・ESS社製「ES9026PRO」×2基、独自のD.O.P.G.コンセプトを採用したオーディオセクション
・1.6mm厚ボトムカバーを新たに装備した制振・高剛性シャーシ
・オーディオ回路専用の大容量電源トランスを搭載した4回路分離パワーサプライ
・最大11.2chスピーカー構成に対応する革新的サラウンド体験「SURROUND:AI」
・64bitハイプレジョンEQなどにより調整精度を極めたYPAO
・DSD 11.2MHzダイレクト、AIFF/WAV 384kHz/32bitダイレクトをサポートするハイレゾ再生
・Deezer HiFi、Spotify、radiko.jpに対応
・HDR、BT.2020、HDCP2.2、4K/60pパススルー&4Kアップスケーリングに対応した7入力/3出力のHDMI端子
・聴きなれたオーディオソースに新たな魅力を与えるハイレゾリューションミュージックエンハンサー
・別室で映画の続きを観たり、お好みのオーディオソースが聴けるHDMI対応アドバンスドゾーンスイッチング
・長期間にわたり安心してご愛用いただけるよう、お買い上げ日より5年間のメーカー製品保証を標準で付与しています。
セパレート型アンプだからこそ追求できるクオリティ
本機を同シリーズのパワーアンプ「MX-A5200」と接続し、前モデルと聴き比べてみよう。
まず、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をステレオ再生してみると、冒頭のピアノを聴いただけでもハーモニーの純度とS/Nが上がっていることに気付く。和声感が曖昧になることもなく、澄み切った響きが美しい。ルーセル『バッカスとアリアーヌ』を聴くと、トゥッティの押し出し感が一段階強まっており、電源強化の効果を感じる。
次に11.2chシステムの接続に切り替え、トロンハイム・ソロイスツ『投影と熟考』をBDオーディオで再生した。部屋を満たす音像がスピーカーに張り付かず、聴き手をぐるりと取り囲む。弦楽器の音色は透明感が高く、ピチカートの後に広がる余韻も前モデル以上に3次元の動きを実感できる。また、「SURROUND:AI」をオンにして映画を再生すると、屋外と建物内の環境の違いを際立たせ、遮るもののない空間の広がりと閉塞した空間の圧迫感を鮮やかに描き分けてみせた。
サラウンドとステレオどちらのクオリティにもこだわりたい人にとって、セパレート型の長所を徹底的に追求したCX-A5200は有力な候補になるはずだ。
文:山之内 正
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。