AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
今回使用してみた「AstrHori(アストロリ) 18mm F8 Shift」はフルサイズ対応の焦点距離18mmの超広角ながら、パンケーキレンズスタイルで薄くコンパクトなサイズは抜群の携行性を誇ります。構えることなく、気軽に超広角レンズの世界を楽しめる一本です。
さらに、APS-Cでの使用では±6mmのシフト機構を搭載したユニークな仕様、シフトレンズと聞くと建築撮影のような特殊な用途をイメージしがちですが、単なる広角レンズを超えた、新たな写真表現を可能にするこのレンズがどのような描写を見せるのか、作例とともにご紹介します。
18mmのワイドな画角で、手前のボートから奥のビル群まで広々と捉えました。レンズを上にシフトすることで、青空に浮かぶ雲まですっきり画面に収めることができ、夏の日の穏やかな午後の雰囲気が伝わってきます。手頃な価格でありながら、想像していた以上の描写力に驚かされました。
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/1000秒
- ISO:200
絞り値がF8に固定され、絞り羽根の存在しないシンプルな構造が、このレンズの小型化を実現しています。9群9枚のレンズ構成には非球面レンズが1枚使用されており、金属製のボディはビルドクオリティの高さと剛性感を感じさせます。
F8の被写界深度と18mmの広角が、手前の蓮(はす)の葉から奥の木々までシャープに描写し、蓮の群生の迫力を余すことなく伝えてくれます。
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/250秒
- ISO:320
超広角の画角を活かし、簾(すだれ)に吊るされた風鈴が一斉に揺れる様子を画面いっぱいに捉えました。小さなレンズですが、描写力はなかなかで画像からは猛暑を和らげる清涼感が伝わり、風鈴の軽快な音が幾重にも重なり合うような情景が画像から伝わってきます。
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/250秒
- ISO:200
安価なレンズでありながら、発色は決して悪くありません。むしろニュートラルで自然な色合いが好印象です。
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/250秒
- ISO:400
F8固定ですが、周辺減光が見られます。完璧な描写とは言えないかもしれませんが、この「味わい」のある雰囲気が、写真に深みをもたらしてくれるように感じます。
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/15秒
- ISO:100
超広角レンズならではの広いパースは、被写体を強調しながらも背景の雰囲気を広々と写し出します。散歩しながらのスナップ撮影にも面白い効果を生み出してくれそうです。
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/125秒
- ISO:800
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/125秒
- ISO:800
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/60秒
- ISO:500
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/125秒
- ISO:250
広角レンズで建物を撮影する際、全体を写そうとするとパースによる歪みが目立ちがちです。しかし、シフトレンズを使えば、カメラを水平に保ったままレンズをスライドさせることで、歪みを抑え、建物の形を整えて撮影することができます。
この作例では、下方向にレンズをシフトさせることで、建物の歪みを抑えつつ歩道まで画面に収めることができました。シフト撮影ではフルサイズでケラレが生じるため、撮影範囲をAPS-Cサイズ(ニコンZfのDXモード)に設定して撮影しました。
- カメラ:Nikon Zf(APS-Cクロップで使用)
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/250秒
- ISO:125
シフト機能は、歪み補正だけでなく、被写体を手前に引き寄せるような効果も得られます。この作例では、シフト機能を使って東京タワーを手前に引き寄せてみました。
- カメラ:Nikon Zf(APS-Cクロップで使用)
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/1000秒
- ISO:100
- カメラ:Nikon Zf(APS-Cクロップで使用)
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/1000秒
- ISO:100
8mm、F8固定という仕様は、被写界深度が非常に深くなります。約3m離れた被写体なら、ほぼパンフォーカスで撮影が可能です。パンケーキレンズのように気軽に持ち歩き、心惹かれる風景に出会ったら、気負うことなくシャッターを押せます。
大きな駐車場の入り口、黄色い看板、鮮やかな緑、そして青空。超広角の画面の中で、これらの要素が絶妙なバランスで配置されていて、撮影意欲を掻き立てられました。光の状態が良ければ、メリハリのあるコントラストとニュートラルな発色で、被写体を鮮やかに写し出します。
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/500秒
- ISO:100
超広角レンズは風景写真との相性が抜群です。本格的な風景はもちろん、身近な公園の樹木を撮影しても、広々とした画角が迫力ある一枚に仕上げてくれます。この作例では、普段見慣れた一本の樹木が、ローアングルで撮影したことで雄大な存在感を帯びた姿へと変身しました。
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/250秒
- ISO:100
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/250秒
- ISO:200
コンパクトなパンケーキレンズは旅行のお供にも最適です。広々とした画角が写し出す濃厚な情報量は、旅先で目にした光景を鮮やかな思い出として記録してくれるでしょう。
F8固定という潔い仕様は、一見すると不便に感じるかもしれません。しかし、そのおかげでこのレンズは驚くほどコンパクトで持ち運びの負担も少なく常にカメラバッグに入れておきたくなる手軽さ。
比較的お求めやすい価格帯で超広角の画角を楽しめるという事がこのレンズの魅力だと思います。
- カメラ:Nikon Zf
- レンズ:AstrHori 18mm F8 Shift (Zマウント)
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/250秒
- ISO:400
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