最先端の光学設計と技術から誕生した交換レンズ、ソニー「G-MASTER」シリーズに、使用頻度の高い70-200mmをカバーした『SEL70200GM』が発表されました。先に発売された『SEL2470GM』と合わせて、いわゆる大三元レンズの内の2つが「G-MASTER」シリーズにラインナップされたことになります。全域F2.8でカバーする、大口径望遠ズームの実力はいかに？
今回、実機をお借りすることができましたので、愛機α7RIIと共に撮影にでかけました。

流れ落ちる滝、程よい流水感を出すべくシャッタースピードを調整。飛び散る水しぶきの一粒一粒や、画面右側の草木のディテールまで細かく描写できています。

• 使用カメラ：ソニー α7RII
• 使用レンズ：ソニー SEL70200GM
• 絞り値：f/4
• 露出時間：1/100秒
• ISO：400
• 露出補正：-0.7

ライトアップされた夜の工場は、厳かな雰囲気が感じられます。やや絞っての撮影なので、全体的にシャープに写っています。建物のディテールや遠景まで息を呑む再現力です。

• 使用カメラ：ソニー α7RII
• 使用レンズ：ソニー SEL70200GM
• 絞り値：f/8
• 露出時間：1/800秒
• ISO：800
• 露出補正：+0.3

G MASTERレンズの一番の特徴といえば、やはり美しいボケ味。絞りを開き切って目いっぱいボカしました。背景だけでなく、手前の花も周囲に溶け込んでしまうくらいに、まろやかなボケ味です

• 使用カメラ：ソニー α7RII
• 使用レンズ：ソニー SEL70200GM
• 絞り値：f/2.8
• 露出時間：1/1600秒
• ISO：400
• 露出補正：+0.3

車体からレールのバラストまでシャープに描写してくれました。AFも迅速で、使いやすい定番の焦点距離で鉄道写真でも活躍します。

• 使用カメラ：ソニー α7RII
• 使用レンズ：ソニー SEL70200GM
• 絞り値：f/7.1
• 露出時間：1/1250秒
• ISO：400
• 露出補正：-0.3

使用されるボディの性能をフルに発揮すべく、高い解像力を持たせられたのもポイント。手前の養殖場ですが、等倍で見ますと貝の一枚一枚までディテールが分かります。

• 使用カメラ：ソニー α7RII
• 使用レンズ：ソニー SEL70200GM
• 絞り値：f/7.1
• 露出時間：1/1600秒
• ISO：400
• 露出補正：-0.3

手前の被写体にピントを合わせ、奥に行くにつれて段々とボケが深くなっていく。いわゆる正統派背景ボケ作例です。合焦させた被写体がシャープに写っている分、より存在感を感じさせられます。表面の質感描写も見事です。

• 使用カメラ：ソニー α7RII
• 使用レンズ：ソニー SEL70200GM
• 絞り値：f/2.8
• 露出時間：1/1600秒
• ISO：200
• 露出補正：−

70-200mmというレンズは、被写体から程よい距離感で撮影が出来ます。鹿さんに警戒されない位置から撮影しました。背景をボカしたので、鹿さんのリラックスした佇まいと合わせてとても柔らかな雰囲気の一枚になりました。

• 使用カメラ：ソニー α7RII
• 使用レンズ：ソニー SEL70200GM
• 絞り値：f/4
• 露出時間：1/640秒
• ISO：200
• 露出補正：−

夕刻の町並みを行く路面電車。石畳や車両の質感、ディテールをリアルに再現。

• 使用カメラ：ソニー α7RII
• 使用レンズ：ソニー SEL70200GM
• 絞り値：f/8
• 露出時間：1/1000秒
• ISO：400
• 露出補正：-1.3

α7シリーズユーザー必携フルサイズセンサーの性能を余すところなく活かせます！
F2.8通しのフルサイズ対応望遠ズームレンズということで、FEマウントのレンズの中では大きな部類に入るかと思いますが、同一スペックのレンズと比べると、一回り小型な印象で、取り回しも良いと感じました。さらに、α7RIIの性能をフルに発揮できる圧倒的な解像感やまろやかなボケ味は、持っていて良かったとユーザーを唸らせること間違いなしです。すでに発売されている『SEL2470GM』と合わせてでかければ、広角から望遠まで目に写るもの全てをハイクオリティー画質で撮影することができます。
写真表現のワンランクアップをお考えの方は、是非一度お手に取ってお試しになられてはいかがでしょうか。