OM SYSTEM OM-5 Mark IIでアウトドアシーンを表現力豊かに写そう

OM SYSTEM OM-5 Mark IIは、軽量コンパクトなボディに、プロ機に迫る高性能を凝縮したミラーレスカメラです。強力な手ブレ補正はもちろん、防塵・防滴、耐低温性能も備えているため、どんな天候や環境でも安心して撮影に集中できます。
手持ちで高解像度撮影ができる「手持ちハイレゾショット」や、NDフィルターなしでスローシャッター効果が得られる「ライブND」、被写体全体にピントを合わせる「深度合成」など、表現の幅を広げる先進機能も満載しています。
今回は、その機動力と描写力を夏のフィールドで検証しました。

深緑のメタセコイア並木で「手持ちハイレゾショット」機能を試してみました。通常、三脚が必須となる高解像度撮影ですが、OM-5 Mark IIは手持ちで撮影が可能です。
撮影した画像をモニターで拡大して驚いたのは、その圧倒的な解像感です。幹の樹皮のざらつきや、遠くの木々の葉の一枚一枚まで、驚くほどシャープに描写されています。マイクロフォーサーズとは思えないほどの高精細な写真に、風や鳥の声まで聞こえてきそうです。
このコンパクトなボディに、ここまでの表現力が詰め込まれていることに、OM-5 Mark IIの凄さを改めて実感しました。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/6.3
- 露出時間:1/60秒
- ISO:200

夏の日差しを浴びたひまわりを「手持ちハイレゾショット」で撮影しました。ひとつひとつの花の表情や葉の重なりをくっきりと写し出しました。背景の森との美しいコントラストが、夏の午後の雰囲気を伝えてくれます。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/8
- 露出時間:1/250秒
- ISO:200

緻密な葉脈や微妙な色のグラデーションが細微に描写されています。植物の持つ構造美をじっくりと観察できるのも高解像度撮影ならではの楽しみです。肉眼で見る以上の情報量が写真の中にぎっしりと詰まっています。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/6.3
- 露出時間:1/160秒
- ISO:200

- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/9
- 露出時間:1/320秒
- ISO:200

OM-5Mark IIの「手持ちハイレゾショット」は、三脚が使えない場所や、より気軽に高解像度撮影を楽しみたい風景写真家にとって、非常に強力な武器になるのではないでしょうか。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/9
- 露出時間:1/320秒
- ISO:200

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroを装着し力強く咲くひまわりのクローズアップを狙ってみました。レンズ込みの総重量は約603gと非常に軽いため、三脚なしでのマクロ撮影もまったく負担になりません。
OM-5 Mark IIの機動性とレンズのシャープな描写が花びらの繊細なディテールと美しいボケ味を見事に両立させています。この画像をモニターで見たとき、あまりの美しさにため息が漏れました。通常撮影でもフルサイズに迫る描写力を発揮することが一目でわかりました。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- 絞り値:f/4
- 露出時間:1/250秒
- ISO:200

つぼみの花弁表面に走る細かな葉脈や質感をリアルに写し出し、花弁のグラデーションや縁の赤味、葉の緑とのコントラストが美しく描写されています。
ボディ内5軸手ぶれ補正機構の効果も抜群で、手持ちでのマクロ撮影でもブレのないシャープな画が得られました。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- 絞り値:f/5
- 露出時間:1/400秒
- ISO:200

F2.8の明るさと60mm(35mm判換算で120mm相当)の焦点距離のおかげで、背景が大きくボケて蓮の花がしっとりとした雰囲気で浮かび上がりました。
ピントが合った花芯はシャープで、花びらの滑らかなボケ味は柔らかさや静けさを強調しています。マイクロフォーサーズでこれほど雰囲気のある写真が撮れることに正直驚きました。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- 絞り値:f/2.8
- 露出時間:1/1250秒
- ISO:200

水辺に咲いていたので腕を目いっぱい伸ばして、標準ズームレンズを装着したOM-5を蓮の花の真上に構え、バリアングルのモニターを使って撮影しました。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/4
- 露出時間:1/320秒
- ISO:200

