オルソップ サンパウロ交響楽団/ レナード・バーンスタイン：オーケストラのための記念日 ファンシー・フリー 【CD】

世界中のコンサート・ホールで愛奏されている《キャンディード》の序曲で幕を開けるバーンスタイン生誕100年を祝した1枚。アルバムの中心となるのは、バーンスタインがこよなく愛したニューヨークを舞台としたバレエ《ファンシー・フリー》の組曲。24時間の上陸許可をもらった3人の船員たちが、きらびやかなニューヨークでひと時の恋を楽しむために、娘たちにアタックするというなんともアメリカ的な物語。摩天楼をバックに繰り広げられる騒乱を軽やかな音楽にのせて描いています。1944年に初演されたこのバレエは初演時に200回以上も再演されたという伝説的な作品です。

世界初録音となる「オーケストラのための記念日」は1944年から1989年に渡って、バーンスタインが家族や友人、大切な人のために書き続けてきた小品のオーケストラ版。原曲は1944年、48年、64年、89年に出版された4巻からなるピアノのための組曲ですが、2016年に全曲演奏を行ったサンダーランドが「この組曲にはバーンスタイン音楽の本質が込められている」と感じ、全29曲の中から11曲を抜粋し、丁寧なオーケストレーションを行ったものです。最後の《ワンダフル・タウン》序曲も含め、オルソップの切れ味のよい指揮による演奏です。

【収録曲】
Disc-1
1．≪キャンディード≫序曲
2．バレエ≪ファンシー・フリー≫ No．1． Enter Three Sailors
3．バレエ≪ファンシー・フリー≫ No．2． Scene at the Bar
4．バレエ≪ファンシー・フリー≫ No．3． Enter Two Girls
5．バレエ≪ファンシー・フリー≫ No．4． Pas de Deux
6．バレエ≪ファンシー・フリー≫ No．5． Competition Scene
7．バレエ≪ファンシー・フリー≫ No．6． Three Dance Variations． 1：Galop-
8．バレエ≪ファンシー・フリー≫ No．7． Three Dance Variations． 2：Waltz-
9．バレエ≪ファンシー・フリー≫ No．8． Three Dance Variations． 3：Danzon-
10．バレエ≪ファンシー・フリー≫ No．9． Finale
11．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第1番：ヘレン・コーツに （1899年7月19日）
12．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第2番：ポール・ボウルズに （1910年12月31日）
13．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第3番：ウィリアム・カペルの思い出に （1922年9月20日-1953年10月19日）
14．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第4番：クレイグ・アーカートに （1953年9月3日）
15．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第5番：アルフレッド・アイスナーの思い出に （1941年1月4日）
16．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第6番：ウィリアム・シューマンに （1910年8月4日）
17．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第7番：スティーヴン・ソンドハイムに （1930年3月22日）
18．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第8番：わが娘ニナに （1962年2月28日）
19．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第9番：レオ・スミットに （1921年1月12日）
20．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第10番：フェリシア・モンテアレグレに （1922年2月6日）
21．オーケストラのための記念日 （ガース・エドウィン・サンダーランドによる管弦楽編） （世界初録音） 第11番：エレン・ゲッツの思い出に （1930年6月16日-1986年1月27日）
22．≪ワンダフル・タウン≫序曲


録音年：2017年6月28-30日， 7月6.7日、2016年12月12日/収録場所：ブラジル、サンパウロ、サンパウロ・ホール