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セルフポートレート撮影|美しく自分を撮るためのコツや機材選びをわかりやすく解説

2026/08/25
セルフポートレート撮影|美しく自分を撮るためのコツや機材選びをわかりやすく解説

皆さん、自撮りをしたことはありますか?おそらく、スマホの内側のカメラで自撮りをしたことがあるという方は多いと思います。今回ご紹介するのは「自分」を作品として撮影する自撮り、「セルフポートレート」についてご紹介させていただきます。普段はモデルさんや友人、家族などを撮影するけれど、自分自身は写らないという方がほとんどです。けれど自分自身も残すことのメリットは沢山あります。
ぜひこの機会に自分自身と向き合い、セルフポートレートを楽しみましょう。

目次

    セルフポートレートのメリット

    私はポートレート撮影の練習台として自分を撮ったことが、セルフポートレートを撮り始めるきっかけとなりました。初めはピントもなかなか合わせられず苦労しましたが、何度も挑戦し、自分が満足のいく写真が撮れた時の喜びは計り知れません。
    落ち込んだ時に自分の作品を見返すと、自分一人だけで作品を作り上げたという達成感が、自分を救ってくれることもあります。自分のことを認めてあげられるきっかけとなります。
    また、自分自身を撮影することで、自分の容姿を見つめ直すきっかけにもなります。セルフポートレートを撮り始めてから12kgの減量に成功した方や、筋トレを始めた方もいらっしゃいます。
    さらに旅に出るのが楽しくなれます。旅先の風景の中に自分を入れて撮ることで、自分自身の人生史として残して行くことができます。
    自分一人ではなく、家族や友人、恋人と一緒にセルフポートレートを残すのもおすすめです。一緒にポージングや構図を考える時間も楽しく、思い出を一緒に見返すことができます。
    このように沢山のメリットがあるためおすすめです。

    セルフポートレートに必要な機材

    セルフポートレートを撮る際に必要な機材を紹介していきます。
    まずはリストにしてみました。
    ・機材
    ・カメラ本体
    ・カメラレンズ
    ・三脚
    ・雲台
    ・カメラプレート
    ・リモコン
    ・バッテリー
    ・メモリーカード

    カメラ本体

    セルフタイマー機能が使えるカメラならなんでも大丈夫です。インターバルタイマー撮影ができるカメラだと、いろんなポージングで撮影する際に便利です。

    カメラレンズ

    標準ズームレンズまたは広角ズームレンズがあると便利です。
    焦点距離が長くなるほどカメラからの距離が離れ、ピント合わせが難しくなります。また、カメラの設置場所から離れてしまうため、見張りをしてくれる人がいると安心です。

    カメラのセンサーサイズによって用意したいレンズの画角が変わりますので注意してください。

    フルサイズ:標準24-70mm、広角:16-35mm
    APS-C:標準18-55mm、広角:12-24mm
    マイクロフォーサーズ:標準12-40mm、広角8-25mm

    三脚

    カメラ本体に、一番重いレンズを取り付けた際の重さよりも耐荷重が大きい三脚を選ぶようにしましょう。ブレや破損の原因になります。

    ○アルミ三脚
    カーボン三脚よりも安価。自重があるため、風や振動に強く安定性が強いという特徴があります。

    ○カーボン三脚
    アルミ三脚よりも30~40%軽いため、移動の際の疲労を軽減できます。振動の減衰性が高く、ブレに強いという特徴があります。また、冬場でもパイプが冷えないため、安心して撮影に使用することができます。

    ・小型三脚
    40~140cm前後。持ち運びが便利です。

    ・標準的な三脚
    150~170cm前後。日常使いしやすい三脚です。

    ・大型三脚
    170~200cm以上。障害物を避けたい場合や俯瞰で撮影したい場合におすすめです。

    雲台

    自由雲台、3ウェイ雲台、ギア雲台の3種類があります。
    一体型の場合は用意しなくても大丈夫です。

    ・自由雲台
    一つのツマミであらゆる方向にカメラを動かすことができます。また、嵩張らず、持ち運びに便利です。構図の微調整がやや難しいというデメリットがあります。

    ・3ウェイ雲台
    上下・左右・縦と横の3つの軸をそれぞれ独立したハンドルで調整します。水平垂直を出しやすいという特徴がありますが、かさ張りやすいというデメリットがあります。

    ・ギア雲台
    それぞれの軸をギアで動かして調整します。シビアに構図の調整を行うことができます。

    自由雲台
    自由雲台
    3ウェイ雲台
    3ウェイ雲台
    ギア雲台
    ギア雲台

    カメラプレート

    三脚に直接ねじで固定するか、付属のプレートを使うとカメラ本体を固定することができますが、縦構図で撮影するに水平垂直が出しにくくなります。また、重心がズレて不安定になりがちです。
    その際は別売りのカメラプレートを装着するのがおすすめです。

