シャトー ピション･ロングヴィル･コンテス･ド･ラランド 1988 750ml【赤ワイン】

赤ワイン / フルボディ
ボルドー地方 / ポイヤック地区
専門誌評価：ワインアドヴォケイト 90点

■シャトー ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド
「ポイヤックの貴婦人」と形容される女性的で優しいワイン「シャトー･ピション･ロングヴィル･コンテス･ド･ラランド」格付け1級の「シャトー･ラトゥール」、2級のシャトー･ピション･ロングヴィル･バロンといった格付けシャトーに挟まれたところに位置する「シャトー･ピション･ロングヴィル･コンテス･ド･ラランド」。ポイヤックの3つの名高い1級シャトー（ラフィット、ラトゥール、ムートン）にも肩を並べるほどの実力です。

近年、格付け改定がなされたら第1級に格上げになるだろうとまで言われる「スーパーセカンド」としていくつかのシャトーが挙げられますが、ピション･ラランドはその中でも独特な存在感を放っています。ポイヤックという場所にありながら、メルロー比率が高く、まるでマルゴー村のワインのような柔らかく上品なワインが造られます。ピション･ラランドの流儀は、「アタックはあくまでデリケートに。しかし中間から一気に広がってくる圧倒的なボリューム感、そしてフィニッシュには遠慮しない。」というもの。

そのエレガントなスタイルは、男性的なピション･バロンと比較され、貴婦人のようと形容されます。ロバート･パーカー氏は「間違いなく最も人気が高く、1978年以降ポイヤックで最も一貫して秀逸なワインとなっており、ヴィンテージによっては一級の品質を示すこともある」と評価しており、スーパーセカンドと称えられるようになってから久しいですが、その座に甘んじることなく、努力を怠ることがありません。

深い紫の色合いがあり、カシスをはじめとする果実の香りにチョコレートやハーブ、タバコなどの香りがが溶け合って複雑さを与えています。上質なタンニンと美しい酸味が気品高くはっきりと感じられます。しなやかでシルクのような口当たりが心地よく、長い余韻も印象的なワインです。