MetaのAIグラスが日本上陸!”身につけるAI”で日常はどう変わる?
みなさんは、“スマートグラス”と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?
「戦闘力を測ったり、逃げる犯人を追跡できたりする、アレ?」
「マンガやアニメに出てくるような近未来アイテムでしょ?」
いえいえ、決してSFの話ではありません。実はスマートグラスには、もっと現実的で、日常にも取り入れやすいモデルが続々と登場しているんです。
今回ご紹介するのは、Metaが世界的アイウェアブランドのRay-Ban、Oakleyと共同開発したAIグラス「Ray-Ban Meta」と「Oakley Meta」です。一体、どのような機能が搭載されているのか?2つのシリーズを実際に試しながら、それぞれの特徴や使い勝手を紹介していきます。
Ray-Ban MetaとOakley Meta、個性の異なる2つのブランドをチェック
今回は取り上げるのは、「Ray-Ban Meta Wayfarer(Gen 2)」と「Oakley Meta Vanguard」の2モデル。基本スペックは下記の通りです。
| モデル | Ray-Ban Meta Wayfarer(Gen 2) | Oakley Meta Vanguard |
| サイズ |
(標準サイズ)ヒンジ間:131mm (ラージサイズ)ヒンジ間:137mm |
ヒンジ間:136mm |
| 本体重量 |
(標準サイズ)51g (ラージサイズ)53g |
約66g |
| カメラ | 超広角1,200万画素カメラ(視野100°) | 超広角1,200万画素カメラ(視野122°) |
| バッテリー駆動時間 | 最大8時間 | 最大9時間 |
| 充電ケース込みの使用時間 | 最大48時間 | 最大36時間 |
| 防水性能 | IPX4 | IP67 |
まずは、それぞれの外観を詳しく見ていきましょう。
Ray-Ban Meta Wayfarer(Gen 2)
こうして置いてみると、「本当にAIグラス?」と思ってしまうほど自然なデザインに驚きます。シンプルな見た目なので、普段のファッションにも取り入れやすそうですね。
テンプル部分にはRay-Banのブランドロゴがさりげなく入り、デザインのアクセントになっています。よく見ると、左フレーム上部にはカメラレンズがありますね。ぱっと見ではほとんど気づかないほど、違和感なく溶け込んでいます。
※ノーズパッドはサードパーティ製のものを貼り付けています。
左テンプル内側にはスライド式の電源ボタン、右テンプル上部にはキャプチャボタンを搭載。どちらも目立ちにくい位置にあり、見た目はすっきりしています。
付属のレザー調ケースは充電ケースにもなっており、持ち運びながら充電できます。
Oakley Meta Vanguard
次に見ていくのは、Oakley Metaです。Ray-Banとは対照的に、ランニングやサイクリング、トレーニングなど、アクティブなシーンでの使用を想定したモデルです。
目尻部分には、Oakleyのロゴを配置。レンズには、Oakley独自のPRIZMレンズを採用。光を調整して色調やコントラストを強調することで、細部まで鮮やかな視界を実現してくれます。
Ray-Banではフレームの端にカメラレンズを備えていたのに対し、Oakleyはサングラスの中央にカメラレンズが搭載されています。
電源ボタンは左テンプルの下側に、目立ちにくい形で配置されています。右テンプル下には2つのボタンがあり、大きいほうが写真や動画を撮影するキャプチャボタンです。小さいほうは「アクションボタン」と言って、好きな機能を割り当てることができます。
Ray-Ban同様、ケースにしまうことで充電できる仕様です。こちらは黒のマットな質感で、厚みのあるハードケース風のデザイン。サングラス全体をしっかり保護してくれる形状で、スポーツギアらしい雰囲気が感じられます。
AIグラスって何ができるの?
