イヤホン カナル型 NOB-SPARTACUS

ユニークなドライバー構成を実現する緻密なチューニング

SPARTACUSは、超高域に1基のBA、高域＆中高域用に2基の骨伝導ドライバー、中低域用に1基のBAドライバー、低域＆超低域用に2基のBAドライバーを搭載する、4way6ドライバー構成を採用しています。

骨伝導ドライバーを高域＆中高域用に採用するユニークなドライバー構成で、音楽の中心となる帯域に骨伝導ドライバーを採用することによって、より音楽性に富んだ再生が可能となりました。

さらに、性質の異なるドライバーを調和させるため細心の注意を払ってクロスオーバーのチューニングを行いました。これによって、SPARTACUS特有の低域の解像感と特徴的な空間表現を獲得しています。

骨伝導ドライバーとは？

骨伝導ドライバーとは、鼓膜を使用せず骨を伝わって音声を聴くことができる人体の構造を利用したドライバー方式です。

BAドライバーやダイナミックドライバーは音声信号を空気振動へと変換し「外耳」「中耳」といった空気振動を聴くための器官を通して「内耳」へと伝わりますが、骨伝導ドライバーは音声信号を音の出ない振動へと変換するドライバーのため、振動は空気を介さずに頭蓋骨を通じて直接「内耳」へと伝わります。これによって、従来の方式とは全く異なるリスニング体験をご提供可能となりました。

BAドライバーとは？

BAドライバーは、一般にイヤホンやヘッドホン製品において採用されているダイナミック型ドライバーとは異なり、電気信号を用いて小さな筺体の内部にある2つのマグネット間に配置された小さなリードを振動させることにより音波を発生させる構造です。リードの動きは非常に硬いアルミ製の振動板に伝わりますが、この振動板はオーディオバンド内で共鳴することなく、信号を変換することを可能としています。こうした構造的な利点により、小型かつ軽量な設計が可能となっています。

全てのドライバーにSonion製ドライバーを採用

デンマークで創業されたSonion社は、補聴器用部品の世界的なリーディングカンパニーへと成長した後、現在はその技術力・信頼性の高さから、様々なイヤホン・ヘッドホンメーカーの部品として採用されています。

快適なフィット感を実現する、3Dプリントハウジング

SPARTACUSは、3Dプリンターで出力したハウジングを採用しています。このハウジングは膨大な耳型のデータを元に、着け心地に配慮して設計されたもので、耳の中にしっかりと収まり、長時間のリスニングであっても負担が少なく快適です。

プラグ交換が可能な特製ケーブルが付属

SPARTACUSに付属する純正ケーブルには、芯線素材に高純度6Nモノクリスタル・カッパー（OCC）と銀メッキを施した6N-OCCを使用した8本編組構造のケーブルを採用しています。耐久性と音質を高いレベルで両立したこのケーブルは、IEMの能力を余すところなく表現します。

また、2.5mmバランス/3.5mmアンバランス/4.4mmバランスに対応した交換可能なオーディオプラグを採用し、環境に合わせた任意の再生方式でリスニングいただけます。