ブルートゥースヘッドホン SHB4805DC ダーククロム [Bluetooth対応]

フィリップスのワイヤレスヘッドホン「SHB4805」は、新シリーズ「Flite（フライト）」の上位モデル。

Fliteシリーズは、基本は従来のフィリップスのヘッドホンと同じく、ユーザーごとに異なる音楽の好みや聴き方に対して、自然に寄り添うオールラウンダーでありながら、デザイン面ではより個性的な美しさに磨きをかけた。

SHB4805は、“Everlite Wireless”というもう一つのコンセプトが示す通り、リスニング時の負担を徹底して和らげる超軽量設計。また、Bluetoothヘッドホンの初心者も迷わず使える、シンプルな操作性を特徴としている。

本体の右側イヤーカップにまとめたリモコンボタンから、電源ボタンを長押しでペアリングモードが起動。スマホやDAPなどプレーヤー機器のBluetooth機能をオンにしておけば、リストにSHB4805の名前が表示されるので、これをタップしてペアリング完了だ。

今回はiPhoneにペアリングして、Apple Musicの音源で試聴した。ビル・エヴァンスのアルバム『Portrait in Jazz』から「Someday My Prince Will Come」を聴く。ピアノの音にむやみな着色がない。とても素直でリアルな楽器の音色だ。ビル・エヴァンスの独特なクールで切ないメロディがクリアに描かれる。ウッドベースの低音は音像がタイトに引き締まっている。ドラムスが刻むリズムの粒立ちが鮮明で、ブラシで叩かれたスネアの乾いた余韻が空間にふわっと満ちていくようだ。

本体はコンパクトに折り畳める設計なので、スペースを有効に使って持ち歩けることに加え、密閉型のハウジングは遮音性も高く、旅行先で静かに音楽を聴く際にも軽くてオススメだ。

フィリップスが提案する「スタイリッシュなBluetoothリスニング」の最先端がこの1台に詰まった、充実のワイヤレスヘッドホンだ。なお、本機はワイヤレス専用なので、もし有線リスニングをメインに考えているのであればワイヤードモデルの「SHL4805」という選択肢もある。バラエティ豊かなFliteシリーズにぜひ注目してほしい。

文：山本 敦

※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。