ミニコンポ　HR-X101-SC [ワイドFM対応 /Bluetooth対応 /ハイレゾ対応]

「HR-X101」は、ティアックのハイレゾ対応Bluetooth/CDコンポ。CD再生機能を備えていたり、設置が簡単だったりと、実は女性ユーザーのニーズも意識しているという。

どうも女子というのはパッケージメディアが好きで、「CDリスニングしたい」という声が多いという。またAV機器は、設置の難しさで女子を悩ませることが多々あるが、本機は非常にシンプルで、センターユニットと左右スピーカーを箱から出し、スピーカーケーブルを接続するだけで終了。あとは電源を入れればOKで、それ以外に特別な設定操作・処理は必要ない。

音質の全体的な感想をまず言うと、ドラムなど打楽器のリズムが引き締まっており、適度に厚みがあり心地よい中低域に好感を持った。低音ズンズン！なドンシャリとは違い、全体的にそこまで味付けは強くなく“質が良いイメージの低音”というか。考えてみれば、女子が好きになるアーティストは男性が多いと思うので、こういうステキな低域を奏でてくれるオーディオ機器は、実は女子に向いてると思う。

USB経由のハイレゾ再生では、基本的な音の方向性は上で述べたCD再生と同じだが、いわゆるハイレゾならではの「音のひとつひとつの芯が明瞭になり、境界線がすっきり見えるようなイメージ」によって、その特徴がより際立つという感じだろうか。Aphex Twin『Syro』はビートが引き締まっていて、さらにそのビートが飛び回る位置とか、その後ろで鳴ってる何気ないフレーズとか、曲を構成する全ての要素が目の前に見えてきそうなほど空間性が感じられて、アルバムの良さを享受できた。

本機を一通り色々聴いてみたところ、ボーカルが入っていて、テンポが良く、色んな楽器が鳴るタイプの音楽はかなり相性が良いと思う。そして音質だけではなく、設置性や、機能面も含めて、トータルで自分と同じ女性におすすめしたいと思うコンポです。

文：杉浦みな子

※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。