SIGMA 24mm F2 DG DN Contemporary
機材のサイズは最小にしつつ、画質にも道具としての品位にも妥協したくない。そんな撮影者の期待応えている「SIGMA Iシリーズ」。今回は、画角の中心から周辺までクリアに描写する、高いレベルの光学性能を実現した「SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary」で撮影をしてきました。
※2021年11月撮影

カメラ:
α7R IV
絞り値:f20
露出時間:1/80秒
ISO:100
露出補正:-1ステップ
露出モード:絞り優先


カメラ:
α7R IV

高精度グラスモールド非球面レンズを複数枚採用したことにより、画角の中心から周辺までクリアに描写する、高いレベルの光学性能を実現。発色の良さと優れた解像力を発揮します。

広角レンズは広々とした画を撮るだけでなく、手前の被写体を強調したりアングルをつけて遠近感を出して見たり、幅広い表現方法で被写体を捉えることができる面白いレンズです。ズーミングでなく単玉レンズを装着して様々な表現にトライしてみるのも楽しそうです。

カメラ:
α7R IV

カメラ:
α7R IV

携行しているだけでも楽しくなるレンズを持つとシャッターを押す回数もおのずと増えます。旅先での思い出を写すスナップ撮影も楽しく増えてそうです。

開放値F2のボケ味はまろやか、被写体に接近すると背景が柔らかくボケて浮き上がらせ、ふっくらした描写で被写体を優しく浮き上がらせます。人慣れして近寄ってもまったく動じない猫ちゃんにレンズを寄せた瞬間、大きなあくびで応えてくれました。広角レンズで動物フォトを狙ってみるのも面白そうです。
F2ででもこれだけ接近すれば豊かなボケ量が得られ、被写体を浮かび上がらせるのに十分です。


強い北風で真横に激しくなびいているススキの穂をF2の高速シャッターで写しました。絞り開放で近接したので穂全体には合焦していませんが、ピントが合っている極細の産毛状のトゲは一本一本がくっきりわかるほど細微に写し出されています。ピントの合っているトゲとボケているトゲが絡み合って穂全体がふっくらと立体的に描写されました。

広角になるほど目立ちやすくなる歪曲収差はレンズではなくカメラボディ側の補正によって修正されます。ほぼ修正されて実際の画像では歪みはほぼ感じられません。不自然に歪んだ像は撮影時から排除できるので構図決めに専念できますね。

24mmのパースが作り出す遠近感は広角レンズの醍醐味に溢れています。これが28mmだと弱く、20mmだと強めに出てしまうので絵のまとめ方がまた難しい。24mmはその点広角レンズとして一番バランスが取れている画角ではないでしょうか。画面に歪みがないのでピット遠近感が決まり気持ちいいです。

SLDガラス2枚、FLDガラス1枚を採用し軸上色収差が抑えることによってヌケが良くすっきりとした描写力は発揮します。コンパクトなレンズなので旅行に持ち出すことが多くなりそうですが、紅葉や新緑など旅先で感じた季節を感じさせる被写体を楽しい思い出と共に美しい画質でカメラに収めてくれるに違いありません。