（クラシック）/ 新古典主義者スカルコッタス 【CD】

50年という短い生涯にもかかわらず、ニコス・スカルコッタスは20世紀ギリシャを代表する作曲家の一人として重要視されています。アテネ音楽院で学び、ベルリンに留学しシェーンベルクやヴァイルに師事、とりわけシェーンベルクの影響を強く受けましたが、精神的に不安定だったためか、彼が集中して作品を書いたのは1930年代後半から亡くなる直前までのほぼ10年間のみであり、この頃には新古典主義の作風を取り入れた独自の作風が構築されています。

このアルバムに収録された4つの作品は、すべてその時代に作曲されており、古典的な佇まいの中に斬新さが盛り込まれたユニークな作品に仕上がっています。アテネ国立管弦楽団はスカルコッタスがヴァイオリニストとして在籍していたオーケストラ。

【収録曲】
Disc-1
1．シンフォニエッタ 変ロ長調-オーケストラのための I．Andante sostenuto-Allegro
2．シンフォニエッタ 変ロ長調-オーケストラのための II．Andantino triste
3．シンフォニエッタ 変ロ長調-オーケストラのための III．（Scherzino） Molto vivace
4．シンフォニエッタ 変ロ長調-オーケストラのための IV．Vivacissimo （Finale）
5．古典的な交響曲-吹奏楽と2台のハープ、コントラバスのための I．Little Overture-Fanfares： In slow overture tempo-Allegro antico （商業的
6．古典的な交響曲-吹奏楽と2台のハープ、コントラバスのための II．Rondo： Andante molto espressivo （商業的録音として初録音）
7．古典的な交響曲-吹奏楽と2台のハープ、コントラバスのための III．Scherzo： Allegro molto vivace （商業的録音として初録音）
8．古典的な交響曲-吹奏楽と2台のハープ、コントラバスのための IV．Finale-Merry March： Fast and cheerful （商業的録音として初録音）
9．4つの印象-オーケストラのための I．The Harvest．Moderato
10．4つの印象-オーケストラのための II．The Sowing．Andante
11．4つの印象-オーケストラのための III．The Vintage．Allegro
12．4つの印象-オーケストラのための IV．The Grape Stomping．Molto vivace
13．古風なギリシャの行進曲-室内オーケストラのための


録音年：2018年6月8-12日、10月22-25日