見た目の印象は大きく異なる2モデルですが、搭載された基本的な機能は共通しています。ここからは、MetaのAIグラスで使える注目機能を順番に紹介していきます。
注目機能@:「Hey Meta」でAIを呼べる
一番の目玉機能といえばやはり、会話できるAIアシスタント「Meta AI」でしょう。サングラスをかけた状態で「Hey Meta」と話しかけるだけで、ハンズフリーで呼び出せるようになっています。
このAIアシスタントですが、調べものをしたり、ちょっとした会話を楽しんだりするぶんには、かなり自然に使うことができました。他にも、相手の話す言語が直ぐに日本語に訳されて聞こえてくる「ライブ翻訳機能」なども搭載されています。
そして、通常のAIとひと味違うのは、カメラレンズを通して今見ているものについて、「これは何?」とその場で質問できること。
例えば、訪れたランドマークの解説をしてくれたり……
「このキャラクターの名前が思い出せない……」といった、そもそもどう検索すればいいかわからない疑問も、カメラを通して質問すれば解決。レンズに文字を投影するような派手な機能はありませんが、この「見たまま聞ける」体験は、新しい検索方法としてかなり使い道がありそうだと感じました。
画像に映っているものの認識精度が少し怪しかったり、英語の発音が不安定だったりする場面はありましたが、このあたりは今後のアップデートに期待したいところです。
ちなみに、呼びかけてから返事がくるまでは、約4秒程度。少し間が空くのは気になりますが、スマホを取り出して検索窓に文字を入力する手間を考えると、かなりスムーズではないでしょうか?
実際に話しかける様子はこちら。
【BIC WAVE】MetaのAIグラス 話しかける様子はこちら
動画用では編集で音量を調整しています。本来の使用では、ここまで音が漏れることはありません。
注目機能A:写真や動画をハンズフリーですばやく撮影
写真や動画の撮影も、AIグラスを使うことでよりスマートになります。サッと手を伸ばしてキャプチャボタンを押せば、約0.5秒程度でシャッターが切れるので、撮りたいと思った瞬間を逃しにくくなります。
撮影時にはLEDライトが点灯し、周囲に撮影中であることを知らせる仕様になっています。とはいえ、相手によっては不快に感じる可能性もあるため、人がいる場合は事前にひと声かけておくと安心です。
撮影した写真は、アプリを通して取り込むことが出来ます。スマホで撮った写真と比べると、細かい部分の描写はやはりスマホのほうが綺麗ですね。また、アスペクト比は変更できず、撮影できるのは縦長のみとなります。
そのため、しっかり撮影するというよりは、日常の記録として気軽に残すものと考えるのがよさそうです。個人的には、スマホを取り出してカメラを起動するというアクションがなくなるだけでも、思った以上にストレスが減ると感じました。
ちなみに撮影時の視野角は2モデルで異なり、Oakley Meta Vanguardのほうが、より広い範囲を撮影できます。
また、必ずしもキャプチャボタンを押す必要はなく、「Hey Meta、写真撮って」と話しかければ、手がふさがっている場面でもハンズフリーで撮影できます。ペットと遊んでいるときや、子どもを抱きかかえているときなど、スマホを構えにくいシーンにおすすめです。
キャプチャボタンを長押しすれば(※)、動画撮影も可能です。自分の目線に近い一人称視点で撮れるうえ、手ブレ補正にも対応しているため、アクションカメラのような使い方とも相性がよさそうです。「Vlog撮影のスタンダードはスマートグラスに」なんて未来も、近いうちに訪れるかもしれませんね。
※「Hey Meta, 動画を撮影して」と話しかけて撮影することも可能。
【BIC WAVE】MetaのAIグラス 手ぶれ補正の検証
手ブレ補正のレベルは、アプリから「低・中・高」の3段階で調整できます。この動画は最大レベルで撮影したものですが、顔に装着しているにもかかわらず、ブレが少なく、映像が安定しているのが分かります。
一人称視点の臨場感ある映像は、スポーツシーンとも相性抜群。さらに、そこでぜひ試して欲しいのがスローモーション機能です。撮影時間は1分と限られていますが、通常の1/4の速度で記録できるため、プレーの瞬間をじっくり見返す用途にも使えそうです。
【BIC WAVE】MetaのAIグラス スローモーション機能の検証
卓球で遊ぶ様子を撮影してみると、ボールが回転する様子までくっきり。
注目機能B:耳をふさがずに音楽を楽しめる
テンプルにはスピーカーとマイクが内蔵されており、グラスをかけたまま音楽再生や通話ができます。
「Hey Meta、音楽を再生して」と話しかけるか、テンプルのタッチパッドをタップすることで再生が開始します。イヤホンのように耳を完全にふさがないため、街歩き中やランニング中でも、周囲の音を確認しながら使えるのが魅力です。
音が出ているのは、テンプルのちょうど耳元あたり。骨伝導タイプではなくスピーカー式ですが、音漏れはかなり抑えられている印象です。サングラスをかけるような場面なので、そもそもそこまで気を遣う必要は少ないかもしれませんが、快適に聴けるくらいの音量であれば、隣に座っていてもほとんど気にならない程度でした。
アクティブ派向けの「Oakley Meta」は何が便利?
