ブルートゥースヘッドホン QuietComfort35 WLSS ブラック [ノイズキャンセリング対応 /Bluetooth対応]

「Bose QuietComfort 35 wireless headphones（QC35）」は、ボーズ初のノイキャン＋Bluetooth両対応ヘッドホン。

ノイズキャンセリング（以下、NC）の仕組みは、イヤーカップに搭載した小型集音マイクを使い、独自アルゴリズムで音楽信号に悪影響を及ぼす騒音だけをきれいに取り除くというもの。

操作面では、右のイヤーカップにコントロールボタンを配置。接続機器を素早くリモコン操作可能で、なおかつクリアでノイズの少ない音声通話も行える。

またその名前に“Comfort（心地よさ）”を冠する通り、快適な装着感は折り紙付き。高級車のシートなどによく使われている人工皮革「アルカンターラ」をヘッドバンドの内側に採用する。

イヤーパッドは、表側に合成皮革のプロテインレザーを使い滑らかな肌触りを持たせた。内部のクッションにも柔らかい素材を使うことで、パッシブでのNC性能も同時に高めている。なお、イヤーパッドは別売のスペアと交換も可能だ。

ボディカラーは単色で揃えたブラックとシルバーで、シックでアダルトな雰囲気を醸しだす。ワイヤード対応で、万一バッテリーが切れてしまった場合も音楽を聴くことができる。

音楽再生時は、高域から低域まで音のつながりがとてもよい。中低域の音の密度感が高く、若干強めに感じられるNCの違和感もなくなる。音色が鮮やかで、アタックの押し出しが強い快活なサウンドだ。

浜田麻里の「Mission」から『Superior』では、ボーカルのハイトーンがとても艶やか。上原ひろみの「Spark」から『Wonderland』では中低域が一段と安定感を増す結果となった。

本機は、ワイヤレス＋NCという利便性と快適性を突き詰めたモデルでありながら、同時にピュアで力強いサウンドを聴かせるオーディオグレードのヘッドホンと言える。

文：山本 敦

※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。