DIR-SG310

排熱は限定的か

収納したハードディスクの側面全体を部材が覆うことになるが、密着しているのではないため、熱が伝わることによる冷却効果は大きくはない。
一方で、投影面積が大きな形状なので、特に複数を重ねて設置した場合はハードディスク周辺では空気の流れが妨げられて、熱がこもりやすいような印象がある。フロントパネルには開口部がないことも、その傾向を強めている。
そうした理由から、コネクタ近傍に用意されている取り付け位置に冷却ファンを組み込んでも、どれだけの効果が得られるのかはわからない。

必要に応じて調整が必要

一時的な品切れで納期が一ヶ月以上となっていた。
問い合わせ見るとメーカ側で部品の調達が必要とのことであったが、特殊な部材が用いられているわけではないので、生産自体が継続していないのであろう。
長らく待って漸く到着した製品を取り付けてみたが、ハードディスクとアルミニウム部材とが強く摩擦して実用に耐えなかった。幾つかのハードディスクで試しても同様であったことから、初期不良を疑ったが、アルミニウム部材を固定しているネジを調整することで解決した。
製造工程で熟練を要するような構造でもないので不安はないであろうと想像していたが、品質管理が行われていない水準であることがわかった。

シンプルが何より

一般的なユーザに比べるとハードディスクを抜き差しする機会が多いので、こうした製品は欠かせず、数種類を使ってきたが、すっきりとしていると同時に安定感がある点が好ましい。
筐体にネジ止めしないと容易に歪むものが一般的なものであるのに対して、外付けケースに近い使い方もできる。
但し、押し出しピンの素材は、他の製品で多く採用されているような金属ではないことから、耐久性に不安が残る。