シャトー･ド･ボーカステル オマージュ･ア･ジャック･ペラン 2021 750ml【赤ワイン】

赤ワイン / フルボディ
ローヌ地方 / シャトーヌフ・デュ・パプ地区
使用品種：ムールヴェルトル主体、グルナッシュ、シラー
専門誌評価：ワインアドヴォケイト 97点、ジェームス・サックリング 96点

■シャトー・ド・ボーカステル
南ローヌのワインを評価する上で1つの基準点となっているワイナリーがペラン家の所有するシャトー・ド・ボーカステル。シャトーヌフ・デュ・パプのアペラシオンの中でも比較的冷涼な北部に位置するこのワイナリーは、およそ100ヘクタールの自社畑を所有。フラッグシップワインのオマージュ・ア・ジャック・ぺランは、ワイナリーのすぐ裏手に位置する樹齢90年以上の古木のムールヴェードルが育つ単一畑から主に収穫し、大型のフードルで熟成させ、古樹のムールヴェードルならではの力強く他に類を見ないエキゾチックな味わいに仕上げている。

■2021年ヴィンテージ
2021年は80年代や90年代のヴィンテージを思わせる冷涼な年でした。ブドウ畑での丹念な作業がこの年の出来を左右する重要なカギとなりました。天候不良により、畑では常にブドウの樹を手入れする必要がありましたが、こうした努力が実を結び、2021年は有望なヴィンテージとなりました。4月7〜8日の晩に畑に霜が降り、気温は-7℃まで下がりました。雨の多い春が過ぎ、夏は乾燥していましたが、熱波や急激な気温の上昇はありませんでした。

その後、定期的に雨に見舞われたものの、雨量がさほど多くなかっため、ブドウの樹の衛生状態は良好でした。8月30日に収穫を開始しましたが、成熟の遅れと9月に降った雨の影響で中断せざるを得ず、多くの人員が必要となりました。10月3日、4日の大雨が収穫の終わりを告げました。結果として、この年の収量は前年比20％減となったものの、非常にフレッシュで、アルコールと酸の素晴らしいバランスを備えたワインが出来ました。

トリュフや樹皮、香しいブラックベリー、ブラックチェリーのアロマにリコリス、コショウのようなスパイスがアクセントを添える。コクと凝縮感を備えたフルボディ。ビロードのような滑らかさとしっかりとしたタンニンがあり、ストラクチャーと力強さを伴う後味が長い余韻を生む。今後、少なくとも20年は熟成可能。