フルサイズ、光学ローパスフィルターレス! SONY RX1R
35mmフルサイズセンサーを搭載したコンパクトカメラとして登場したRX1。
レンズも新開発のカールツアイス、ゾナーT*35mmF2を搭載。コンパクトながらフルサイズの描写力が楽しめるという事で、発売以来非常に大きな反響を頂いております。カメラグランプリ2013大賞を受賞したのも記憶に新しいですね。
そんな中、今回、そのRX1に、光学ローパスフィルターレスモデルのRX1Rが発売となりました。高品位なレンズとフルサイズセンサーが生み出す高画質に、ローパスフィルターを取ることにより、圧倒的な解像感が加わり、風景など、より解像感が欲しいジャンルで活躍してくれます。
外観1
外観2
ダイヤルによる露出補正、絞り環など、アナログ感覚な操作、外観、操作などはRX1と同等です。外見上の違いは正面のロゴの部分に、赤い文字で「R」のロゴが。
ローパスレスとなったというところで、その解像感はどうか、モアレの発生は?など気になるところかと思います。早速持ち出して撮影してみました。
ビルを見上げる
1/640 F8 -0.3 ISO100
ビルを見上げて1枚。外壁のテクスチャなど、さすがローパスレス、ビシッと来てます。気になるモアレですが、ほとんど気になりません。原版を等倍でみて重箱の隅をつつけば、といったレベルです。
吹き抜けにて
1/125 F8 ISO100
吹き抜け、鉄骨や手すりなど様々なパーツがシャープに。ガラスの透明感、ネットの質感、シャドウ部のディテールもしっかり出ています。
路地に咲く1輪の
1/320 F4 ISO100
路地に咲いていたタンポポ。RX1Rもレンズ部分で切り替えることによって最短20cmまで寄る事が可能に。原版を等倍で見るとピントを合わせた蕊の部分の描写が驚くほどシャープに。
ガード下
1/250 F2 -1 ISO100
こちらは開放F2にて。ピントを合わせた天井部分の質感、壁面の木目などをはとてもシャープ。そして奥に行くにつれ溶けていくようなボケ味もとても美しいです。
ピクチャースタイルモノクロにて。
煉瓦造り
1/100 F7.1 ISO100
街路樹と煉瓦造りの建物。煉瓦の1つ1つ、質感を周辺までしっかりと描写してくれました。
エントランス
1/640 F8 ISO100
白いアーチの質感、立木の葉の虫食い、そして葉脈までもしっかりと写っています。
ビル影
1/100 F2 -1.7 ISO100
ビルのエントランスにて、少し露出を切り詰め、明暗を強調。床部分のテクスチャー、質感もリアルに描写。
鉄骨の質感
1/125 F2 -0.7 ISO100
開放にてガード下の鉄骨。幾度と塗られたペンキでゴツゴツとした質感。まるで画像を指でなぞると、ゴツゴツと伝わってきそうな仕上がりです。
カフェにて
1/125 F2.8 -0.7 ISO800
ISO800にて。ISO800ではノイズなど皆無。明るいレンズとフルサイズセンサーのボケ味で室内でも雰囲気のある撮影が出来ます。氷やグラスの水滴の質感もしっかり描写。
やはり、解像感はスゴイ。被写体の質感をシャープに表現してくれました。
解像感以外にも、35mmフルサイズExmorCMOSセンサーの生み出す広いダイナミックレンジと低ノイズで精細な画質。レンズ一体型の強みとしてレンズとのマッチングにより、レンズの性能を最大限に生かす事ができます。
ラストはRX1とRX1R、撮り比べてみました。
元画像
1/200 F4 ISO100
RX1R拡大
RX1拡大
RX1も併売となりますが、オールマイティーなRX1にするのか、それとも解像感を優先してRX1Rを選ぶのか、撮る方のお好みによりますが、どちらも、カメラとして、撮る道具として完成されていて、撮りがいもあり、最高の1枚、作品を残してくれます。どちらがお好みでしょうか?