるので、ぜひ自分の筋肉の状態がどれくらいアスリートに近いか参考にしてみてください。

    アスリートや運動愛好家の方には、体づくりを見える化することで、トレーニングや休養、食事の調整に、中高年の方は、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病や体の衰えなどをチェックするために体組成計を活用いただきたいです。です。本格的な体づくりから健康管理まで、幅広く使えるアイテムですね。

    まさかの産後初の公開測定! 結果はいかに……?

    インナースキャンデュアルのことがとてもよくわかったうえで、実際に使い心地を筆者が体験! 子どもを出産後、1年5か月が過ぎましたが、何を隠そう自分の体の実情から目を背け続けてきた私……。妊娠中は妊婦健診のたびに体組成計に乗っては体重と葛藤する日々でしたが、産後はその開放感と現実を直視するのが恐ろしいゆえ、一度も家の体組成計に乗っていません。なので、先ほどから堀越さんが熱く語ってくださっている「見える化」というものを、私は一切していないのです。

    お恥ずかしながら(本当に恥ずかしい!)現在の自分の体重すらも知らない私……ついに産後初の自主測定です!

    『ヘルスプラネット』のアプリをスマホにダウンロードして、手順通りに登録を済ませたら、今回使用する体組成計を選択し、本機と連動させます。これで設定は完了!

    体組成計の上に裸足で立ち、体重などが表示されるグリップを握って引き上げ、いざ測定。左腕、右腕、左脚、右脚……と次々に測定され、さらには脈拍まで。まるで保安検査を受けているような緊張感が(汗)。

    測定している部位は、このように画面にリアルタイムで表示されます。
    測定している部位は、このように画面にリアルタイムで表示されます。

    いままで体組成計の上にこんなに長い時間いたことがあるかしら?と思うほど、私にはとにかく長い時間に感じました。でもだからこそ、細かく測定して、私の体を隅々まで分析してくれている実感があり、自分の体とようやく向き合うひとときに……。

    測定が終わると、体重をはじめ体脂肪率や筋肉量、BMIなど、スマホに大量のデータが自動で送られていきました。でも、データが多過ぎて何やらちんぷんかんぷん……堀越さん、ヘルプ ミー!

    ──この結果、ぶっちゃけどうなんでしょうか?

    うん、判定はなかなかいいですよ。筋肉量と筋質は判定が高く、量も質も標準的です。

    ──え?? 私、これで標準なんですか!? 絶対に脂肪でブヨブヨだと思っていました!

    筋肉量はいま標準ですが、体脂肪が標準プラス。標準には入っているのですが、これをたとえばマイナスの標準を目指そう。というように、何か目標を設定するとモチベーションアップにつながります。筋肉が増えると基礎代謝が上がり、脂肪がエネルギーとして使われやすくなり、消費されるエネルギー量が自然と増えていくので好循環になるはずです。

    じつは私も2才半になる子どもがいて、産前の体形に戻したいなと思い、産前の体重を目標として設定しているんですよ! でも、子どもが小さいとなかなか運動する時間をつくるのも難しいですよね。そこで私は家で子どもと一緒にできるキックボクササイズを始めました。だから、脚だけ筋肉量がすごい(笑)。

    堀越さんのアプリから、上段のグラフを見ると台形のようなかたちに。左右の脚の筋質点数が高いことがわかります。

    筋質のグラフを見せてくれた堀越さん、グラフで見ると一目瞭然で、確かに両脚の筋肉量と筋質がアスリート級! そして、まさかこんなところに産後の体形悩む同志がいたなんて(涙)! それだけで筆者のモチベーションは、だだ上がりです。

    ──私は健康のために、妊娠前は出かけるときはできるだけ自転車を使うように心がけていたのですが、最近は全然運動をしていません。そもそも、そんなことすらすっかり忘れていました。

    筋質のグラフを見ると、いまは全体的に標準のところにいます。まずは自転車に乗ることを再開して距離を走ってみてください。もしかすると翌日に運動した反動で筋質点数が低くなる日が出てくるかもしれません。そのときに食事と休養を意識すると、筋肉の量と質がもっとよくなって、全体的に数値が上がってくるはず!

