TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD
タムロンのAPS-Cミラーレス用レンズ「17-70mmF2.8」は実用性の高い大口径標準ズームレンズ。ズーム全域でF値2.8、手ブレ補正機構搭載しながらも軽量・コンパクト、様々なシチュエーションに対応できるレンズです。
2枚のGM(ガラスモールド非球面)レンズや1枚の複合非球面レンズが組み込まれた高い光学性から生み出される高解像・高コントラストな画質は、どのような場面でもヌケがよくシャープな画像を写し出し、撮影者の意図する絵作りを忠実の描写してくれることでしょう。
カメラ：
α7III
絞り値：f/8
露出時間：1/125秒
ISO：160
露出補正：-0.3ステップ
露出モード：絞り優先
ツタの絡まる歩道橋をワイド側にして撮影しました。F8まで絞り込んだので画面隅々までピントがいきわたり質感もよく伝わってきます。黄色の橋脚が冬の夕日で更に黄色味が増して味わいある色調になりました。使用したカメラの再現能力をしっかり導き出せるのもレンズのポテンシャルが高いからなのです。
カメラ：
α7III
絞り値：f/8
露出時間：1/100秒
ISO：100
露出補正：-0.3ステップ
露出モード：絞り優先
タムロンのレンズはカミソリのような切れ味というよりも、シャープな中に芯の柔らかさを感じ、雰囲気をうまく包み込むような描写が持ち味です。ワイド側～テレ側全域でもF2.8通しなので、テレ側の中望遠域でボケをアクセントにしっとりとした絵作りができました。
カメラ：
α7III
絞り値：f/2.8
露出時間：1/500秒
ISO：640
露出補正：-0.7ステップ
露出モード：シャッター優先
フルサイズ換算で25.5mm～105mmまでをカバーしながら、長さ119.3mm、最大径φ74.6mm、質量525gと非常に軽量・コンパクトで、高性能な手ブレ補正機構「VC」も搭載されています。様々なシチュエーション対応できる能力を秘めたレンズですが、気軽に持ち出すことができる万能なレンズとして活躍してそうです。
カメラ：
α7III
絞り値：f/6.3
露出時間：1/160秒
ISO：100
露出補正：-1ステップ
露出モード：絞り優先
桜がほぼ満開に近づいた頃、再度このレンズを手に取って作例を撮影しました。望遠域が35ｍｍ換算で105ｍｍもあるので、適度な圧縮感で桜の量感を損なうことなく皇居のお堀に沿って咲き誇るソメイヨシノを写し出してくれました。気軽に携行できるレンズでこれだけの描写力があるのは使い勝手が良すぎます。
カメラ：
α7III
絞り値：f/20
露出時間：1/250秒
ISO：1600
露出補正：±0ステップ
露出モード：マニュアル
都会の桜は街を明るく飾り希望をもたらしてくれます。市ヶ谷駅前交差点前にある公園の桜も満開になりましたが、駅前なので歩行者や次々通る車など往来の激しいあわただしい場所で美しさが目立ちません。
望遠域側で慌ただしさを切り落としてみると、がらりと雰囲気が変わりました。100ｍｍ前後(フルサイズ換算)の焦点距離はなかなか面白い、と改めて感じさせてくれたレンズです。
カメラ：
α7III
絞り値：f/8
露出時間：1/320秒
ISO：100
露出補正：±0ステップ
露出モード：絞り優先
カメラ：
α7III
絞り値：f/2.8
露出時間：1/800秒
ISO：100
露出補正：±0ステップ
露出モード：シャッター優先
カメラ：
α7III
絞り値：f/2.8
露出時間：1/2000秒
ISO：800
露出補正：-0.3ステップ
露出モード：シャッター優先
満開の美しさは語るまでもなく、散った後の花びらから漂う儚い美しさが日本人の琴線に触れて、桜は多くの人から愛されるのでしょう。池を埋め尽くした花びら一枚一枚が鮮明に分離し、淡いピンクのグラデーション、ハイライトの微妙なトーン、バランスよく美しく写し出されています。
高性能なカメラの撮影素子に劣化を抑え豊かな情報量を伝えられるかがレンズの命であり使命でありますが、このレンズの持つポテンシャルはコストパフォーマンス以上に優れた性能を持ったレンズに違いない、と確信しました。
カメラ：
α7III
絞り値：f/4.5
露出時間：1/320秒
ISO：100
露出補正：-0.3ステップ
露出モード：シャッター優先
