軽量ドライヤー ReFaとKINUJOの人気モデルを使って徹底比較
いまや高機能ドライヤーに求められているのは、乾かすたびに髪を整え、ツヤやまとまりを引き出す「美容ツール」としての機能。こういった美髪機能に特化した製品は数多く登場していますが、そんな中でも注目を集めているジャンルに、高い機能性に加えて収納性と使いやすさを兼ね備えた「軽量モデル」があります。
そこで、ここではビックカメラ池袋本店ビューティーコーナー シニアマイスターの島田安澄さんとともに、美髪機能に優れた軽量モデルの中でも注目度が高い2モデルを徹底比較。仕上がりや使い心地の違いをプロの視点で検証します。

軽量・コンパクトさも妥協しない「美髪×軽量モデル」
島田さんによると、現在ドライヤーのトレンドは「比較的安価なドライヤー」と「美髪にこだわりのある高機能モデル」に二極化しているといいます。ただし、髪の状態を整える高機能モデルはどうしても本体が大きく重くなりがち。高い速乾性と美髪機能を求めるほど、毎日の使いやすさや収納のしやすさが犠牲になるというジレンマがありました。
そこで、近年注目されているのが美髪効果と速乾性を高いバランスで実現しながら、軽量・コンパクトさも妥協しない「美髪×軽量モデル」なのだそう。手が疲れにくい軽さ、狭い住居でも困らない収納性、そして旅行や出張にも連れていける携帯性など、毎日使うドライヤーに求めたい条件を一台でカバーしてくれるモデルが注目されているとのことです。
美髪×軽量ドライヤーの人気機種を比較
今回は、MTGより「ReFa BEAUTECH DRYER SE(リファ ビューテック ドライヤー SE)」。そして、サロンでも人気のヘアケア家電メーカーKINUJOの「KINUJO Hair Dryer(キヌージョ ヘアドライヤー)KH302」を比較します。ヘアケア機能で人気の高機能ヘアドライヤーの多くが600~700g前後なのに対し、両製品は350g以下(本体のみ)という軽さと、髪の仕上がりの良さにこだわった機能性に特徴があります。
| 項目 | ReFa BEAUTECH DRYER SE |
KINUJO Hair Dryer (KH302) |
| 外観 | ![]() |
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| 本体サイズ | 約116×169×57mm | 約201×50×171mm |
| 本体重量 | 約280g(本体のみ) | 約348g(本体のみ) |
| 最大風量 | 0.8m3/分 | 2.2m3/分 |
| アタッチメント | なし | ノズル |
| モード |
HOT / COOL / MOIST |
標準(風量3段階、温度3段階)/ GLOSS / SCULP / SWING |
| 電源 | AC100V 50/60hz | AC100V 50/60hz |
| 消費電力 | 1100W | 1250W |
ReFa:プロの技を再現する「センシング」と圧倒的な軽さ
ReFa(リファ)の最新モデル「BEAUTECH DRYER SE」は、ブランドのシリーズ内でも特にコンパクトさと軽さを追求したモデル。約280gという軽さと、手のひらほどの本体サイズで長時間のヘアドライでも腕や肩への負担が少ない設計になっています。
機能面では「センシング プログラム」を搭載。MOISTモード運転時は、内蔵されたセンサーが環境温度をチェック。気温にあわせて自動で温風と冷風を切り替えることで、髪の表面温度を常に60℃以下に保つよう制御します。美容師が手元の操作で温度を調節するテクニックを自動化しているため、だれでも髪のオーバードライを防ぎつつ、しっとりまとまった質感の髪に仕上げやすいのが特徴です。
KINUJO:大風量による効率的な速乾と複数の美髪モード
KINUJO(キヌージョ)の「KH302」は、軽量なボディでありながら、プロ仕様のパワフルな風量を備えた一台です。2.2m3/分という大風量かつ天然鉱石を使用した超遠赤外線効果で速乾性を実現しつつ、本体重量は約348g(本体のみ)と軽量。さらに、使用していないときは本体を折りたたんでコンパクトに収納することもできます。
加えて、使用シーンに合わせた細かなモード選択ができる点も実用的です。3段階の風量・温度設定のほか、髪にツヤを出す「GLOSS」、低温で地肌をケアする「SCULP」、温風と冷風を自動で繰り返す「SWING」など、目的に応じた3種類のモードが使い分けられます。速乾性を重視しつつ、その日の髪の状態に合わせて最適なケアを選びたいというニーズに応える構成です。
