ナイトセール

星空を撮影しよう。星空撮影特集 カメラやグッズ・撮影の設定もご紹介

星空撮影 星景撮影のポイントとおすすめアイテム
キャンプなどのアウトドアが流行するこの頃。大自然の中ふと夜空を見上げた時、満天の星に驚いた経験はありませんか。

写真に収めるのは一見難しそうに感じますが、実は少しのコツでとっても簡単。

おすすめのカメラやレンズ、撮影用品のほか、基本の設定などもご紹介します!

 満天の星を撮影したい

■カメラ・レンズなどの機材を準備しよう

カメラ

星空撮影のポイント カメラ

星の撮影はISO感度が高くなりやすいので、イメージセンサーの小さいスマホやコンパクトカメラは不向き。また、レンズは解放F値の小さなものがおすすめです。

カメラ 一覧

レンズ

星空撮影のポイント レンズ

広角レンズがおすすめ。星空と周りの風景を一緒に撮影したい場合は焦点距離28o以下、星空単体の撮影なら35mm〜50mm程度のレンズを選びましょう。

広角レンズ 一覧

三脚

星空撮影のポイント 三脚

夜間の撮影なので三脚はマストアイテム。脚の太い三脚だと風などの揺れを防ぎます。赤道儀を使う撮影なら自由雲台タイプが使いやすいです。

三脚 一覧

カメラ用リモコン

星空撮影のポイント カメラ用リモコン

緻密にピントを合わせても、シャッターボタンを押した衝撃でぶれが生じることも。カメラ用リモコンがない場合は、セルフタイマーを使う方法もあります。

カメラ用リモコン 一覧

■星空撮影の準備をしよう

@場所選び

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア 場所選び

星をたくさん写すには、周囲に光が少ない場所を選ぶのがポイントです。明るい場所では光が入りすぎてしまうためです。暗いところでは足元に注意しましょう。

A天気

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア 天候 天気

雲などが少なく、撮影できそうな天候なのか天気予報はしっかりチェックしましょう。標高の高い場所では天候も変わりやすいため、こまめに確認が必要です。

B月明り

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア 月明り 月齢 満月 新月

意外と見落としてしまいがちな月齢。満月などのときは月明りが星を隠してしまうことも。星空を撮影したいときには新月などの時期がおすすめです。

 ■星空撮影の設定をしよう

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 設定                    

@モードダイヤルは「M(マニュアル)」

AISO

1600〜3200くらいまでがよい。撮影してみてうまく映らない場合は上げてみましょう。ただし上げすぎると写真にノイズが出てしまうので注意が必要です。

B絞り(F値)

明るいレンズならf2.8程度がおすすめ。F値を小さくしすぎると、ピント合わせで苦労するかもしれません。

Cシャッタースピードを調整

星を点像で撮影したい場合は15〜30秒以内に設定します。日周運動で線状に写ってしまうのを防ぎましょう。

Dピントを星に合わせる

無限遠では、実は合ってない場合も。

【撮影のヒント】

・三脚に固定するときは水平に気を付けて

・WBは「蛍光灯」や「晴天」がおすすめ                 

               

【点像に撮影】

目の当たりにした感動を、見たまま1枚に残す撮影方法。星々や星座もしっかりと判別できます。ソフトフィルターなどを使って印象的に撮影してみましょう。

星空撮影 点像に撮影

O-MD E-M5 MarkIII + ED 12mm F2.0

ISO 3200

絞り値 f2.0

シャッタースピード 30秒

【線状に撮影】

日周運動を活かして線状に撮影する方法。長時間の撮影では街明かりなどは白飛びしてしまうので、NDフィルターを使う・比較明合成を行うなど工夫が必要です。

星空撮影 線状に撮影

O-MD E-M5 MarkIII + ED 12mm F2.0

ISO 1600

絞り値 f4.0

ライブコンポジット使用

 星空撮影におすすめアクセサリー

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 赤道儀 ポラリエ オリオン座

なかなか見ることのできない星空だから、より美しく写真に残したい。星の輝きをより印象的に写すためのレンズフィルターや長時間露光でも星が線状にならないためのポータブル赤道儀など、星空撮影のおすすめ撮影用品をご紹介します。

(C)成澤広幸 ビクセン提供

■効果フィルター

星空写真をもっと感動的に演出するなら、効果フィルターを使ってみましょう。光害カットフィルターを使えば、星空写真を自然の色に近づけることができます。輝きをよりふんわりと写す「ソフトフィルター」や、キラキラ感が増す「クロスフィルター」などもおすすめです。

