タムロン 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F053)
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)は ミラーレス専用設計のソニーEマウントに対応した“寄れる”単焦点レンズシリーズ。コンパクトなボディながら美しい描写と優れた操作性を両立しています。単焦点レンズに相応しい明るさと軽さに加え、並外れて高い近接撮影能力も大きな特長の汎用性の高いレンズです。

35mmの画角はスナップはもちろん、ポートレートや建築撮影などジャンルを問わないフィールドの広さを誇りますが、特に旅行や散策での撮影で軽快なフットワークをもたらしてくれることでしょう。
カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/9
露出時間:1/320秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:マニュアル

カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/5
露出時間:1/1000秒
ISO:125
露出補正:-1.0ステップ
露出モード:絞り優先

普段見過ごしている被写体に接近して新たな魅力を見つけ出し、個性的な1枚を切り取る撮影が味わえそうです。
カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/320秒
ISO:200
露出補正:±0ステップ
露出モード:マニュアル

カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/2000秒
ISO:100
露出補正:+0.3ステップ
露出モード:絞り優先

35mm判換算(フルサイズ)では35mmは広角レンズと定義されますが、遠近感やデフォルメ感はそれほど目立つことはないので、建築物や被写体の形をそれほど歪めることはなく描写することができるので建物の撮影にも向いています。
カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/250秒
ISO:160
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先

カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/8
露出時間:1/250秒
ISO:320
露出補正:±0ステップ
露出モード:マニュアル

カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/40秒
ISO:500
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先

特殊硝材であるLDレンズやGMレンズを効果的に配置されていることを、色乗りが良く一つ一つの色がしっかり写し出す描写力から感じ取れます。
庭園内を小さな池の清らかな水面に写り込む雲の影、その合間から見える空の深みある青色、水辺に生える瑞々しい水草などが美しく描写されています。本格的な風景撮影でも緻密な描写力を発揮することでしょう。
カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/10
露出時間:1/40秒
ISO:400
露出補正:±0ステップ
露出モード:マニュアル

カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/1000秒
ISO:100
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先

中心から外に向かって組み込まれている親骨は歪みなく真っ直ぐきれいに写り、赤く染められた小間の和紙特有のざらつき感や細かい皺や年季を感じさせる方々に開いた小さな穴までも緻密に写し出される描写力の高さを改めて実感できました。
カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/9
露出時間:1/200秒
ISO:400
露出補正: -0.3ステップ
露出モード:絞り優先

カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/400秒
ISO:8000
露出補正:±0ステップ
露出モード:マニュアル

カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/40秒
ISO:800
露出補正:±0ステップ
露出モード:マニュアル

作例の撮影終了後立ち寄った焼き鳥店で大きな招き猫の出迎えを受けました。かなりの大きさなのですが愛くるしい微笑みに心惹かれてシャッターを一押し。招き猫にピントをしっかり合わせたかったのでf8まで絞りましたが、0.15mまで肉薄できる性能を生かして招き猫の全身が入る位置まで接近することによって背景もいい感じにボケてくれました。
超広角レンズで撮影したら背景はより小さくなり招き猫が強調されて浮き上がるのですが、35mmでは被写体と背景の相対的な大きさは肉眼で見た印象とさほど変わらず店の雰囲気もその場で感じたまま写ります。
カメラ:
SONY α7III
絞り値:f/8
露出時間:1/40秒
ISO:4000
露出補正:±0ステップ
露出モード:絞り優先
筆者は自然な写りで表現される写真が好きなのでスナップ撮影では35mmを多用するのですが、軽量でコンパクトなこのレンズはまさにスナップで使用するのに最適な一本として大いに気に入りました。