ブルートゥース スピーカー DSB150BTBKEM ブラック [Bluetooth対応 /防水]

デノンのポータブルBluetooth（BT）スピーカー「Envaya」は、防水・防塵対応、オーディオメーカーとして長い歴史を誇る同社ならではの高音質、優れたデザインを備える。今回、シリーズ中でもコンパクトなサイズとサウンドクオリティを両立させた“Envaya Mini”「DSB150BT」を使ってみた。

IP67の防水・防塵、高音質・低遅延のBTコーデック aptX Low Latency対応など機能はシリーズ共通。音は、大きなモデルの方が余裕をもって大音量を鳴らせる。持ち運びやすさも考えつつ、用途や好みで選ぶといいだろう。今回はふだん使いを考えて本機を選んだ。

横置きが基本だが、縦置きでのリスニングも可能。ハンズフリー通話に加え、SiriやGoogle Nowにも対応したマイクも内蔵する。

色はシンプルな「ブラック」と、個性的な縞模様の「ブラック/グレー」を用意。筆者はインスタ映えしそうな後者が好みだ。両サイドと背面の一部以外の本体表面は、手触りのよいファブリック系素材で覆われている。見た目の質感もよく、ガジェットやオーディオ機器らしくない落ち付いた印象だ。

しかし本シリーズの肝はやはり音質。スマホで再生した音楽ストリーミングを本機で鳴らすと、小型ボディからこんなパワフルな音が鳴るのかと驚かされる。約8畳のリビング全体で音楽が楽しめるくらい音量を上げても、音が歪まない。低音も、サイズからは想像がつかない豊かさだ。

パワフルだが、全帯域の音がクリアなことも特徴だ。ギターやピアノなどの楽器は分離がよく、心地良く音が伸びる。ニュアンスに富んだボーカル表現も強みで、中高域を美しく鳴らす。アコースティックなサウンドとも相性がいい。

クリアなのは低音も同様だ。低音は密度が高く輪郭も明瞭。単に量感を稼ぐだけの低域偏重モデルとは一線を画している。キックドラムはクイックに立ち上がり、ベースラインも量感を適度に備えつつタイトに展開。EDMやヒップホップなどのエレクトロニックなサウンドを聴けば、ソリッドなグルーヴが楽しめる。

伝統あるオーディオブランドだからこそ可能な音質チューニングだ。

文：編集部

※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。