「■ハイカレントアンプ設計」
オンキヨーのAVレシーバーは、70年の経験が蓄積されたハイカレント(大電流)設計により、
大型スピーカーの振動板も正確にコントロール。音声信号の動的変化に瞬時に対応します。
大電流が出力できるため、一般的にシアター用のフロントスピーカーとして使われる13〜
16cmウーファーのユニットを余裕でドライブします。
「■ノンフェーズシフトアンプ」
オンキヨーのワイドレンジアンプ技術は、音が減衰を始めるポイントをリスニングレベル周波数
より高い位置に押し上げることで、位相ズレ(フェーズシフト)を防ぎ、焦点の定まった音像を
再現します。位相ズレが発生すれば、信号のタイミングが狂い、音像も崩れます。
まるでネックの歪んだギターのように音階の並びが不規則になり、音のイメージが歪んで
しまうのです。オンキヨーのAVレシーバーは位相ズレを防ぎ、歪みのない正確な音をお届けします。
「■パルスノイズを防ぐ音声処理技術VLSC」
一般的なノイズフィルターでは、デジタル→アナログ変換で発生するパルスノイズを完全には
取り除けません。オンキヨー独自のフィルター回路VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)
は、D/A変換後に信号を再構築することで、より原音に忠実な信号をアンプに送ることができます。
「■Googleアシスタント対応のスマートスピーカーとも連携する話題のChromecast built-in対応」
スマートフォンなどの端末にインストールしたSpotifyなどの音楽サービス、ラジオ、ポッドキャスト
などのChromecast対応のAppから手軽にストリーミング再生が可能なChromecast built-inに対応。
「■様々なリスニングスタイルで選べる、ネット系音源に対応」
iPod touch/iPhone/iPadなどの楽曲をネットワーク経由でストリーミング再生できるAirPlay、
話題の音楽ストリーミングサービスSpotify、Amazon Music※、世界中のラジオが楽しめる
インターネットラジオTuneIn、国内のラジオが楽しめるradiko.jpに対応しています。
※Amazon Musicはファームウェアのアップデート対応となります。
「■デュアルバンドWi-Fi対応とBluetooth無線技術に対応」
混信の少ない5GHz帯域のWi-Fiが使えるデュアルバンド(5GHz/2.4GHz)対応です。
また、高音質コーデックAACに対応したBluetooth無線技術を内蔵しているので
スマホ内音源などのハイクオリティなワイヤレス再生に対応しています。
ハイレゾ音源で実力を確認。Susan Wong「How deep is Your Love」は、スッキリと輪郭を描く低域音が印象的。音場感や空気感については上位モデルが上回るが、このクラスとしてはハイレベルな表現力を備える。適度なコントロールで滲みが押さえられ、S/Nの良さが際立つのは好印象。爽やかな風に吹かれる心地よさが持ち味だ。
マルチチャンネルはサラウンドバックスピーカーを擁する7.1chセッティングで確認する。ラ・ラ・ランドの「プラネタリウム」は、ダイナミックレンジが広く、静寂の表現力が印象を大きく左右する。ハイレゾ2ch再生では低域の駆動力にやや物足りなさを感じたが、マルチチャンネル再生ではサブウーファーが多くを担ってくれるので、不安は一掃される。本来の用途であるマルチチャンネル再生を考えると、合理的な設計だ。
本機は、トータルバランスに優れ、コストパフォーマンスも高く仕上げられている。リビングシアターから専用ルームまで、幅広いニーズに応えてくれる優秀中堅モデルと言える。
文:鴻池 賢三
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。