ソニー 1000X THE COLLEXION を試聴レビュー!「生音」に包み込まれる感覚に感動
皆さんこんにちは。BIC WAVE編集部のたけです。発表前から既にオーディオファンの間で噂になっていたソニー新型ヘッドホン「1000X THE COLLEXION WH-1000XX」がついに発表されました! 1000Xシリーズ10周年のプレミアムイヤーモデルとして既存製品とは一線を画す特別な一台とのことで、どんなサウンドが楽しめるか気になる人は多いのではないでしょうか。今回は発売に先駆けて実機をお借りできたため、名古屋駅西店 オーディオマイスターの成瀬さんとさっそくチェックしていきます。
1000X THE COLLEXION 概要
・新開発専用設計30mmドライバーにより、さらなる高音質化を実現
・高音質ノイズキャンセリングプロセッサーはM6同様にQN3を搭載
・360 UpmixがCinemaに加えて、MusicとGameにも対応
・本体は合皮と金属を合わせた高級感を感じさせる質感
・価格は89,100円
・発売日は6月5日(金)
2025年5月にWH-1000XM6が発売されたときにも驚かされましたが、そこから1年しか経っていないにもかかわらず様々な機能が進化したようです。
音質面では統合プロセッサーがV3になったことで従来よりもメモリが約3倍になりAI機能など演算能力が高速になりました。これにより、ヘッドホンでは初となるDSEE Ultimateに対応しました。
その他、ドライバーユニットは新素材の専用設計、M6から引き続き著名なマスタリングエンジニア4名との“共創”によるチューニングがされています。
デザインは手触りのよい合皮とステンレス製の金属素材を採用したことによって高級感を感じさせる佇まいになっています。
また、気になる金額は約9万円となっており、ソニーの本気度を感じさせる特別な一台となっていることがわかります。
WH-1000XM6とのスペック比較
*価格は記事が公開された時点のものになります
現行機種 最上位モデルであるM6との違いも見てみましょう。音質面・デザインの進化はお伝えした通りで、高音質ノイズキャンセリング プロセッサーやマイク数は同等です。
ストリーミングなどの圧縮音源をハイレゾ級にアップスケーリングするDSEE Ultimate、臨場感のある立体的な再生が可能になる360 UpmixにMusic、Gameが新たに対応したところは進化しました。
さっそく開封してみた
まずは内容物をチェックしていきましょう。ヘッドホンなので本体、ケース、ケーブル、取扱説明書というシンプルな構成になっています。
カラーバリエーション
最近のイヤホンやヘッドホンはマット調のサラサラとした質感が多い印象ですが、合皮素材になったことでアクセサリーのような高級感を感じさせてくれます。
装着感
| 成瀬 | とてもいいですね。新素材の合皮になったことで着け心地が向上しました。長時間つけていた時の耳や頭への負担が軽減されているように感じました。 |
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1000X THE COLLEXIONを試聴
音の傾向
| 成瀬 | 一言で表現すると、「温かみのあるウォームで太いサウンド」です。周波数特性で表現するとベースやボーカルの基音となる部分と声の張り感など音の押し出しとなる部分の押しが強めで、刺激的な高音は抑え目に感じました。始めは少し音域が狭めに感じられましたが、静かな環境で聴けばしっかりと音場感まで再現されているのを確認できます。 |
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| たけ | 音作りとしては2月に発売されたイヤホン「WF-1000XM6」と同じ方向性なのですが1000X THE COLLEXIONは音の1つ1つに艶っぽさ、しっとりした表現力が加わり、格段に「生きた音」に進化しました。イヤホンのレビューでは「繊細さを感じづらくなった」と表現しましたが、本モデルでは十二分に感じられるようになっていて驚きましたね。 |
こんな曲で試聴しました!
| 成瀬 | Furui Riho「太陽になれたら」 R&Bらしい前に出てくるリズム隊とベースを主軸としつつも、それに負けない中音域の質感がしっとりとした女性ボーカルに特別な存在感を与えており、楽曲全体をワンランク上の試聴体験に押し上げています。楽曲の主役、ボーカルに温かみを感じさせつつも、他楽器も主役に引けを取らない音作りは、生の音を目指してこのヘッドホンが作られていると開発者の意気込みが伝わりました。 |
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WH-1000XM6との比較
| 成瀬 | M6は低音から高音までニュートラルで、「バランスの取れた聞き疲れしないソニーらしいサウンド」でしたが、1000X THE COLLEXIONでは「音の傾向」での説明の通り低音~中音でウォームな質感が加わり進化しました。また、奥行きと空間の広がりもワンランクアップしたように感じられ、生々しい音に包まれる感覚はぜひ体感してもらいたいです。 |
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| たけ | M6はソニーらしいフラット寄り、音源に過度な色付けをせず忠実に表現してくれるヘッドホンであるのはこれまでのレビューと同様です。対して、1000X THE COLLEXIONでは音源を忠実に再現しつつ、ボーカルの息づかいや空間に伝わる熱量までが伝わってくる、そんな印象です。ボーカルがメインとなる音源やライブで録音された音源との相性がバッチリです。 |
音像イメージ
| 成瀬 | ボーカルは前面に配置されて、低音を担当するベースの領域が広がりました。また、空間表現が豊かになったことで、全体的に領域が広がりました。 |
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アップスケーリング技術「DSEE Ultimate」
iPhoneユーザーの場合にハイレゾ(LDAC)での再生ができずAACフォーマットになってしまいます。この場合どうしても音域が狭く、解像度に物足りなさを感じておりました。今回、「DSEE Ultimate」が載されたことで今までよりも良いハイレゾ級の音で楽しめるようになりました。これはストリーミング再生される音源やYouTubeでも違いを実感できるのでiPhoneユーザーはぜひ試してみてください。
補足:DSEE UltimateをONにしてもハイレゾ(LDAC)の解像度にはなりません。iPhoneでハイレゾ(LDAC)を楽しむには別売りのLDAC対応BluetoothドングルNOBLE CEPTRE/QUESTYLE QCC Dongleを使う必要があります。
臨場感あふれる空間リスニング体験「360 Upmix」
アップミックス技術とは主にステレオ(2チャンネル)の音楽や映像を、3次元の立体音響(サラウンド)にリアルタイムで変換する技術です。今回、進化した機能の一つで、M6では「Cinema」モードのみでしたが、新たに「Music」と「Game」のモードが搭載されました。
| 成瀬 | MUSICモードでは、いつもYouTubeで見ているライブ音源「TENDRE−DRAMA@森、道、市場2021」が実際のライブ会場の中にいるかのような雰囲気が感じられて驚きました。最近はアーティストのライブ配信も多くなっているので、音楽ファンにとってはうれしい機能ですね! |
|---|---|
| たけ | ヘッドホン本体にモード変更ボタンがあるので、スマホを立ち上げずに切り替えできるのは使いやすいです。音楽視聴からゲームへと切り替えをするときに毎回アプリを立ち上げて切り替えるのは手間に感じられてしまい、気がついたら機能を使わなくなっているなんてこともありますし。 |
まとめ
今回は、ソニーのプレミアムヘッドホン「1000X THE COLLEXION WH-1000XX」をレビューしました。
進化した音の表現力や音場感は音にこだわるオーディオファンにとって、間違いなく満足できるヘッドホンなのではないでしょうか。価格は高価であるものの、一聴の価値があるヘッドホンとなっていますので検討される方は、お近くのビックカメラでその音をぜひ確かめてみてください(発売は6月5日(金)になります)
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