星空を撮影しよう。星空撮影特集 カメラやグッズ・撮影の設定もご紹介
■カメラ・レンズなどの機材を準備しよう
■星空撮影の準備をしよう
@場所選び
星をたくさん写すには、周囲に光が少ない場所を選ぶのがポイントです。明るい場所では光が入りすぎてしまうためです。暗いところでは足元に注意しましょう。
A天気
雲などが少なく、撮影できそうな天候なのか天気予報はしっかりチェックしましょう。標高の高い場所では天候も変わりやすいため、こまめに確認が必要です。
B月明り
意外と見落としてしまいがちな月齢。満月などのときは月明りが星を隠してしまうことも。星空を撮影したいときには新月などの時期がおすすめです。
■星空撮影の設定をしよう
@モードダイヤルは「M(マニュアル)」
AISO
1600〜3200くらいまでがよい。撮影してみてうまく映らない場合は上げてみましょう。ただし上げすぎると写真にノイズが出てしまうので注意が必要です。
B絞り(F値)
明るいレンズならf2.8程度がおすすめ。F値を小さくしすぎると、ピント合わせで苦労するかもしれません。
Cシャッタースピードを調整
星を点像で撮影したい場合は15〜30秒以内に設定します。日周運動で線状に写ってしまうのを防ぎましょう。
Dピントを星に合わせる
無限遠では、実は合ってない場合も。
【撮影のヒント】
・三脚に固定するときは水平に気を付けて
・WBは「蛍光灯」や「晴天」がおすすめ
【点像に撮影】
目の当たりにした感動を、見たまま1枚に残す撮影方法。星々や星座もしっかりと判別できます。ソフトフィルターなどを使って印象的に撮影してみましょう。
【線状に撮影】
日周運動を活かして線状に撮影する方法。長時間の撮影では街明かりなどは白飛びしてしまうので、NDフィルターを使う・比較明合成を行うなど工夫が必要です。
■効果フィルター
光害カットフィルター
ソフトフィルター
kenko「プロソフトンクリア」
星の輝きをあえてにじませて撮影することで、小さな点光源がふんわり大きくなり、より感動的な星空写真に仕上がります。ソフトフィルターにはさまざまな種類がありますが、比較的効果の弱い「プロソフトン(A)」や、星空撮影用にさらに効果を抑えた「プロソフトンクリア」などがおすすめです。
クロスフィルター
kenko「トゥインクルスター」
点光源にキラキラの筋をつくることのできるクロスフィルター。絵で描いたような輝きを演出します。線が長く出るタイプのフィルターは、満天の星だとうるさい印象になってしまうため注意が必要です。「トゥインクルスター」は、光の線が長くなりすぎないよう設計されているので、星空の撮影にも最適です。
■赤道儀
(C)成澤広幸 ビクセン提供
(C)成澤広幸 ビクセン提供
■直焦点撮影
星団や星雲・銀河などは、カメラと鏡筒を直に接続して撮影することができます。接眼レンズなどを介さないため、比較的きれいに撮影できますが、惑星を大きく撮影するのは困難です。
球状星団
(C)加藤保美 ビクセン提供
干潟星雲
(C)加藤保美 ビクセン提供
■拡大撮影
惑星を写真に写すのであれば、鏡筒とカメラの間に接眼レンズと拡大アダプターを挟みます。どうしても解像感は損なわれてしまいますが、気になるようであれば質のよい接眼レンズを用意しましょう。星は動いてしまうので、こまめな位置調整が必要です。
(C)成澤 広幸 ビクセン提供
(C)成澤 広幸 ビクセン提供
■天体望遠鏡の選び方
鏡筒タイプで選ぶ
もっと気軽に星空を楽しむには『双眼鏡』もおすすめ
カメラで星空を撮影していると、長時間露光になることも多く、意外と手持ち無沙汰な時間ができてしまったりします。そんなときに活躍するのが双眼鏡!肉眼で眺めるのももちろん魅力的ですが、双眼鏡を使うことで、星空をぐっと近くに観察することができます。
星空を観察する双眼鏡は、6倍〜10倍の、対物レンズ径の大きなものがおすすめです。倍率を大きくしたい場合は手ブレ補正機能の付いた双眼鏡を選ぶとなお良いでしょう。
長時間構えているのがつらいと感じる方は、三脚や自立式一脚を使うのもおすすめです。