主な特長
・新たにBTL構成を採用した「DDFA」搭載Class Dパワーアンプ
・PCM 384 kHz / 32 bit 入力対応「Advanced AL32 Processing Plus」
・ゲイン切り替え機能付き高音質ヘッドホンアンプ
・DSD 11.2 MHz、PCM 384 kHz / 32bit対応USB-DAC
・PCM 192 kHz / 24 bit対応デジタル入力
・Amazon Alexaによる音声コントロールに対応
・音楽ストリーミングサービス対応(Amazon Music, AWA, Spotify, SoundCloud)
・インターネットラジオ対応(TuneIn)
・AirPlay 2 & Bluetooth対応
・「ワイドFM」対応FM/AMラジオチューナー
機能的にも音質的にも抜群のコストパフォーマンスをもつプリメインアンプ
機能的な部分だけでも実に買い得感はあるが、魅力はそこだけではない。本機は“デザインシリーズ”の中でもトップクラスの音質を狙い、シリーズ最大級の物量投入と最高レベルの音質チューニングが実施されている。
音が出た瞬間に思うのは、聴感上のSNが非常に高いこと。そして低域の制動力が更に上がり、ベースのリアリティが大きく向上しているのがわかる。PMA-60が持つ癖のない音色をそのままに、バックミュージックに対するボーカルの立体感や低域を中心として全帯域の力感と表現力が著しく進化している。
1970-80年代のオーディオ黄金期には多くのメーカーが参入し、撤退した。しかしデノンは時代に屈することなく、様々なモデルをリリースしてきた。PMA-150Hは、そんな知見が生かされた、オーディオ/音楽ファンのツボも押さえた仕様と音作りが魅力だ。
良質なマテリアルを徹底して採用したことと、名手・山内氏のチューニングにより、マニアも納得の再生能力を備える本機の登場で、“デザインシリーズ”自体がまた1つ上の再生能力を身につけたと言っていいだろう。機能的にも音質的にも抜群のコストパフォーマンスを持つ1台である。
文:土方 久明
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。