ダイソン初!水拭き対応ロボット掃除機「Dyson Spot+Scrub Ai」徹底レビュー
床掃除をロボット掃除機に任せてみたものの、「汚れが残っている」「むしろ汚れが広がってしまった気がする」といった経験はありませんか?
ダイソンから登場した「Dyson Spot+Scrub Ai」は、そうした“あと一歩足りない”と感じがちな日々の掃除の不満を解消する一台です。AIカメラで汚れを見分け、きれいになるまで繰り返し掃除する独自機能は、特許取得済みとのこと。さらに、ダイソンとして初めて水拭きに対応したモデルでもあります。今回は、吸引力や水拭き性能を検証しながら、その実力を詳しく見ていきます。
「Dyson Spot+Scrub Ai」の特徴
| モデル | Dyson Spot+Scrub Ai |
| 価格 |
194,800円(P10%) |
|
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) |
373×370×110mm |
| 本体質量 | 6.6kg |
| 充電ステーションサイズ(幅×奥行き×高さ) | 440×508×455mm |
| 充電ドック質量 | 9kg |
| 充電時間 | 3時間 |
| 使用時間 | 200分 |
| フィルターのお手入れ | 1カ月に1度を目安 |
| 集じん容積 | 3L |
※価格は記事公開時点のものです。
充電ドックは、マットなブラックを基調とした、高級感のある落ち着いたデザイン。そこにダイソンのキーカラーであるパープルやレッドがアクセントとしてあしらわれており、シンプルながらもブランドらしさを感じさせる仕上がりです。
上部には、ダストビン・汚水タンク・給水タンクをまとめて搭載。ダストビンはクリア素材を採用しているため、どれくらいゴミが溜まっているかがひと目で分かるのも便利なポイントです。
汚れを検知・分析するAI機能
本製品の最大の特長は、汚れを検知・分析するAI機能にあります。前方に搭載されたAIカメラが約200種類の障害物や汚れを識別し、それぞれに応じた最適な清掃回数を自動で算出してくれるのです。
除後の床の状態もチェックし、汚れが残っている場合は改めて同じ箇所を掃除するほどの徹底ぶり。必要に応じて最大15回にわたって清掃(※)を行うため、頑固な液体汚れまでしっかりと取り除いてくれます。
※Aiの検証試験は、定められた条件下で行われています。有効性は床面や汚れの種類、ゴミの量により異なる場合がございます。
吸引力・水拭き性能を検証!
■テスト方法
- 実際の使用環境にできるだけ近い状態を再現し、検証を実施
■テストの流れ
- 部屋の一部を区切り、対象エリアをマッピング
- ロボット掃除機がステーションに待機している状態から「クイッククリーニングモード」でスタートさせる
- 動作開始後は、人の手による方向転換などの操作は行わない
- ロボット掃除機の走行ルート上にゴミを配置し、そのまま通過させる
- ロボット掃除機が掃除を終えてステーションに戻った時点で結果の確認を行う
- 水拭き清掃の場合は、モップ洗浄後に次の検証を行う
固形ゴミで吸引力を検証
「18,000Pa」という圧倒的な吸引力を誇る本製品。一体、その実力はどの程度なのでしょうか。
粗挽きコショウで検証
今回は、細かな固形ゴミの「粗挽きコショウ」を床にこぼし、吸引テストを実施しました。
まず印象的だったのは、ゴミに差し掛かった際の挙動です。本体の移動速度が低下し、集中的に吸引する動きへと切り替わりました。このときサイドブラシの回転も抑えられており、ゴミの飛散を防いでいるのが分かりました。
ゴミを通過した後は、180度方向を切り替えて同じ箇所を再度吸引。1往復分かけて丁寧に清掃する動きが続き、その後は通常の速度に戻って次のルートへと移行していきました。
コショウの検証では、1往復清掃した時点で「きれいになった」と判断したようです。実際、ロボット掃除機が通過した箇所にコショウの吸い残しは見られず、周囲へのゴミの飛散もありませんでした。
シリアルで検証
続いて、大きめのゴミの「シリアル」を床にこぼし、同様に検証を行いました。
こちらも、ロボット掃除機が通過した箇所はしっかりとゴミを吸い切れており、取り残しは見られませんでした。
シリアルの検証では、1.5往復にわたって集中的に吸引するモードが続きました。コショウよりも往復回数が多いことから、ゴミの種類や大きさに応じて、最適な清掃回数を調整していることがうかがえます。
