Dialogue ビックカメラxツインバード Dialogue ビックカメラxツインバード

Dialogue ビックカメラxツインバード Dialogue ビックカメラxツインバード

1台で「吸う」と
「拭く」を同時に。
利便性を追求した
掃除機が誕生するまで

ツインバードとタッグを組んで生まれた、ビックカメラのPB商品「コードレスワイパースティック型クリーナー」。
掃除機がけと拭き掃除が1台で同時にできる画期的な商品の開発について、両社の担当者に裏話と共に語ってもらいました。

「掃除機で拭き取りもできれば家事の軽減になる」 「掃除機で拭き取りもできれば家事の軽減になる」

「掃除機で拭き取りも
できれば
家事の軽減になる」

商品開発は、相田さんの発想から始まったそうですね。

店頭で一万円前後のクリーナーって多いんですけれども、差別化しづらいんです。吸い込みの強さとか運転時間の長さが比較対象になりやすく、もちろんそういったところも大切なのですが、お客様の便利さというところを考えたら、使う用途を広げてみることはできないか? そう考えました。
お客様と会話をしていると、多くの方が掃除機をかけたあとに、シート状の掃除道具を使って拭き掃除をしているんです。ということは、1台の掃除機で拭き掃除もできれば家事の軽減になるし、需要があるんじゃないかと。そこで、PB商品としてつくろうと、ツインバードさんに声をかけてみたんです。

当社は、吸い取りと拭き取りを両立した掃除機をつくった経験があったので、お話をもらった時は、ツインバードらしい、おもしろい商品がつくれるんじゃないかと思いました。

じつは、ツインバードさんが近しい商品をつくってるとは知らなかったんですけどね(笑)。

そうでしたか(笑)。でも、つくっていたからこそ、相田さんの提案にはとても共感できました。どうしても拭き取りしないと取れない汚れってありますよね。素足が床に触れたときの気持ち良さって全然違いますから。今回は、うちでつくった掃除機をベースにして、相田さんからの要望をプラスして開発していきました。

世の中コードレスが主流になっていますので、コードレスであること、絨毯、カーペットを敷いている方が多いので、パワーブラシを搭載したものでできないかとお願いしました。

開発当時は拭き取りに加えて、コードレスとパワーブラシを両立している商品が市場になかったので、「いろいろな機能を持ちながら、拭き取りができる」、これは、こだわりの強い商品になるなと感じました。

「本当に粘り強くやってくださいました」 「本当に粘り強くやってくださいました」

「本当に粘り強くやって
くださいました」

開発では、どんなところが難しかったですか。

使い勝手のバランスをとることです。拭き取りのパワーを強くすると、もちろんよく拭き取れるんですが、操作性が悪くなる。なんというか、スイスイいかなくなるんです。いろんなタイプの床での操作性を確かめながら、スイスイ使えて床がピカピカにという理想を追い求めました。

私から提案した機能に加えて、ツインバードさんからも意見をもらいましたよね。

充電台に隙間ノズルと同じようにプレートを入れて収納できれば使い勝手がいいなと思いまして、収納するカタチを提案させてもらいました。

拭き取りのシートの仕様もいろいろ提案をもらいましたね。

もともと考えていたシートは、保水力が弱くて思うようにいかなかったんです。そのあと、ロボット掃除機の水拭き用のシートのサンプルを手に入れて、これだ!と。さらに、マグネットで着脱できる構造にこだわって、理想のカタチに仕上げました。

ツインバードさんに声をかけさせてもらってからも、いつどこが類似商品を出してくるか分からない状況でした。発売が遅くなると機会損失につながってしまう。だから、あらかじめいつまでにという時期を決めて発売したいという想いが強くありました。

納期は、正直プレッシャーがありました(笑)。拭き取りシートの仕様などを改良しながら試作機はトータルで十数台は出しました。こだわりを妥協せずにやり遂げることができ、苦労はありましたが、やりがいの方が大きかったです。

時間が限られるなかで、本当に粘り強くやってくださいました。私が声をかけたのは2018年の秋ですが、翌年の8月には発売にこぎつけられたので、がんばってもらえたなと感謝しています。

発売になった時は感動しました。売り場で見たときは、本当にうれしかったです。商品そのものはもちろんなんですが、実店舗のPOPやパッケージ、公式サイトなど、商品のこだわりが伝わりやすいよう工夫されているのが伝わってきて感激しました。

素足の画にこだわってアピールしました。たとえば実店舗の掃除機の売場には、たいてい30台くらいが並びます。その中からいかに手にとってもらうかというのが大事ですから、商品の魅力がひと目でわかるような工夫も欠かせないんですよね。

1台で吸い取りと拭き取りが同時にできて、素足でその実力を実感してもらえる商品だからこそのアピールですね。

「この商品って
どう役立つのかな、
どう必要とされるのかな」

商品をつくる時に大切にしていることはありますか?

商品をつくることに集中してしまい、周りが見えなくなる可能性ってどうしてもあるんですよね。お客様の考えであったり、今の社会の変化であったり、この商品ってどう役立つのかな、どう必要とされるのかなってことは常に意識していますね。つくることが目的になってしまい、本来の目的ってなんだっけ?とならないよう、冷静に物事を俯瞰してみることを心掛けています。

つくったものを使ってみるようにしています。自分が使ってみてダメだったら、人に使って頂くということはもちろんできませんし。
つくる側にいると相田さんがおっしゃったように、自分で気づかないことも多いんです。だから、社内の人にも使ってもらい、感想を聞いてみて、ここ使いにくいなみたいな、本当にちょっとしたことも改良に活かすようにしています。

「知恵を出し合いながら商品をつくっていきたい」 「知恵を出し合いながら商品をつくっていきたい」

「知恵を出し合いながら
商品をつくっていきたい」

タッグを組んで商品開発をしたわけですが、お互いの会社にどんなイメージを持っていますか。

海外に拠点を広げる企業が多い中、ツインバードさんは新潟の燕市で、産学共同で地域興しもしながら、世の中のためになる商品づくりを続けていますよね。なかなかない稀有な企業だと思います。

ありがとうございます。ビックカメラさんは、家電に限らず、高付加価値のこだわりぬいた商品をブランド化して発信する力がある企業です。今回の開発では、ご一緒できてうれしかったですし、パートナーであると感じています。

うちは小売りなので、ものづくりはメーカーさんの協力あってこそ。国内にしっかりと軸足を置いて研究されているのはツインバードさんの大きな魅力です。ビックカメラのPBをつくっていくうえで、私も大切なパートナーだと思っています。

ユーザーの声にも耳を傾けながら、求められるニーズをプラスして、さらに良い商品をつくっていけたらいいですね。

そうですね。今回のクリーナーは、ベースになるツインバードさんの掃除機があったので、ゼロからではなく、1から2にした商品なのかなと。今後は、ゼロからつくりあげるビックカメラにしかないもの、ビックカメラでしか買えないものを、ツインバードさんと知恵を出し合いながらつくっていきたいと思います。

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