一見トンボがピタリと止まって写っていますが、実は撮影時に風の影響でトンボが上下に細かく揺れ続けていてファインダーの中に収めるのが難しい状況でした。ファインダーの中にうまく納めようと手持ちのまま長時間カメラを構え続けたのですが、軽量コンパクトなOM-5 Mark IIに助けられて長時間のホールディングを続けることができ、なんとかトンボをうまく納めることができました。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- 絞り値:f/2.8
- 露出時間:1/500秒
- ISO:640

- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- 絞り値:f/3.5
- 露出時間:1/500秒
- ISO:800
OM-5 Mark IIには、手前から奥までピントが合った一枚の写真を作り出す「深度合成」機能が搭載されています。まずは、この機能を使わずに撮影した、蝉(せみ)の抜け殻の写真をご覧ください。

抜け殻の手前部分にフォーカスを合わせていますが、ピント面から奥に向かって大きくボケています。マクロ撮影ではピント部分とアウトフォーカス部分の差は明確です。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- 絞り値:f/4
- 露出時間:1/160秒
- ISO:200

同じ被写体を深度合成機能を使って撮影しました。ピント位置を少しずつずらしながら連続撮影した8枚を、カメラが自動合成して被写界深度の深い1枚に仕上げました。
抜け殻の頭部から腹部、そして脚先まで、細部にわたって高精細に描写され、殻の質感がリアルに伝わってきます。被写体全体をくっきりと写し出しつつ、前後はやわらかくぼかすことで抜け殻を立体的に浮かび上がらせる、従来のマクロ撮影の魅力を更に深めた1枚になりました。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- 絞り値:f/4
- 露出時間:1/160秒
- ISO:200

フィルターいらずの「ライブND」
OM-5 Mark IIの特徴的な機能のひとつ「ライブND」はカメラ内で電子的にNDフィルター効果を再現する機能です。物理的なフィルターを装着する手間がなく手軽に長秒露光表現を楽しめます。
太陽が明るい日中でしたが、ライブND(ND16相当)を使用することで、水の流れがまるで絹糸のような、ふんわりとした表情に変わりました。効果はファインダーやモニターでリアルタイムに確認できるため、イメージに合わせた露光時間をその場で決められるのも便利です。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/18
- 露出時間:1/4秒
- ISO:200

- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/20
- 露出時間:1/3秒
- ISO:200

非常に軽いOM-5 Mark IIですが猛暑の中で作例撮影を続けているとさすがに疲労がたまってきたので、池のほとりにあるベンチに腰掛けて一息つくことにしました。
カメラを膝に置いたままぼんやり池を眺めていると、水面から突き出た一本の木の棒の先に、立派なオニヤンマがとまっているのに気づきました。トンボが飛び去らないよう膝に置いたOM-5 MarkUをそっと持ち上げて、まず1枚シャッターを切りました。
軽くて非常にコンパクトな機材なので膝においてもまったく重さを感じることもないし、いきなり訪れたシャッターチャンスにも瞬時に対応できました。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/4
- 露出時間:1/2500秒
- ISO:200

装着していたレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO。35mm換算で300mm相当になる望遠端でアップを狙いました。警戒心の強いオニヤンマにこれ以上近づくのは難しい状況でしたが、レンズのシャープネスとカメラのAF性能で、翅脈の細かな模様から腹部の黄色い斑紋まで鮮明に描写できました。
モニターに映し出されたオニヤンマから近づく者を威圧するような鋭さと美しさが伝わってきて、思わずため息がこぼれました。
OM-5 Mark IIは、日常の散歩から本格的なアウトドア撮影まで、軽快さと高性能をバランス良く備えた万能機です。豊富なクリエイティブ機能に加え、堅牢性と防滴性能を持ち合わせているため、「いつでもどこでも撮れる」安心感があります。
カメラを持って外に出ること自体が楽しくなる、そんな気持ちにさせてくれる1台です。
- カメラ:OM-5 Mark II
- レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
- 絞り値:f/7.1
- 露出時間:1/500秒
- ISO:200
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