コンパクトデジタルカメラ サイバーショット DSC-RX10M2
ソニーRX10M2と同時に登場した、RX10M2。コンパクトでスリムなRX100シリーズと違い、RX10シリーズはレンズ部分が迫り出した一眼レフのような形状で、いわゆるネオ一眼カメラです。画質については、RX10M2と同様の画像処理エンジンや撮像素子を積んでいるので折り紙つきですが、では敢えて本機を選ぶ理由は何でしょうか。それはやはり、本機の形状で最も特徴的な『レンズ』です。広角端はRX10M2と同じ24mmですが、ズーム域が違います。RX10M2がテレ端が70mmに対して、RX10M2はなんと200mm!加えて開放F値もF2.8通しなので、一眼レフのようにレンズを何本も持ち歩かずに済む為、手荷物もコンパクトに収まります。今回、実機を手にする事が出来ましたので、早速撮影に行って参りました。
俯瞰にて
絞り値:f/5.6
露出時間:1/1000秒
ISO:200
露出補正:-0.7
標準域で海沿いの線路を俯瞰。木々や列車、海面もしっかり描写しています。
テレ側にて
絞り値:f/5.6
露出時間:1/1000秒
ISO:200
こちらはテレ側で。200mm相当、かなり引き寄せることが出来ます。青い海も気持ちの良い青です。
ズーム![]() |
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お次はワイド端24mmから、テレ端の200mmになります。同じ位置から撮影しても、ワイド、テレにてこれだけの表現の違いを得ることが出来ます。描写力もよく、機動性の高さもお分かりいただけるかと思います。 |
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秋桜
絞り値:f/4.5
露出時間:1/32000秒
ISO:1250
露出補正:0.3
逆光で太陽を入れている場面。1/32000秒の高速シャッターを用いる事で、太陽と花を同じカットに収めました。花にピントを合わせれば白飛び、ハイライト部に合せれば花は黒つぶれしてしまうのを見事に回避。
夕暮れ
絞り値:f/5.6
露出時間:1/1000秒
ISO:200
露出補正:-1
ガラス越しの展望台から。シャドウ部の町並みも黒潰れする事なく画面全体を見事に描写。
スカイツリーとお月様
絞り値:f/4
露出時間:1/10秒
ISO:1600
露出補正:-1.7
新型センサーのExmor RSは、夜景にも強いです。手持ちでもしっかり構えてファインダーを覗いて、都会の夜の煌めきだってこの通り美しく記録出来ます。高感度性能も高いのでノイズも殆ど気になりません。
ハイキング途中
絞り値:f/5.6
露出時間:1/2000秒
ISO:200
露出補正:-0.3
山の葉も赤色に変わり始めてきました。赤、緑それぞれの葉の形状をシャープに描写。一体型ならではの携帯性、ちょっとしたハイキングでも機動性、実用性が高い1台です。
秋桜2
絞り値:f/4
露出時間:1/1600秒
ISO:200
露出補正:-0.3
1インチということで、背景も大きくぼかせ、花にピントを合せる事で立体的な画を得ることが出来ます。
ボート
高速シャッターで逆光もしっかり再現
絞り値:f/4
露出時間:1/1250秒
ISO:200
露出補正:-1.3
桟橋のシャープさ、水面の漣もいい感じ。真っ黒に見えても拡大すると潰れていないのが分かります。
テーブル
高感度
絞り値:f/2.8
露出時間:1/1600秒
ISO:200
露出補正:-0.7
公園のカフェテリアのテーブルが、アーティスティックな感じなので思わずパシャリ。
どんな場面でもこなせる、高水準な1台
この画角をカバーし、この画角と考えれば十分小型で、ホールド性も抜群です。
ただ、ズーム出来て良かったと思えるシチュエーションを日常で多く感じるようであれば、ズームが広角から標準域までのRX100M4と比べると、持っていて正解の一台だと思います。それに大きいといっても、望遠レンズを装着した一眼と比べれば小ぶりなので、単焦点レンズを装着した一眼をメインにして、サブカメラとして携行するのも有りです。RX100M4と同じく、4K動画撮影やスーパースローモーション撮影という先進機能が盛り込まれているので、様々な場面で活躍する事間違いなしです。


















