フルバランスアナログ回路設計/2.5mm 4極
DACの差動出力をそのままに完全フルバランス回路設計し、ヘッドホン アンプには優れた直線性で大きい負荷を駆動できるアナログデバイセズ社製AD8397を採用。
ストレートなPCM384k/32bit、DSD128(5.6MHz/1bit)のネイティブ再生
DAC部は旭化成エレクトロニクス(AKM) 「VERITA AK4490」を含むすべての回路設計により、PCM384k/32bit、DSD128(5.6MHz/1bit)のネイティブ再生が可能。
リアルタイムアップコンバート機能
本機SRC部は旭化成エレクトロ ニクス(AKM)「AK4137」新世代 フラッグシップVERITA 32-bit サンプリングレートコンバーターを採用。 入力されたPCMデータをDSD(5.6MHz) あるいはPCM(384k/32bit) 変換して 出力しCD以上の音質に変換、圧縮音源もCD以上の高音質となり、さらに躍動的なサウンドを実現。
ベンチャークラフト伝統の交換可能なオペアンプ構成
SounDroid VALOQのDAC出力部ローパスフィルターオペアンプ部はユーザーの好みの音質に合わせたオペアンプに交換する事が可能(お客様の自己責任となります)。
アナログ信号系へ、高音質 ビシェイ社メルフ抵抗採用
メルフ抵抗の採用により熱雑音の発生を大幅に抑え、伸びやかで特に高域での透明感を実現。
アナログ信号系コンデンサーへ、高音質 ルビコンPMLフィルムコンデンサー採用
フィルム系コンデンサーを使用する事でピーク感、ノイズ感を低減し滑らかな音質を実現。
高音質を支える、6層フィルド ビアビルドアップ基板の採用
基板にはフィルドビア構造や低誘電率基板を採用し引きしまった低音と伸びやかな高音、クリアなボーカルサウンドなどに貢献。
新規開発チャージポンプ型 アナログ電源回路
アナログ回路オペアンプ電源には、独立したチャージポンプ電源を採用し±7Vの十分な電源供給を行い、ヘッドホンのドライブ能力を向上させクロストークの低減やステレオ感を強調します。
3種類のデジタルフィルター搭載
音源により3種類のデジタルフィルターを選択可能です。各々のサウンドカラーを内蔵しているため、柔軟かつ容易に音質を決定できます。
高度な音質調整を可能にする 5 Band EQ機能の搭載
グラフィックEQは一定間隔で周波数を分割し、各々の帯域のレベルを調整する事が出来ます。※帯域固定
ロータリエンコーダに よるダイレクトな操作再生
メニュー操作などは直感的な操作が可能なロータリエンコーダを採用。
筺体には宇宙素材カーボン 繊維樹脂を採用
筺体の80%の樹脂部分にはアルミ素材と同等の堅牢性を持ち合わせるカーボン繊維樹脂を採用し高剛性、電磁遮蔽性、軽量性に優れた設計です。
ベンチャークラフトの「VALOQ」は、“オペアンプ交換”に対応した同ブランド初のハイレゾDAP。操作は、本体側面に搭載するシャトルスイッチのほか、物理ボタンやボリュームダイヤルによってスムーズなハンドリングを実現。ユーザーインターフェースもよく練り上げられており、初めてハイレゾDAPを使う方にも親しみやすい。
3.5mmのヘッドホン端子と、2.5mm 4極のバランス出力用端子も搭載。
今回、音質チェックではオペアンプに「MUSES 8820」を乗せた標準機を基準にしながら、「OPA1622」と「OPA627BM」を使用。試聴曲はエアロスミスの「Parmanent Vacations」から『Angel』。
MUSES 8820ではボーカルや、エレキ&アコギのクリーンに突き抜けるハイトーンが心地よい。高さ方向の伸びやかさに富んだサウンドがこの曲の雰囲気によくマッチする。低域はほかのオペアンプに比べるとやや軽めだが、タイトでパンチ力があり、全体にバランスが整っているのでとても聴きやすい。
OPA1622は、エアロスミスの煌びやかなアメリカンロックのサウンドにピタリとはまる。キレのある中高域をクリーンなだけでなく、より力強いトーンで描く。MUSESのパワー感が一段アップした印象だ。エレキの太い鳴りっぷりがアップビートなロックのサウンドによくマッチすると思う。
OPA627BMは、身体の芯まで染みてくるような濃厚なサウンドだ。MUSESのキリッとしたシャープなイメージに対して、より体温感が高く、粘り気のある中低域のインパクトが強く残った。
文:山本 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。