ESS Technology製ハイスペック2ch DACチップ「ES9068AS」を2基、左右独立構成で搭載。高S/N比・低歪み・低消費電力を実現
M11 Plus ESSは、「AK4497EQ」を搭載した限定生産モデルM11 Plus LTDのDACチップをESS Technology製オーディオ用ハイスペックDACチップ「ES9068AS」へ置き換え、さらなるスペックアップを実現しました。
M11 Plus LTDで採用された優れた増幅回路THX AAAアンプテクノロジーを踏襲しつつ、DACチップの変更に伴ってD/Aセクションをさらにブラッシュアップ。
チップの特性に合わせ、ローパスフィルターに使用されるオペアンプを「OPA1662」から「OPA927」へと変更しました。また、これまでボリューム調整用のICで行っていた音量調整機能をDACチップに受け持たせることで、ボリュームIC回路を廃止しさらなる特性の向上を実現しました。
これにより、2.5mmバランス出力時のS/N比が120.5dBから126dBへと最大5.5dB向上、歪み率を表すTHD+Nは0.00146%未満から0.00085%以下(1kHz/32Ω時)へと向上しました。
さらに、2.5mmバランス出力時の最大出力を588mWから660mW(32Ω /THD+N<1%)へ強化しながらも、低消費電力DACチップの恩恵により連続再生時間が最大10時間から最大14時間へと伸長されました。
DAPとしてだけでなく、USB DACやUSBトランスポートとして幅広いサンプリングレートに対応
M11 Plus ESSはDAPとして内部データの再生時に最大384kHz/32bitのPCMデータのデコードをサポートするほか、11.2MHz(DSD256)までの DSDデータのデコードをサポートします。対応フォーマットとして、APE / WAV / FLAC / AIF / DSD / M4A / WMA / OGG / AAC / ALAC / MP3のほか、CUEシートもサポートします。
また、本機をUSB DACとして外部からデータを入力した場合は最大384kHz/32bitのPCMデータおよび11.2MHz(DSD256)までの DSDデータの再生に対応。内部に格納されたデータをUSB DACへ送り出すUSBトランスポートとして機能させた場合、 最大768kHz/32bit,DSD22.4MHz(DSD512)の音楽データを出力可能です。