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SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)

2025/10/22
SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)

SIGMA「Sports」ラインから、驚異的なF2の大口径を実現した200mm単焦点望遠レンズが登場しました。高い集光力と美しいボケ味、そしてSIGMAならではのシャープな描写力が組み合わさることで、被写体のディテールを余すことなく再現します。
高速・高精度なAFと強力な手ブレ補正機構を備え、航空機やスポーツといった動きの激しい被写体にも対応。美しいボケと高い信頼性を両立した描写力を、作例を通してご覧ください。

真夏の強い日差しの下、モクモクと湧き上がる雄大な積乱雲を背景に、着陸態勢に入った旅客機を狙いました。望遠域で被写体を正確に追従するには高速かつ高精度なAF性能が欠かせませんが、本レンズにはリニアモーター「HLA」が採用されており、素早いAF動作を実現しています。

ファインダー上では機体が小さく見えるほど距離がありましたが、Sony α7R VのAFポイントは自動的に機体サイズに合わせて横長の長方形へと変化し、的確にトレース。積乱雲のディテールまで鮮明に描写し、手前を横切る鳥の姿まで写し込むことで、空のダイナミックさを一層引き立てました。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)
  • 絞り値:f/5.6
  • 露出時間:1/1600秒
  • ISO:100

200mmの単焦点ながら開放値F2を実現したこの巨大なレンズは、1800gもの重量があります(※ソニーEマウント)。重さだけ見ると怯みそうになりますが実際はとてもレンズの重量バランスがよくて、サンニッパ(300mm F2.8)をひと回り小ぶりにしたようなボディサイズは重厚な見た目とは裏腹に、高速で移動する被写体を追うのが驚くほどスムーズでした。
「Sports」の冠を戴くレンズだけに動体撮影に重要なAF性能を十分発揮して、機体下部の複雑な構造や機体側面に入るマーキングまで完璧なシャープさで捉え続けます。

望遠レンズの200mmという焦点距離が機体を画面いっぱいに引き寄せ、その精緻(せいち)な造形美を余すところなく写し出しています。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)
  • 絞り値:f/2.8
  • 露出時間:1/2000秒
  • ISO:100

頭上を飛び去る旅客機を手持ちで追従しながら撮影した1枚です。深みのあるコントラストとキリッと引き締まったシャープな描写力により、ポスターにも使用できるほど印象的な画が得られました。高速かつ正確なAFが被写体をしっかり捉え、急激な動きにも遅れなく反応してくれて頼もしさを感じました。

SIGMAレンズの完成度の高さとエッジの引き締まった描写にいつも感嘆させられます。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)
  • 絞り値:f/2
  • 露出時間:1/8000秒
  • ISO:100

手前に横たわる流木の力強い質感はそのままに、その背後に広がる海と遠くの構造物が、まるで絵画のように柔らかく溶け込んでいきます。F2の大口径レンズだからこそ実現できる被写体を際立たせる圧倒的な立体感と、とろけるような滑らかなボケ味のハーモニーです。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports(Eマウント)
  • 絞り値:f/2
  • 露出時間:1/8000秒
  • ISO:100

今年の夏も「10年に一度の猛暑」と言われるほどの厳しい暑さが続き、撮影環境は機材にとっても過酷なものとなりました。直射日光の下では、機材が高温に熱せられてしまうこともあります。

このレンズは外装にマグネシウム合金とTSC(熱安定性複合材)を採用し、さらに白い遮熱塗装が施されています。そのため、炎天下でもレンズ本体の温度上昇を効果的に抑えることができます。

今回の作例撮影も、ジリジリと焼けつくような猛暑の中で行いましたが、レンズが触れなくなるほど熱くなることはありませんでした。炎天下での長時間撮影でも安心して扱える耐環境性能の高さが感じられました。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)
  • 絞り値:f/2
  • 露出時間:1/6400秒
  • ISO:100
  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)
  • 絞り値:f/2
  • 露出時間:1/8000秒
  • ISO:100

大口径レンズならではの圧倒的なボケ量に目がいきがちですが、その卓越した光学性能にも目を見張ります。

色乗りもよく、開放値F2からすでに優秀な解像性能を発揮します。解像度はF2.8からF11までピークに達し、ピントを合わせたコンテナの波板や塗装の質感を精緻に描写しています。各種色収差も良好に補正されており、ほとんど目立ちません。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)
  • 絞り値:f/8
  • 露出時間:1/640秒
  • ISO:100

Sportsラインのレンズは、スポーツシーンだけでなく、動きの素早い動物や野鳥の撮影でもその性能を存分に発揮します。今回は、シャッターチャンスを狙うのが難しいシマリスを被写体に、200mm F2の描写力とAF性能を実践的に試してみました。

このレンズはSportsラインとして設計されており、非常に高速かつ高精度なオートフォーカスを備えています。餌箱で食事中のリスは、突然走り去ったり、姿勢を一瞬で変えたりと、予測できない動きを見せます。そんな中でもAFは被写体を的確に捉え、シマリスの眼と毛並みにしっかりとピントを合わせました。

その結果、シマリスが食事に夢中になる自然な姿を、シャープで解像感の高い描写で捉えることができました。200mm F2ならではの浅い被写界深度と高いAF性能が、決定的な瞬間を逃さず写し止めています。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports(Eマウント)
  • 絞り値:f/2
  • 露出時間:1/2000秒
  • ISO:250

林の中に潜むシマリスを撮影しました。

高い解像力と柔らかなボケ味を併せ持つこのレンズは、前ボケと背景ボケを巧みに活かすことで、被写体であるリスを自然なかたちで浮かび上がらせています。開放F2の浅い被写界深度により、手前の草木がふんわりとぼけ、リスの表情だけに視線を導くような立体感が生まれています。

暗がりに潜む被写体でも、開放F値と光学性能の高さによってしっかりとディテールを捉えることができ、毛並みの質感や瞳の輝きまで克明に描写されています。

明るい望遠レンズの特性をうまく活かしてシマリスを自然な姿のまま切り取ることができました。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports(Eマウント)
  • 絞り値:f/2
  • 露出時間:1/2000秒
  • ISO:1000

Sportsラインは、過酷な撮影条件にも耐えうる防塵・防滴構造や堅牢な鏡筒が特長です。本格的な野生動物やネイチャーフォトの現場では、この信頼性の高い設計が、撮影者がレンズの故障を気にせず集中できる大きな支えとなります。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)
  • 絞り値:f/2
  • 露出時間:1/1600秒
  • ISO:400

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)
  • 絞り値:f/2
  • 露出時間:1/1000秒
  • ISO:250

焦点距離200mmと大口径F2の組み合わせは、背景をなめらかにボカし、主役のシマリスを浮かび上がらせる圧倒的な立体感を生み出しています。周囲の緑が美しいボケとなって溶け込むことで、視線は自然と中心のシマリスに集中します。また、暗くなりがちな森の中でもF2の明るさのおかげで、シャッタースピードを確保でき、手ブレや被写体ブレを抑えながら、この高精細な描写を実現しています。

  • カメラ:SONY α7RV
  • レンズ:SIGMA 200mm F2 DG OS Sports (Eマウント)
  • 絞り値:f/2
  • 露出時間:1/2000秒
  • ISO:400

 
この記事で紹介した商品
SIGMA カメラレンズ 200mm F2 DG OS Sports [ソニーE /単焦点レンズ]
SIGMA カメラレンズ 200mm F2 DG OS Sports [ソニーE /単焦点レンズ]
200mmにおける最高峰の明るさと光学性能を実現。被写体を際立たせ、主役に導く圧倒的な描写力。
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