    ・L型プレート
    カメラの底面だけだはなく、側面にもプレートが付いているため、縦構図に変えても水平垂直を崩さずに撮影できます。横構図と縦構図を変える際に、一度三脚から離す必要があります。

    ・回転プレート
    三脚にカメラを固定したまま、横と縦の構図を変えることができます。三脚使用時以外はかさばり、カメラを持ちづらくなるというデメリットがあります。

    L型プレート
    L型プレート
    回転プレート
    回転プレート

    シャッターの切り方

    セルフポートレートを撮る際のシャッターの切り方は4パターンあります。使わなくても撮影することは可能です。

    ・セルフタイマー
    最も操作が簡単で、ほとんどのカメラで使うことができます。シャッターボタンを直接押し、5秒後、10秒後、20秒後などにシャッターが切られます(カメラメーカーによって秒数は異なります)。
    シャッターが切れるまでにタイマー音が鳴り、カメラ本体のランプが点滅するため、タイミングを確認しやすいです。

    ・インターバル撮影
    撮影開始までの時間、撮影する枚数、撮影中の時間の間隔を細かく指定し、ポージングを変えながら撮影することができます。

    ・レリーズ(リモコン)
    赤外線式は約5m、電波式は約10m~50mの到達距離で使用できます。壁などの遮蔽物があると反応しなくなることがあります。

    ・スマートフォン操作
    カメラとスマートフォンを接続し、スマートフォンでリモコンとしてピント合わせやシャッターを切る操作を行います。画面を見ながら撮影できるため、自分の位置を確認しやすくなります。
    カメラからの距離が離れると接続が不安定になり、途切れやすくなります。また、スマートフォンの状態によってアプリケーションが落ちやすくなることもあります。

    私は確実にシャッターを切れるセルフタイマーと、インターバル撮影をよく使用しています。
    ご自身にあった撮影方法を選びましょう。

    光の選び方

    被写体に当たる光は、大きく印象を変化させます。撮りたい雰囲気に合わせて選びましょう。

    順光

    光が被写体の正面から当たっている状態。顔全体が均一に明るく写り、色がはっきり出る一方で、立体感はやや控えめになります。

    岡山県で撮影。(SONY α7W/Viltrox AF55mm F1.8 EVO /絞りF4.5 /1/400秒 /ISO160)

    半順光

    被写体の斜め前から光が当たる状態。明るさと陰影のバランスがよく、自然な立体感が生まれるため、ポートレートで最も使いやすい光です。

    広島県の尾道で撮影したセルフポートレート。(SONY α7W/Viltrox AF35mm F1.8 EVO /絞りF5.6 /1/400秒 /ISO100)

    逆光

    光が真後ろから当たっている状態。被写体はシルエットのように暗くなります。露出を上げると、髪がキラキラとした優しい雰囲気で写すことができます。ストロボで暗い部分を持ち上げるという手段もあります。

    中之島中央公会堂で撮影したセルフポートレート。(SONY α7CR/SONY F E12-24mm F2.8 GM /絞りF6.3 /1/200秒 /ISO1000)

    半逆光

    被写体の斜め後ろから光が当たる状態。髪や輪郭に光の縁取り(リムライト)が入り、奥行きや透明感、柔らかな雰囲気を演出できます。

    宮古島で撮影したセルフポートレート。(SONY α7V/TAMRON 28-75mm F2.8 /絞りF6.3 /1/250秒 /ISO50)

    サイド光

    被写体の真横から光が当たる状態。顔の半分に影ができ、立体感や質感、ドラマチックな雰囲気を強調できます。

    ホテルのラウンジで撮影させていただいたセルフポートレート。ストロボをサイドから当てて撮影(SONY α7V/Canon EF50mm F1.8 /絞りF2.5 /1/60秒 /ISO640)

    ピントの合わせ方

    セルフポートレートを撮る際、ピントが合っているかどうかはとても重要です。
    ピントの合わせ方は2つあります。

    置きピン

    被写体の位置にピントに合わせておき、マニュアルフォーカスでピントを固定しておく方法。
    木や電信柱などにピントを合わせ、その表面に目の位置を合わせて立つとバッチリピントを合わせることができます。
    目印となる障害物がない場合は、もう一本三脚やライトスタンドを用意しておき、自分の身長に高さを合わせておくと、被写体のサイズ感がわかりやすくて便利です。
    友達など一緒に写ってくれる人がいる場合は、ピントを合わせるために立ってもらいましょう。

    木にピントを合わせて撮影したセルフポートレート 。(FUJIFILM100/FUJIFILM GF80mm F1.7 /絞りF4 /1/125秒 /ISO100)

