ブルートゥースヘッドホン BEOPLAY-H9I-TERRACOTTA テラコッタ [ノイズキャンセリング対応 /Bluetooth対応]

B&O PLAYのワイヤレスヘッドホン「Beoplay H9i」は、最新のテクノロジーとラグジュアリーを両立させた最高峰モデル。

“Natural”カラーの柔らかい最高級ラムスキンを使用したイヤーパッドの質感の良さと、つや消し加工のアルミ素材によるメタリックなイヤーカップ部は、アルマイト処理とマテリアルの質感を巧みに配した美しいデザインで、たちまち魅了される。

イヤーカップが回転してフラットにできる仕組みを採用。右側のイヤーカップでタッチ操作が可能だ。また感心したのが、ヘッドホンを耳から外すと自動的に音楽が停止する「インテリジェンスセンサー」。外に持ち出して普段使いするときに重宝する。こういう工夫は嬉しい。

音質は、同ブランドこだわりの「BANG & OLUFSEN Signature Sound」を搭載。「Beoplay H9」の後継機にあたる本機だが、最大の変更点は、イヤーカップ内外に内蔵した2つのマイクで感知して騒音を低減する「アクティブノイズキャンセル機能」（ANC機能）だ。

iPhone 8とBluetooth接続してみると、身に着けるだけで室内の騒音だけでなく、路上の車の走行音まで、全くストレスにならないレベルにカットする。通勤・通学電車のノイズは、重低音域は全く無音という水準で、走行音の中域も音楽を流していれば気にならないレベルにまで低減される。

NCによる違和感もほとんど感じられず、実用的なNC性能のみで語っても間違いなくトップクラスだ。また「Transparency Mode」による外音取り込みも便利。本機能を使用中は音楽再生が停止するので、聴き逃したくないアナウンス等をチェックする用途などに適している。

音楽を流すと、B&O PLAYがデザインのみでなく、音質もハイレベルなブランドであったことを改めて実感する。映画「ラ・ラ・ランド」サントラのジャズ音源『アナザー・デイ・オブ・サン』を聴くと、冒頭のピアノの音の質感、パーカッションの繊細な音の鳴りと、楽器の音のリアリティが素晴らしい。ボーカルの歌声はクリアに立ち上がるし、パワーある低音はリズミカルに楽曲を刻む。

デザインの美しさだけでなく、サウンド、そして機能性とすべての面で極上の体験を提供する本機は、ワイヤレス・NCのハイエンドを切り開く革新的なモデルだ。

文：折原一也

※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。