ワンダと巨像【PS3ゲームソフト】 【処分品の為、外装不良による返品・交換不可】

他では味わえない異質なゲーム体験　音楽だけでも聴く価値あり

青年ワンダが少女の失われた魂を取り戻すため、愛馬アグロに跨がり、禁忌の地にいる16体の巨像を討伐するというゲームです。
狩りゲーではあるものの、代表的なモンハンなどとは一線を画しており、武器は初期装備の短剣と弓のみで、それらで自分の十数倍ある相手に対抗するために直接巨像にしがみ付いて弱点部位を攻撃する必要があります。巨像の挙動を観察し、しがみ付いたら身を委ねて好機を待ち、隙を突いて仕留めに掛かる流れは、ロデオや闘牛、巨大魚との格闘を想わせ、狩りの本能的な感覚の機微を見事にゲーム化しており、国内より海外人気が高いのは狩猟民族の血が騒ぐからなのでしょうか。
また、プレイヤーをかなり突き放したゲーム仕様です。攻略には強力な攻撃や大ジャンプ時に、各ボタンの長押しによる力の溜めが必要で、説明書や序盤のチュートリアルでは、さらりと触れている程度で、繰り返しプレイすることでその重要性に気が付く有り様です。さらにレベルアップという要素がないため、箱庭的なフィールドに雑魚敵はなく、16体のボス敵との戦いがあるのみです。ただ、この戦闘がよく練られていて、巨像の弱点部位までのショートカットや震動に邪魔されない安定した攻撃ポイントが様々用意されており、それらを発見し駆使することが攻略のカギとなります。そのため、慣れない人は硬直した尺取り虫のように、熟練者は蝶のように舞い、蜂のように刺す動きになるなど、プレイヤーの腕前の差が露骨に現れるゲームです。
我慢を強いられ、人を選ぶゲームですが、戦局の転換を告げる音楽の使われ方が効果的で気持ちを盛り上げ、クリア時の達成感はひとしおなので、興味のある方はぜひ遊んでみてください。
ちなみにオリジナルの雰囲気のまま遊びたい方はPS3リマスター版を、グラフィックを一新し、難易度調整で遊び易さを求める方は、PS4リメイク版を選ばれると良いでしょう。