    リモコンでピントを合わせる

    被写体の位置にピントに合わせておき、マニュアルフォーカスでピントを固定しておく方法。
    木や電信柱などにピントを合わせ、その表面に目の位置を合わせて立つとバッチリピントを合わせることができます。
    目印となる障害物がない場合は、もう一本三脚やライトスタンドを用意しておき、自分の身長に高さを合わせておくと、被写体のサイズ感がわかりやすくて便利です。
    友達など一緒に写ってくれる人がいる場合は、ピントを合わせるために立ってもらいましょう。

    イルミネーションと撮影したセルフポートレート(ピントは置きピンで本に合わせた)。(SONY α7V/LAOWA Argus FF U 35mm F0.95 /絞りF0.95 /1/100秒 /ISO100)
    春の立山で撮影したセルフポートレート。ピントが合わせやすい例。(α7W/TAMRON 28-75mm F2.8 /絞りF8 /1/250秒 /ISO100)

    写り方

    自分を写すならば、やはり美しく撮りたいです。

    脚を長く撮る

    三脚の高さを自分の腰よりも低い位置に置いてみましょう。
    さらに広角のレンズを使用し、画角の端に足の先を寄せて撮影するとレンズの歪みの影響で脚を長く写すことができます。
    その際、顔はなるべく画角の中心に寄せて撮りましょう。歪みの影響で顔が伸びることを防ぐことができます。
    足元が見えないスカート丈が長い衣装を着ている場合は、ハイヒールを履くか、踏み台をスカートの中に仕込み、台の上に乗って撮影すると身長を盛ることができます。

    フィリピンで撮影したセルフポートレート。超広角レンズでローアングルで撮影(Nikon Zf/NIKKOR 14-30mm F4 S/絞りF4.5 /1/125秒 /ISO250)

    隙間を作る

    ポージングをする際、腕や脚、指などは身体に直接触れないよう、隙間を作ることを心がけましょう。
    例えば、二の腕が胴体にくっついていると肉が潰れ、太って見えやすくなります。また、顔に指が直接触れていると輪郭が崩れて写ります。
    さらに身体にひねりを入れて腰回りに隙間を作ると、すっきりして見えるためぜひお試しください。

    小笠原諸島で撮影したセルフポートレート。(SONY α7W/TTArtisan AF50mm F1.8 NEO /絞りF1.8 /1/250秒 /ISO100)

    肩の位置を下げる

    後ろを振り返るポーズをする際、首が埋もれてしまい、太って見えやすくなります。
    カメラに近い方の肩をなるべく下に下げるように心がけましょう。

    小笠原諸島で撮影したセルフポートレート。(SONY α7W/TTArtisan AF24mm F3.8 /絞りF3.8 /1/640秒 /ISO100)

    関節を曲げる

    関節の曲げ伸ばしで伝わる印象が変わります。例えば腕をまっすぐ伸ばすと元気な印象、肘と手首を曲げるとエレガントな印象になります。また指の関節も曲げ、卵を包むような手にすると美しく見せることができます。

    クラシカルなイメージで撮影したセルフポートレート。(SONY α7V/Canon EF50mm F1.8 /絞りF6.3 /1/100秒 /ISO400)

    鼻の向きに気をつける

    下から顔を写すと、鼻の穴が大きく写ります。威圧的な雰囲気でかっこいい写真を撮る際には向いていますが、それ以外の時は顔の角度を変えて、カメラに鼻の穴を映さないようにしましょう。鼻の穴が映る角度で撮ると、顎が大きく、目が小さく写りがちです。

    なお、セルフポートレートは必ずしも顔が写っていないといけないというルールはありません。
    後ろ姿や、帽子などの被り物で顔を隠しても大丈夫です。

    終わりに

    いかがだったでしょうか。
    最も大切なことは、根気よく撮影するということ。セルフポートレートの良いところは、自分のこだわりをとことん詰め込めるというところです。納得がいく最高の1枚を残しましょう。
    自分を撮影することに最初は抵抗があるとは思いますが、ぜひこれを機にチャレンジしてみてください!

     

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    Profile
    rinaty
    文・写真
    rinaty
    1998年宝塚市生まれ。セルフポートレート写真家。大阪を拠点に全国的に活動中。2021年4月に独立。高専在学中に写真の世界に魅了され、独学で技術を習得。その過程で自分自身をモデルにセルフポートレート作品を撮り始める。SNSを中心に撮影の裏側や作品を発表し、注目を集める。 NHK Eテレ「沼にハマって聞いてみた」、フジテレビ「めざまし8」など多数のメディアで紹介。著書に『撮影もモデルも全部わたし。#セルフポートレートの裏側』(玄光社)がある。
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