ソニー α7S II ILCE-7SM2
フルサイズセンサー搭載型ミラーレス一眼、ソニーα7シリーズも第2世代に。‘II’のラインナップのα7II、α7RIIに『α7SII』が加わりました。「S」の高感度性能、最高409600の拡張ISO感度設定に5軸手ブレ補正機構を搭載。画素数こそ1220万画素数も1画素あたりの受光面積が大きくなる為、暗所での撮影には非常に心強いスペックを有しております。今回実機を触る機会なのですから暗所での撮影を多めにしてみました。僅かな光をも捉えるα7SIIの実力を、是非ご覧下さい。
日没後
絞り値:f/5.6
露出時間:1/6秒
ISO:6400
露出補正:-1
というわけで早速、暗いシーンでの撮影。日没直後、IO6400にて手持ち撮影。木のシルエットの葉の輪郭まで鑑賞に堪えうるレベルで描写出来ています。ISO6400ではノイズもほとんど目立たず、5軸手振れ補正の効果で十分手もちでいけました。
高感度1
絞り値:f/4
露出時間:1/60秒
ISO:12800
さらにISO12800に上げて。若干ノイズがのってきましたが、用途によっては十分実用レベルだと思います。
高感度2
絞り値:f/4
露出時間:1/80秒
ISO:25600
さらに感度を上げて。とそれなりにノイズも見えてきますが人形や樽の質感やディテールを表現出来ているのは、暗がりに光源はハロウインの装飾のライトのみの状況で1/80切れるのも驚きです。
カシオペアとアンドロメダ
絞り値:f/4
露出時間:1/30秒
ISO:1600
次は星を撮ってみました。林の向こうから昇ってきたカシオペアとアンドロメダ。星を撮る際は当然MFとなりますが、拡大フォーカス時もファインダー、または液晶も見やすい明るさで星のピント合わせもしやすかったです。
ランプの夕暮れ
絞り値:f/4
露出時間:1/160秒
ISO:400
露出補正:-1
薄暗くなってきてちょうどランプが点灯した頃の1カット。夕暮れ時の物さみしげな雰囲気を上手く切り取る事が出来ました。
しばらく暗所での撮影が続きましたので、日中の撮影も。
キャンプの朝食
レンズ:
FE 28mm F2
絞り値:f/4
露出時間:1/125秒
ISO:200
露出補正:-0.7
星空を撮影した翌朝、朝食の準備中に1枚。琺瑯の赤いマグカップや木のテーブルの質感もいい感じに。
海を見つめる
絞り値:f/4
露出時間:1/2500秒
ISO:100
露出補正:-0.7
海沿いを歩いているとたまたま遭った、海を見つめるハト3羽。フルサイズといことで適度に海をほかして立体感も。輝度差のあるシーンでしたが海のきらめきなどもなかなかいい雰囲気になりました。
黄色い原チャリ
絞り値:f/4
露出時間:1/1250秒
ISO:100
大分年季の入ったカブ。ちょっと錆びの浮いた質感や黄色いボディもいい感じです。
海沿いスナップ
絞り値:f/4
露出時間:1/800秒
ISO:100
海沿い、ちょっと強い日差し。店先のオブジェも木目までしっかり再現。レスポンスもよく、ちょうどカップルの後姿が納まったところをぼかしてパチリ。
高原の朝
絞り値:f/11
露出時間:1/250秒
ISO:200
露出補正:-0.3
紅葉を目前に控えた、葉の色が変わり始めたころに撮った1コマ。青々とした空の色やそれと対照的な色の木々は、済んだ高原の空気感を感じさせてくれます。
色づく季節
絞り値:f/11
露出時間:1/11秒
ISO:100
露出補正:-0.7
画素数はご存じの通り控えめですが、フルサイズならではの描写力で葉の一枚一枚をしっかり立体的に写しています。
浅間山と天の川
絞り値:f/4.5
露出時間:1/25秒
ISO:3200
再び、日没後の1コマ。浅間山と天の川を狙ってみました。付近のコテージの明かりが気になりましたが淡い秋の天の川を写すことができました。街明かりでしょうか、低空は明るい状態ですが、かえって噴煙上げる浅間山を浮かび上がりました。
新たな表現力を手に入れる為の、一つの選択肢
前モデルの「α7S」の時もその高感度性能には驚きましたが、本機はさらに「α7S」には無かったボディ内手ブレ補正機構を備えているので、暗所撮影に更に強くなったと実感出来ました。デイライト下ので撮影も実用十分。フルサイズセンサーである事を感じさせる描写力です。そして、本体での4K動画に対応するなど、プロユーズにも耐える動画性能など、ナイトショットを多めに撮る方にだけでなく、多くの方々に試して頂きたい一台です。高画素機が必要ならばα7RU、バランスの取れたα7U、そして高感度のα7SUと用途に合わせてチョイスできるα7シリーズが新たな表現をより身近なものにしてくれます。
















