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「乾燥機を使う人のためのタオル」を実際に洗濯・乾燥して検証してみた!

2026/06/15
「乾燥機を使う人のためのタオル」を実際に洗濯・乾燥して検証してみた!

新品のときは、どのタオルもだいたい気持ちいいもの。問題は、その“ふわふわ”が何回洗濯しても続くのか――です。

今回はビックカメラのオリジナルブランド「ビックアイデア」の「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」を、一般的なふわふわ系タオルと比較。

ドラム式洗濯機で0回→5回→10回と洗濯・乾燥を繰り返し、「縮み」「厚み」「毛足」「手触り」の変化を徹底検証しました。乾燥機ユーザー向けを謳うこの1枚、はたしてその結果はいかに?

目次

    タオルの違いは「使うほどわかる」

    タオルを買い替えるとき、店頭で触り心地を確かめて「これ、ふわふわだ」と選んだ経験は誰にでもあるのではないでしょうか。でも、そのふわふわ感が1か月後も続いているかどうかまで確認して買っている人は、意外と少ないはずです。

    特にドラム式洗濯機の乾燥機能を日常的に使っている家庭では、タオルの劣化スピードが段違いに早い。「買ったときは良かったのに、気づいたら縮んでゴワゴワになっていた」──これ、皆さんも身に覚えがあるのではないでしょうか。

    今回は、「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」(480円・税込)を、乾燥機での使用が推奨されていない一般的なタオル(499円・税込)と比較検証してみました。洗濯・乾燥を繰り返すなかで、2枚のタオルにどんな差が生まれるのか。0回、5回、10回の3段階で記録していきます。

    なぜ乾燥機でタオルがダメになるのか

    一般的なタオルの多くは、じつは乾燥機の使用を想定していません。

     

    ドラム式の乾燥工程では高温の風と回転で水分を飛ばしますが、このときパイル(表面のループ状繊維)が熱と摩擦で潰され、縮みや毛羽立ちが起きてしまいます。しかもふわふわで肌触りの良いタオルほど、長パイル・無撚糸(むねんし)で柔らかさを出している分、この影響を受けやすい傾向にあります。

    「お店で触ったときに気持ちいいタオル」が「乾燥機と相性がいいタオル」とは限らないわけです。

    厚み・縮み・毛足・手触りの4軸で変化を記録

    自宅のドラム式洗濯乾燥機を使い、標準コースでの洗濯→乾燥を0回→5回→10回と重ねて、厚み・縮み・毛足・手触りの4軸で変化を記録しました。比較対象は「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」と、A社の一般的なふわふわ系フェイスタオルです。どちらも公称のサイズは(約34×80cm)となります。

    バスタオルとフェイスタオルの2サイズ展開

    「乾燥機を使う人のためのタオル」シリーズは、独自の「ヒートブラッシング加工」であらかじめ熱を加え、パイルの形状を記憶させる設計です。熱で縮む綿の性質を逆手に取った発想。ヘム(短辺のふち)やミミ(長辺のふち)も厚く丈夫に仕上げ、公称では10回洗濯・乾燥後の縮み幅は一般品の半分以下とのこと。

    なお、今回は使用を省き、洗濯ネットに入れた状態で洗濯・乾燥のみを繰り返す形で進行しています。実際の使用による汚れや皮脂の影響は含まれませんが、乾燥機がタオルに与えるダメージそのものを比較するには、むしろ条件が揃っているといえるでしょう。

    0回:「ふっくら感」のA社vs「高密度」の専用タオル

    まずは未使用の状態から見ていきましょう。ここが比較のベースラインになります。

    上:A社のタオル/下:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    平置きした状態で採寸してみると、A社が約34.9×80.0cm、「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」が約34.5×81.2cmで、長さは「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」のほうが若干長い程度でした。

    A社のタオル
    A社のタオル
    「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」
    「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    開封して手に取った印象でいうと、A社のタオルのほうが毛足が長く、手に取ったときのふわふわ感もあります。厚みもA社のほうがあります。

    一方の「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」は、触ってみるとしっかりした質感で、目が細かくびっしりつまっている分、A社のタオルのような“ふっくら感”はありません。パイルはやや短めで、密度のある堅実な作りという印象です。

    左:A社のタオル/右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    縦横に1回ずつ折った状態で厚さを比較すると、A社のタオルのほうがややボリュームがあるのがわかります。パイルの長さの違いがそのまま厚みの差として出ていて、横から見ると高さにして1cm近い差がありそうです。一方の「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」は、パイルが短く詰まっていて、薄いというよりは“引き締まっている”という表現が近いかもしれません。

    左:A社のタオル
    左:A社のタオル
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    ただ、「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」は乾燥機の熱に耐えることを前提に設計されているので、新品の時点で“ふわふわ勝負”をしても、設計の土俵が違います。本番はここからです。

    5回:データで実証!「乾燥機専用」タオルの圧倒的な実力

    縮み

    上:A社のタオル/下:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    5回の洗濯・乾燥を経て、平置きした状態で採寸してみると、長さの差は数字にはっきり表れていました。

    左:A社のタオル80.0cm→70.8cm(-9.2cm)
    左:A社のタオル80.0cm→70.8cm(-9.2cm)
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」81.2cm→75.5cm(-5.7cm)
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」81.2cm→75.5cm(-5.7cm)

    もともと「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」のほうが長さ約81.2cmとA社のタオル(約80cm)よりわずかに長かったのですが、A社は約70.8cmまで縮小。約9.2cmも短くなっています。