    筋肉量はなかなか変わりませんが、筋質はすぐに変化として現れてくるので、筋トレしているけど、なかなか筋肉量が増えないという場合は、筋質のグラフをチェックするとモチベーション維持につながります。1回筋トレをすると筋質は落ちるので、その間は食事と休養を頑張る。「食事・運動・休養」の3本柱で考えて、バランスよく繰り返すことで徐々に筋肉量も上がっていきますよ。

    ──なるほど! 体組成計の有効な使い方が見えてきました。でも、私はズボラな性格なのですが、何か続けるコツはありますか?

    今日、まずは体組成計に乗ってみるという初めの一歩はクリアできましたよね! とにかく乗ってみて、自分の体を知ることが大事なので、これは本当に大きな第一歩。

    さらに習慣化して正確なデータをとるために、できるだけ毎日同じ時間に乗るようにしてください。バラバラのタイミングではかると、数値の変動幅が大きくなってしまいます。特に体温や食事の影響を受けやすいので、食事や入浴の後は避けるといいですね。おすすめは朝起きて、排尿後にはかること。プロのアスリートもこのタイミングで測定される方が多いんですよ。そういった毎日忘れずに行えるルーティンをご自身でつくってみてください。

    まずは筋質から始めてモチベーションアップ!

    まずは測って知る。見える化する。そこから健康づくりは始まる。それを肝に銘じて、約2週間使ってみたところ、堀越さんがおっしゃっていた通り、筋質の変動にびっくり! 評価が標準範囲の60点だった日もあれば、娘の散歩でよく歩いてゆっくり休んだ翌日は、左脚が87点、右脚が82点なんて日も!

    体重や体脂肪率はコツコツ続けていかないとなかなか変動しませんが、筋質は毎日変化が見られるのでグラフを見るのが楽しみになりました。なかでも、筋肉量と筋質のバランスのグラフでは、筋質が落ちている日には「筋肉痛が出たら、痛む部位はできるだけ休ませましょう」、筋質がアップしている日には「運動前に軽くたんぱく質を取っておくのも有効です」など、3本柱である食事や休息のアドバイスまでもらえるのも嬉しいところ。まるで自分の専属トレーナーができたみたい!

    最初は「長いな~」と感じて面倒だった測定も(ごめんなさい!)、「今日はどんな筋質かな~?」と、その日の状態を知りたくて積極的に乗るようになりました。自分の体に対する意識が変わり、以前とはちょっと違う前向きな私になったかも。まさに堀越さんが熱く語ってくださった「まずは乗って知ること」、ここからすべてはスタートするのだとしみじみ感じました。

    4人まで登録できるので、家族みんなで使うのもおすすめ。日々の健康管理に、理想の体づくりに、トレーニングのお供に、用途に合わせてぜひみなさんで使ってみてください!

     
    この記事で紹介した商品
    左右部位別体組成計 インナースキャンデュアル ブラック RD804LBK
    左右部位別体組成計 インナースキャンデュアル ブラック RD804LBK
    タニタの最先端技術が結集したハイスペックモデル。「TANITA 4C Technology」を搭載し、ありとあらゆる体組成データを収集。
    ビックカメラ.comで見る

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    Profile
    堀越理恵子
    株式会社タニタ 開発部 生体科学課 タニタ栄養研究所 管理栄養士・公認スポーツ栄養士
    堀越理恵子
    法人向けの健康管理サービスを行う企業にて、健康づくりに取り組む人へのカウンセリング業務や健康セミナーの講師、健康支援サービスの企画や運営などを担当した後、タニタに入社。開発部とタニタ栄養研究所に所属し、プロアスリートの食事やコンディショニングのサポートなどスポーツ支援を行っている
    岸綾香
    岸綾香
    ライター&エディター。大手出版社の女性週刊誌で約20年、料理、美容、グルメなど、実用記事を中心に幅広いジャンルで取材&執筆を行う。Web媒体では料理やヨガなどの動画記事を担当。週刊誌で鍛えられた体力&根性で40代から子育て奮闘中。
    ボス(わらべカンパニー)
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    ボス(わらべカンパニー)
    広告・雑誌・Web・動画等を中心に活動。2022年 わらべカンパニーを設立し、わらべ写真館を運営し始め『写真』=『記録』=『残す』の概念を目指し始める。わらべカンパニー
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