検証方法:ドライヤーの実力を引き出す乾かし方で速乾性を比較
いくら高性能なドライヤーでも、使い方一つで仕上がりは大きく変わります。そこで、公平を期すためにそれぞれのメーカーが推奨する方法で髪を乾燥して検証を行いました。今回は比較対象として、3,000円程度のノーブランドドライヤーも用意。高性能モデルとの差も検証します。
最初にチェックしたのは、各ドライヤーの乾燥性能です。
※「9割乾燥」とは、「自由水をほぼ飛ばしきり、結合水のみが残っている状態」を指します。これ以上乾かし続けると、本来必要な「結合水」まで奪ってしまうオーバードライの状態になり、髪がパサつき、ダメージの原因となります。
ノズルから10cm離した位置での風速をチェックしたところ、各モデルの間に明らかな差が出ました。ノーブランド品は「1.2m3/分」と一般的な大風量タイプとして販売されている製品ですが、実測風速は約10m/秒と控えめ。対してReFaは、スペック上の風量は0.8m3/分と一見低く見えますが、独自エアロシステムの採用により実測風速は約15m/秒で風の勢いが格段に強力です。
この結果からも、ドライヤーの乾燥性能は単純な風量数値だけでは判断できないことがわかります。一方、圧倒的な速乾スピードを見せたのがKINUJO。実測で風速約20m/秒をマークしたKINUJOは、その勢い通りに乾燥までのタイムが全モデル中でトップでした。
興味深かったのがReFaとKINUJOの「完了までの差」による意外な接戦です。メーカーが推奨する髪の乾かし方では、ReFaは髪を60℃以下に保つ低温乾燥が特徴の「MOIST」モードが主体なのに対し、KINUJOは9割まで高温大風量で攻めるスタイルを採用しています。風速も温度も低いReFaが、最終的な完了時間でKINUJOにわずか約20秒差まで迫ったのは意外な結果でした。
とはいえ、この「20秒」という時間は、実際に使ってみると感覚的には思ったより長く感じられるもの。とにかく一刻も早く鏡の前から離れたいという場面では、やはりKINUJOの速乾性能の高さが際立つ結果となりました。
検証結果@:乾燥中の熱ダメージと使い勝手を確認
続いて、乾燥中の熱の状態と、軽量モデルならではの使い勝手を確認します。
| 機種 | ReFa BEAUTECH DRYER SE | KINUJO Hair Dryer (KH302) | ノーブランド |
| 風の状態 |
ムラの少ない比較的安定した風を広い範囲に送風 |
中心にスポット的な強い風が当たるが、広範囲にも送風している |
風は広範囲に当たるがあたりにムラがある |
| 髪の温度 |
温風と冷風を自動切り替えすることで、つねに「少し熱め」くらいの温度で送風 |
ノーブランドほどではないが、高温・大風量送風では髪がかなり熱くなる |
5秒以上は熱くて温風を当て続けられない状態に |
一般的なドライヤーでは、早く乾かそうとして一箇所に風を当て続けると、髪が熱くなりすぎてしまうことがあります。しかしReFaは基本的にMOISTモードで髪を乾かすため、熱くなる前にセンサーが検知して冷風に切り替え。乾かしたいポイントをじっくり狙って風を当て続けられるという安心感がありました。一方、KINUJOは広い範囲に送風しつつも、中心にピンポイントで強い風が当てる設計。このため、手で髪を大きくかき分けなくても、パワフルな風がしっかりと地肌まで届く感覚があり、効率的に根元から乾かせた点が便利でした。
通常の温風・冷風以外は「MOIST」モードのみというシンプルな構成のReFa(左)と3種類のケアモードを搭載するKINUJO
操作性については、両モデルで設計思想が大きく異なります。ReFaは、通常の温風・冷風以外は「MOIST」モードのみというシンプルな構成。ボタン数も少なく、直感的に操作できるため、初めて使う人でも迷うことがありません。対してKINUJOはつや出し用の「GLOSS」、頭皮をケアする「SCULP」、温風冷風をテンポ良く切り替える「SWING」という3種類のケアモードを搭載。このためハンドル後ろに電源、前に冷風スイッチ、さらにノズル側面にはモード切り替えや温度・風量の調整ボタンが配置されています。多機能ゆえに使いこなすまではやや煩雑に感じる場面もありそうです。
検証結果A:髪の仕上がりと手触りを検証