    一方の「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」は約75.5cmで、縮みは約5.7cm。長さの差はもともと1.2cmだったのが、5回後には4.7cmまで広がりました。

    なお、幅についてはどちらも同程度に縮んでいて、ここでは大きな差は見られませんでした。

    左:A社のタオル
    左:A社のタオル
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    厚み

    左:A社のタオル/右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    一般的に、衣類乾燥機の使用は生地の縮みや摩耗を早めるイメージが持たれています。しかし、今回の検証ではA社のタオルと「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」を比較したところ、5回連続で乾燥機にかけても、両者ともに目立った劣化は見られませんでした。

    毛足・手触り

    左:A社のタオル
    左:A社のタオル
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    毛足や手触りについては、「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」のほうがやや安定している印象でした。A社のタオルにも多少の毛羽立ちは出始めていますが、こちらも劇的にゴワゴワになったわけではありません。

    このあたりは、0回のときにA社タオルのほうがふわふわだったぶん、多少劣化してもまだ手触りが良いという見方もできます。

    左:A社のタオル
    左:A社のタオル
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    どちらかといえば、A社のタオルが「少し毛羽立ってきた」のに対して、「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」は「あまり変化していない」という違いでしょうか。

    10回:縮みのピークは5回目。それ以降の大きな差はなし

    縮み

    上:A社のタオル/下:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    10回洗った結果を採寸してみると、興味深いことがわかりました。長さに関しては、どちらも5回目以降ほぼ変化していません。

    左:A社のタオル
    左:A社のタオル
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    A社のタオルは約70.8cmのまま、「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」も約75.5cmのまま。つまり、縮みの大部分は最初の5回で起きていて、そこでついた差がそのまま残る形です。「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」の縮み幅がA社のおよそ6割に抑えられています。

    左:A社のタオル
    左:A社のタオル
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    一方、幅については「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」がやや縮んで約30.9cm(A社のタオルは約32.3cm)になりましたが、大きな差はつきませんでした。

    全体の計測結果を表にまとめます。

    製品

    A社(幅×長さ) ビックアイデア(幅×長さ)
    0回(未使用)
    約34.9×80.0cm 約34.5×81.2cm
    5回 約32.5×70.8cm 約31.9×75.5cm
    10回 約32.3×70.8cm 約30.9×75.5cm
    長さの縮み幅 -9.2cm(-11.5%) -5.7cm(-7.0%)

    長さの縮み幅は、A社が約11.5%に対してビックアイデアが約7%。メーカー公称の「一般品の半分以下の縮み幅」とまではいきませんでしたが、長さ方向の差は明確で、2枚を重ねて端を揃えると一目でわかるレベルです。

    タオルの「縮んだ感」は、じつは長さ方向で強く感じるもの。顔を拭くとき、手を拭くとき、タオルを広げた瞬間の「あれ、小さくなった?」は、幅よりも長さの変化に起因することが多い。その長さで差がついたのは、日常の使用感においてかなり大きいと思います。

    厚み

    左:A社のタオル/右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    厚みについては、10回洗ってもまだほとんど変化は見られませんでした。

    この結果から、一定以上の品質を持つタオルであれば、乾燥機によるダメージを過度に恐れる必要はなく、むしろその利便性を十分に享受できることがわかります。

    毛足・手触り

    左:A社のタオル
    左:A社のタオル
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    手触りの差は、10回洗ったあとでも大きくはありませんでした。ただ、「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」のほうがパイルの整い方がきれいで、指を通したときの引っかかりが少ないと感じました。

    左:A社のタオル
    左:A社のタオル
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」
    右:「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」

    タオルの表面を接写してみると、A社のタオルはパイルが絡まって倒れている箇所があり、繊維のほぐれや毛羽立ちが目立ちます。一方の「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」は、パイルの並びがまだ比較的揃っていて、表面の整った印象が残っていました。

    「ふっくら」の先にあるもの――乾燥機派が求める最終回答

    10回の洗濯・乾燥を終えて、「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」に感じたのは、変化の小ささでした。最初の5回で長さが少しだけ縮んだあとは、ほぼそのままの形を保ち続けています。

    最初の5回で一定の縮みが出た後は、10回目までほぼ形状をキープ。一般的なタオルが熱で傷み、縮み続けるのに対し、「変化の先で品質が止まる」という挙動は、毎日使うタオルとしては極めて高い信頼感につながります。

    「新品時のふわふわ感」を謳う製品は多いですが、乾燥機を常用するなら、以下の実利は見逃せません。

    サイズ維持:10回後も顔を拭くのに十分な長さを保ち、首にかけても「短すぎる」ストレスがありません。

    質感の持続:パイルが絡まりにくいため、数か月使っても「ゴワゴワの雑巾化」するスピードが緩やかです。

    高コスパ:耐久性が高いため、安価なタオルを頻繁に買い替えるより、結果的なトータルコストは抑えられます。

    乾燥機にかけることで真価を発揮し、家事の時短と質の高い暮らしを両立させてくれる「乾燥機を使う人のためのフェイスタオル」。日々の洗濯をより快適に、そして長く愛用できる一枚として、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょう。

     
    この記事で紹介した商品
    ビックアイデア 乾燥機を使う人のためのフェイスタオル ベージュ BI-TW1F02
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    山科拓郎
    文・写真
    山科拓郎
    1988年、湘南生まれ。犬とカレー、音楽、ガジェット・プロダクト好きの編集ライター。WEBを中心にコンテンツコマースや写真撮影、たまに紙ものなども担当。「浅く広くときに深く」「飽き性の凝り性」がモットー。
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