カーペットでは吸引力を最大4倍に
すでに高い吸引力を備える本機ですが、ゴミが絡まりやすいカーペット上では、吸引力を自動で最大4倍まで高め、奥に入り込んだゴミや長い毛までパワフルに吸引するとのこと。
実際に走行させてみると、カーペットに乗り上げたタイミングで吸引力が高まっていることが分かりました。
動画の0:04付近で動作音が大きくなっている
吸引力アップにより動作音が極端に大きくなるわけではありませんが、夜間の使用はやや気を遣うレベルです。
なお、カーペット清掃時は、水拭きモードであってもウェットローラーが自動で持ち上がる仕様なので、カーペットを濡らしてしまう心配がない点も安心です。
液体汚れの水拭き性能を検証
次に、水拭き性能をチェックするため、床に液体をこぼして検証を実施しました。
コーヒーで検証
床にこぼしたコーヒーを水拭きさせてみると、固形ゴミの検証時と同様に、汚れに差し掛かったタイミングで速度を落とし、繰り返し清掃を行う挙動が確認できました。往復回数は、計3往復。通過後の床には拭き残しは見られず、汚れを引きずった跡もありませんでした。
こちらの動画からも分かる通り、目視では十分きれいになった後も、この掃除機はさらに繰り返し清掃を続けてくれます。他の製品では見られないこの粘り強さが、安心して任せられるポイントといえます。

ソースで検証
次に、コーヒーよりも粘度のある液体汚れとしてソースを使って検証を行いましたが、こちらも問題なく拭き取ることが出来ていました。
ソースのように粘度のある汚れは、どうしても拭き残りや引きずり跡が出やすいもの。過去に水拭きロボット掃除機を検証した際もかなり苦戦した経験があるだけに、ここまでスムーズに拭き取れたのは正直驚きでした。
ウェットローラーが汚れると、ドックに戻って自動で洗浄
今回の検証では、コーヒーやソースといった濃い汚れを処理した後、本体が一度掃除を中断し、ドックへ戻ってウェットローラーの洗浄を行う様子が確認できました。
通常は、本体内でローラーを自動洗浄しながら水拭きを進めていくのですが、清掃の過程でローラーの汚れが一定以上蓄積すると、このようにドックでしっかりと洗浄してから再び掃除を再開する仕様になっています。
これまでのロボット掃除機にありがちだった「水拭きをしているのに、かえって汚れが広がってしまう」といった悩みも、本機であれば心配はなさそうです。
”伸びるローラー”で壁の隅までキレイに
水拭き清掃で驚いたのが、壁際でウェットローラーが伸びる挙動です。メーカーによると、最大で40mmまでせり出すとのことで、「本体が邪魔になって隅まで届かない」といったもどかしさは感じませんでした。
ロボット掃除機の中には片側にのみローラーが伸びるモデルもありますが、本製品は左右どちらにもローラーを伸ばせるのが特長。そのため、壁際を掃除するたびに本体が回転するといった無駄な動きもなく、スムーズに清掃が進んでいきました。
集めたゴミは「サイクロン式ドック」に自動で回収
清掃後は自動で充電ドックに戻り、集めたゴミをまとめて回収します。汚水タンクの回収や、浄水の補充もこのときにまとめて行われます。
本体からドックへゴミを回収する際には、ダイソンの強みでさるサイクロン式を採用しています。ゴミと空気を高速回転(遠心力)で分離し、きれいな空気のみを排出する仕組みのため、交換の手間がかかる紙パックは不要です。
ダストビンは3Lの大容量設計。最大約100日分のゴミを溜めておくことができる(※)ため、メンテナンスの手間も最小限に抑えられます。
※自社試験の結果に基づく。実際の期間は、掃除習慣や使用頻度、ゴミの量、床材により異なる場合がございます。
水拭きロボットの弱点を克服した、完成度の高い一台
「Dyson Spot+Scrub Ai」は、これまでの水拭きロボット掃除機が抱えていた弱点を克服した一台といえるでしょう。
何度も繰り返し清掃することで、吸い残しや拭き残しを防止。さらに、伸びるローラーで部屋の隅の汚れまでカバーするなど、初の水拭き対応モデルとは思えない完成度でした。
これまでのロボット掃除機では「結局、自分で掃除したほうが早い」と感じる場面もありましたが、本製品であれば安心して任せられると感じました。
ダイソンが満を持して投入した期待のモデル。その実力を、ぜひチェックしてみてください。
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