乾燥からブローまで完了したあと、島田さんに実際に髪を触ってその違いをチェックしてもらいました。見た目のツヤ感だけでなく、指通りやまとまりに各モデルの個性が表れています。
| 機種 | ReFa BEAUTECH DRYER SE | KINUJO Hair Dryer (KH302) | ノーブランド |
| 仕上がり(後ろ姿) |
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| 手触り | ![]() |
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ノーブランド品は、ある程度うねりは抑制されたものの、一部にうねりが残る結果となりました。筆者が多毛な髪質ということもあり、髪全体が毛先にいくほど広がってしまい、まとまりに欠けるためかツヤもいまひとつ物足りない印象です。手で触れてみても、髪一本一本にばらつきを感じる軽い質感で、高機能モデルのような髪の密度が感じられません。また、少し時間をおくと手櫛が通りにくいのも気になりました。
対してReFaとKINUJOはどちらもドライヤー前よりもツヤ感がアップし、さらに毛先まで広がらずにまとまりがあります。特に、ReFaは乾燥の途中段階から目に見えてツヤが感じられるようになり、今回の3機種のなかでは「ツヤ」という点では一番の仕上がりに。写真ではReFaとKINUJOの違いはわかりにくいものの、手触りの違いは顕著。ReFaは表面がツルンとなめらかに整い、芯までしっかり乾いているのに手触りがしっとりとしているのに対し、KINUJOはサラサラとした気持ちの良い手触りに仕上がりました。
自分が求める「美髪×軽さ」ドライヤーはどっち?
今回の検証を通して、3万円台半ばという価格帯の「高機能×軽量」ドライヤーがいかに実用的であるかが再確認できました。格安モデルと比較して高い速乾性を持ちながら、徹底した軽量化によって「乾かすストレス」を最小限に抑えている点は共通。ですが、その操作性や仕上がりの方向性には明確な違いがあります。
最後に、今回の比較結果のまとめと、シニアマイスター島田さんのアドバイスを掲載します。
| 比較項目 | ReFa BEAUTECH DRYER SE | KINUJO Hair Dryer (KH302) |
|---|---|---|
| 速乾性 | 〇 | ◎ |
| 操作性 | ◎ | △ |
| 温度コントロール | ◎ | 〇 |
| サラサラ感 | 〇 | ◎ |
| まとまり感 | ◎ | 〇 |
島田さんのアドバイス
| 島田 | ReFaは、とにかく『楽に、失敗なく』美髪を手に入れたい方におすすめです。約280gという驚異的な軽さに加え、センサーによる自動温度調節が非常に優秀で、何も考えずに使うだけでしっとりまとまったツヤ髪が手に入ります。一方、KINUJOは『時短と多機能さ』を求める方に最適。圧倒的な風量でヘアドライの時間を確実に削れるだけでなく、頭皮をケアできるSCALPモードを搭載しているのも魅力です。 |
|---|---|
| いずれも収納時は小型なので収納場所が限られている方や、旅行先などにも美髪ツールを持ち運びたい場合にも便利。出先でもスタイリングを諦める必要はありません。ただし、両モデルとも100V対応なので、そのままでは海外で利用できない点は注意してください。 | |
| どちらもコンパクトながら、見た目もスタイリッシュで高級感があるのも良いですね。毎日のヘアドライが格段に速く、楽しくなることは間違いありません。軽くて髪の仕上がりにこだわるドライヤーを探しているなら、ご自身のライフスタイルや理想としたい髪の質感に合わせて一度ためしていただきたいと思います |
※今回の検証結果は、特定の髪質や環境下での一例です。実際の効果や乾燥スピードには、髪の状態や周囲の環境により個人差があります。製品選びのひとつの目安として参考にしてください。
■環境温度を感知し、アンダー60℃をキープ。熱ダメージを防ぎ、毛先までしっとり。
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髪の外側からではなく、髪内部の分子を細かく振動させ、熱を内側から生み出します。
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風速15m/秒前後と比較的強め
風速10m/秒前後と弱め



ノーブランドほどではないが、高温・大風量送風では髪がかなり熱くなる





