設定温度固定式はんだこて　PX335

隔世の感

KENWOODブランドの、古いですが音が気に入っているCDプレーヤーのピックアップレンズの交換で、新品ユニット基盤のただ１箇所のショートランドを解除するためだけにこちらを購入しました。ただ１箇所のためだけにです。実は35年前に中学の技術科の時間にキット自作した半田コテを今まで使ってきたのですが、あるテクノロジー系サイトの記事で紹介されていたこちらを試したくなりました。買った感想を述べるなら、大正解です。これまで年に１、２度あるかないかの半田コテの使用に際して「なかなか上手くいかないなぁ」と思っていましたが、それは道具のせいでした。断言できます。道具はきちんとした物を使うべきです。そもそも、きちんとした道具で作業すると効率が良くなりますし、そのために作業が楽しくなります。結果、次回の作業のことを考えるのが苦にならない。良い循環です。
繰り返しますが、ただ１箇所のためだけに購入しました。大正解です。
使用感としては
・プラグを差し込むと１分もしないうちに使用可能温度になるので待つ感覚はほとんどありません。
・温度を一定に保ってくれるので最適な半田を使えばサッと溶け、コテを何度も基盤にあてずに済みます。
・自分に必要なコテ先（別売ですが）に交換するとさらに使いやすくなります。

以上のように、作業としては熱で溶かして目的場所に盛る（実際は除去でしたが）という至極単純なことに対して、素人の、さらには趣味とも言えないくらいの程度の低い使用ではありましたが、確実に道具の進化というものを感じられたのは楽しいことでした。
ただ１点、これは商品の性能には関係ないことですが、対応する半田コテ台（ST-27）だけがビックカメラの販売サイトに無いのが残念です。まあ、地味な商品分類ですので仕方ないのでしょうが、あるとないとでは使い勝手が全然違うので気になります。まあまあ、それならメーカーのサイトで販売しているセットを買ってしまえば済むのですが。