運動シーンを想定した「Oakley Meta Vanguard」について、アクティブ派の人の正直な感想が聞きたい!
ということで、日常的にクロスバイクを愛用するスタッフにもAIグラスの使い心地を試してもらいました。
「スピードを出しても、風の音にジャマされない」
「AIグラス、想像していた以上に使いやすいですね。メガネをかけた状態で自転車に乗るとかなり風を切るので、音声がきちんと聞き取れるか少し不安だったのですが、まったく問題ありませんでした。調べてみると、Oakleyには風切り音を低減する機能が付いているんですね。坂道でスピードを出してみても驚くほど静かで、大きい音量にせずとも声がしっかり聞き取れました。
それでいて、まわりの音もきちんと聞こえるのが良いです。イヤホンのように耳をふさがないので、自転車に乗りながら音楽を聴ける。これはかなり体験が変わる感じがありました。移動しながら音楽を楽しめるという意味では、ドライブに近い楽しさがあります。
また、PRIZMレンズもさすがOakleyだなと感じましたね。反射を抑える偏光レンズとはまた違って、色やコントラストがはっきり確認できる。路面の凹凸も認識しやすく、走っていて安心感がありました。出勤なども含めると自転車にはほぼ毎日乗っていますが、個人的にも使い続けたいと思える一本でした。」
スマートウォッチで計測した運動データの読み上げ機能も
心拍数やペースを計測してくれるスマートウォッチは便利ですが、ランニングやサイクリング中に手元の画面へ目線を落として確認するのは、手間がかかる上に、安全面でも気を使いますよね。
そんなときに試していただきたいのが、Garmin製スマートウォッチとの連携機能です。「Hey Meta、心拍数とペースは?」と話しかけるだけで、計測中の運動データを音声で読み上げてくれるので、前を向いたまま、ペースを落とさずに自分の状態を確認できます。
※Garminとの連携は、Ray-Ban Meta・Oakley Meta Vanguardのどちらでも可能。
「Strava」との連携で、ワークアウトを振り返る楽しみも
日々の運動を記録として残したいアクティブ派におすすめしたいのが、運動記録アプリ「Strava」との連携機能です。ワークアウト中に撮影した写真に、撮影時点での運動データを重ねた画像を作成できます。
あとから見返して運動の記録を振り返れるのはもちろん、そのままSNSにシェアして運動仲間と共有するのも楽しそうです。続けるモチベーションにもつながりそうですね。
StravaアプリとAIグラス本体との連携を終え、Stravaアプリから「記録」 > 「開始」をタップしたら準備完了。あとは、ワークアウト中に気になった景色をサングラスで撮影するだけで、運動データを紐づけた写真がアプリに送られてくる。
※Stravaとの連携は、Ray-Ban Meta・Oakley Meta Vanguardのどちらでも可能。
AIを身につけると、見える景色が変わる
実際に使ってみると、「AIグラス」という言葉から想像するよりも、ずっと自然に日常へなじむアイテムだと感じました。スマホやPCで使うAIと違い、AIグラスは常に身につけているもの。気になったときに手間なく声をかけられるので、まるでAIが自分の延長線上にあるような、不思議な感覚でした。
さらに、カメラを通して見ている景色についてAIに質問できるのも、AIグラスならではの魅力ですね。いつもの日常が少し違って見えてくるような、そんな新しい体験を味わえるアイテムだと感じました。
今回紹介したモデル以外にも、MetaのAIグラスにはさまざまなラインアップがあります。気になった方は、ぜひチェックしてみてください。
この記事を読んで気に入ってもらえた方は
SNSでのシェアをよろしくお願いします