リケーブル（MMCX⇔Lightning・1.2m）ホワイト ホワイト HC-M100LW

「HC-M100L」は、ラディウスのLightning - MMCXケーブル。ポータブルオーディオファンなら「MMCX端子」と聞いてピンと来る人も多いだろうが、主にイヤホンとケーブルのあいだをつなぐコネクターだ。MMCX端子を備え、リケーブルできるイヤホンがあれば、ケーブルを本製品に差し替えるだけでLightningイヤホンに早変わり、というわけだ。

ケーブルのみの製品となるため、同社のハイレゾイヤホン“ドブルベヌメロトロワ”「HP-TWF31」を用意した。本製品をつないでLightningからの音を聴いてみると、Lightning接続でもしっかりハイエンドイヤホンの音がする。

RADWIMPSの『前前前世 (movie ver.) 』を聴いても圧倒的な解像感で、ハイまで伸びるだけでなく、空間までしっかりと描写するような、音のベールが一枚脱げたような解像感を実現してくれる。映画『ラ・ラ・ランド』サントラの『アナザー・デイ・オブ・サン』を聴いても、高域までの描写が印象的であるとともに、女性ボーカルが響き渡る空間の再現性が素晴らしい。ここまでの情報量を鳴らし切るのは、「HP-TWF31」のポテンシャルの高さゆえだろう。

スタンダードなMMCX端子なので、他社のイヤホンとも組み合わせられるのでは…と、試しに本製品をSHURE「SE535」と組み合わせてみた。すると、イヤホンのポテンシャルを引き出す実力は本物。音を味付け無くストレートに引き出す事を確認できた。

最後になるが、Lightningイヤホンを接続してしまうと、同じくLightning接続で利用するラディウスのミュージックストレージ「AL-LCS11」のような周辺機器の接続に困るのでは、と心配になる方もいるだろう。だがラディウスはそんな方向けに、Wi-Fi接続可能なmicroSDカードリーダー「RW-WPS01」も販売している。Lightning機器を展開するにあたり、Wi-Fiストレージも用意し機器との接続性も確保してくるところに、ラディウスらしい手厚い配慮を感じる。

文：折原一也

※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。