光害カットフィルター

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 光害カットフィルター スターリーナイト 比較

フィルターなし

写真下部に光源があり、そのあたりを中心に夜空が白んでいるのがわかります。

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 光害カットフィルター kenko ケンコー スターリーナイト 比較

kenko「スターリーナイト

光害をしっかりとおさえ、紺碧の夜空をそのまま撮影することができました。

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 光害カットフィルター kenko ケンコー スターリーナイト ソフトフィルター 併用

kenko「スターリ―ナイト」+「プロソフトンクリア

ソフトフィルターやクロスフィルターなどとの併用もおすすめです。

ソフトフィルター

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ ソフトフィルター kenko ケンコー プロソフトンクリア 天の川

kenko「プロソフトンクリア

星の輝きをあえてにじませて撮影することで、小さな点光源がふんわり大きくなり、より感動的な星空写真に仕上がります。ソフトフィルターにはさまざまな種類がありますが、比較的効果の弱い「プロソフトン(A)」や、星空撮影用にさらに効果を抑えた「プロソフトンクリア」などがおすすめです。

ソフトフィルター 一覧

クロスフィルター

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ クロスフィルター kenko ケンコー トゥインクルスター 天の川

kenko「トゥインクルスター

点光源にキラキラの筋をつくることのできるクロスフィルター。絵で描いたような輝きを演出します。線が長く出るタイプのフィルターは、満天の星だとうるさい印象になってしまうため注意が必要です。「トゥインクルスター」は、光の線が長くなりすぎないよう設計されているので、星空の撮影にも最適です。

クロスフィルター 一覧

■赤道儀

星は日周運動をしているため、シャッタースピードがあまり遅くなってしまうと点像で映らず、軌跡を描いてしまいます。しかし、シャッタースピードが速くて露光量が足りないことも。そこで活躍するのが「赤道儀」です。日周運動に合わせてカメラを動かしてくれるため、長時間露光でも星が点像で撮影できます。使い方も意外と簡単なので、星空撮影の際にはぜひトライしてみてください。
星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 赤道儀 ポラリエ 天の川

(C)成澤広幸 ビクセン提供

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 赤道儀 ポラリエ

(C)成澤広幸 ビクセン提供

 もっと大きく撮りたいなら『望遠鏡をカメラに接続』しよう!

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 天体望遠鏡 直焦点撮影 ビクセン VIXEN

星空の撮影もいいけれど、肉眼では見ることのできない星団・星雲や惑星を写真に残したい!そんな方には天体望遠鏡にカメラを接続する撮影方法をご紹介します。カメラによって必要な「Tマウント(Tアダプター)」が異なるので、しっかりと確認の上撮影に臨みましょう。

⇒「憧れの天体観測を始めよう!」

■直焦点撮影

星団や星雲・銀河などは、カメラと鏡筒を直に接続して撮影することができます。接眼レンズなどを介さないため、比較的きれいに撮影できますが、惑星を大きく撮影するのは困難です。

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 天体望遠鏡 直焦点撮影 球場星団 ビクセン VIXEN

球状星団

(C)加藤保美 ビクセン提供

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 天体望遠鏡 直焦点撮影 干潟星雲 ビクセン VIXEN

干潟星雲

(C)加藤保美 ビクセン提供

■拡大撮影

惑星を写真に写すのであれば、鏡筒とカメラの間に接眼レンズと拡大アダプターを挟みます。どうしても解像感は損なわれてしまいますが、気になるようであれば質のよい接眼レンズを用意しましょう。星は動いてしまうので、こまめな位置調整が必要です。

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 天体望遠鏡 拡大撮影 木星 ビクセン VIXEN

ED80Sf+NPL6+拡大撮影カメラアダプターx2個

(C)成澤 広幸 ビクセン提供

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア カメラ 天体望遠鏡 拡大撮影 土星 ビクセン VIXEN

ED80Sf+SLV4+拡大撮影カメラアダプターx2個

(C)成澤 広幸 ビクセン提供

■天体望遠鏡の選び方

鏡筒タイプで選ぶ

もっと気軽に星空を楽しむには『双眼鏡』もおすすめ

星空撮影 星景撮影 天体撮影 キャンプ アウトドア 星空観察 天体観測 双眼鏡

カメラで星空を撮影していると、長時間露光になることも多く、意外と手持ち無沙汰な時間ができてしまったりします。そんなときに活躍するのが双眼鏡!肉眼で眺めるのももちろん魅力的ですが、双眼鏡を使うことで、星空をぐっと近くに観察することができます。


星空を観察する双眼鏡は、6倍〜10倍の、対物レンズ径の大きなものがおすすめです。倍率を大きくしたい場合は手ブレ補正機能の付いた双眼鏡を選ぶとなお良いでしょう。


長時間構えているのがつらいと感じる方は、三脚や自立式一脚を使うのもおすすめです。