ドメーヌ･デ･ザコル ル･カブ･デ･ザコリット 2020 750ml【赤ワイン】

赤ワイン / ミディアム〜フルボディ
フランス南部 / アルデッシュ地方
使用品種：カベルネ・ソーヴィニヨン

■ドメーヌ・デ・ザコル
『ドメーヌ・ド・ラルロ』で天才醸造家として謳われた、オリヴィエ・ルリッシュ氏とその妻が2人で始めたドメーヌ。ザコルとは、オック語（フランス南部）でテラスやアルディッシュの丘、南ローヌ地方のブドウ畑の丘を指します。所有するほとんどの畑は樹齢50年を超え粘土質土壌、また、恵まれていた事に、以前の所有者はかなり軽い減農薬で栽培し、過去何年も化学肥料を未使用でした。

2011年よりビオディナミを実施。ワインはフィネスがあり、エレガントなスタイル。正確に選別するため、手作業で収穫し、その際も小さな20キロの箱で行い、収穫後の温度上昇を防ぐために、2012年からは保冷トラックを使用しています。果汁も重力を使用して扱うなど、随所に『ラルロ』での経験が生かされています。また、樽はラルロの古樽が使用されています。発売して間もないにも関わらず、フランスの三ツ星レストランはもちろん、『世界のベストレストラン』にてNo.1に輝いたレストランにもオンリストされるなど、世界中が注目している生産者です。

商品名の『カブ』はカベルネ・ソーヴィニヨンの略称。香りが非常に豊かな造りで、カベルネ・ソーヴィニヨンの力強さも感じられる。また、グルナッシュの丸みと渾然一体となっており、甘みと熟度がはっきりとあり、酸も適度。円みのあるタンニンとフィネスがあり、とても飲み心地の良い仕上がり。

■テイスティングコメント　2018年3月15日　ヴィンテージ2015
先に『ランデブー』を飲んでいたので正直かなりハードルは高かったが、今までカベルネ・ソーヴィニヨンを扱っていなかったとは思えないバランスの良さ。カベルネの嫌な部分が全く無かったです。香りの控えめなハーブとややスパイスのニュアンスが感じられ、ボリューミーで厚みがある果実味は健在。タンニンによる渋みはかなり丸くなっており、むしろ心地よいです。

ブラックベリー、コンポートしたカシス、甘さのある香りに、ハーブ、スパイスなどの要素があり、香りだけでしばらく楽しめます。開栓直後よりも5〜10分後のバランスは、香りの変化も含め、更に際立っています。正直うまい。2日目も楽しめます。