SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM Sports
Photokina 2018で発表され、スポーツ、ネイチャーフォト、飛行機・鉄道・モータースポーツ、さらにはポートレートにも最適なフラッグシップ大口径望遠ズームレンズ「SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports」。対応マウントは、シグマ用、ニコン用、キヤノン用で、今月12月中旬より、シグマ、キヤノン用が発売されたばかり。光学性能、堅牢性、機動力の全てにおいて、プロフェッショナルの高度な性能要求に応えつつ、オールラウンドに使える究極の望遠ズームレンズとなっています。さらには、超音波モーターHSM による最新の高速AFにより、スポーツシーンなどにおいて、ベストのシャッターチャンスが期待できます。
今回は、オールラウンダーなこのレンズで、ポートレートやスナップ撮影など、多様なシーンを切り取ってまいりました。それでは、作例をご覧ください。

カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/1600秒
ISO:200
久々に多摩川沿いを散策すると、鮮やかに彩りを添えてくれた紅葉は終わりを告げており、この日は人影もまばら。草木は色褪せ、冬枯れが始まっていました。
ポートレートのロケーション撮影においては、なるべく避けたい地味なシーズンかつ撮影ロケーションのように思えますが、SIGMAのコクのある色味が、画の仕上がりに彩りを与えてくれるように感じます。さらに、焦点域70-200mmをカバーする使用頻度の高いこの大口径レンズを持っていれば、どんな環境や状況でもきっと良い仕事ができるだろうと思えてきます。

カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/1000秒
ISO:200
球面収差を最適化することでボケ味に配慮したSportsラインF2.8通しの大口径レンズ。ポートレートにも最適なレンズです。背景に大きなボケ味を生じさせ、主役のモデルの表情や魅力を引き立ててくれます。

カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/800秒
ISO:100
70-200mmという焦点距離は、様々なシーンにおいて非常に扱いやすく、カット数を多く必要とするカメラマンの人物ロケーション撮影にはピッタリのプロダクトと言えるでしょう。
ここでは、少し離れた枯れた葦の間から、テレ端・開放値にて撮影しています。カップルの間に流れる優しい空気感が素敵です。ボケ味が大変美しいレンズなので、前ボケを大胆に入れて、2人の雰囲気を壊さぬように画作りをしています。

カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/800秒
ISO:100
前後の大きなボケ味が、フィールドの段差を強調し、なだらかな丘のように波打つ地形を上手く表現してくれました。また、緑一面の中、開放値にて描写された薄いピント面。主役が何かを確かな描写力で示してくれます。

カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/3.2
露出時間:1/250秒
ISO:200
雨滴が葉先に付いて、ちょっと重そうにしな垂れている庭先の緑。雨が降り出したので、チャンスとばかりに急ぎレンズを取り出して撮影しました。少々雨に濡れてしまいましたが、Sportsラインのこのレンズは、防塵防滴性の高い構造となっているため、雨などを気にせずに撮影に集中できます。
※Sportsラインは、マウント接合部、マニュアルリング、ズームリングや、カスタムスイッチ等の操作系スイッチ、スイッチパネルや外装部の接合部などに防塵、防滴仕様を採用しています。また、レンズ表面のメインテナンスが容易となり、水滴等が容易に拭き取れます。

カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/5.6
露出時間:1/640秒
ISO:200
動きの速い被写体や、遠方の被写体を容易に捉えることができる、ハイレベルな光学性能と表現能力を持つのがSportsラインです。
カメラをバッグにしまおうとしている時に眼の端に捉えたサイクリスト。慌てて構え直し、シャッターを切りました。超音波モーターHSMによる最新の高速AF。さすが、快適に被写体を捉えることができます。シャッターチャンスに強いレンズだと感じました。

カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/800秒
ISO:400
ふわふわの毛並みが印象的な猫を被写体にしての撮影です。ズームレンズながら、輪郭線が背景に次第に消えていくように溶け込む美しいボケ描写はさすがフラッグシップのレンズ。決してArtラインに負けない実力を発揮しています。

カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/500秒
ISO:200
庭の物入れを正面からフラットに捉えてみました。一面に古びた木の材質や塗料の剥げ落ちた質感、汚れた窓ガラスの質感などがリアルに丁寧に描写されています。


カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/80秒
ISO:800
付属のワイナリーのワインを提供してくれる事で人気のレストラン。今年一杯で閉めてしまうとのこと。1ファンとして寂しい限りです。
そんなセンチメンタルな気分で、陽が落ちて暖かい灯りが灯るレストラン内を遠隔から撮らせていただきました。テーブルセットにAFで焦点を合わせると気持ちの良いくらいにピシッとピントが来ます。また、レンズの描写に対して光の悪影響を受けにくい設計やスーパーマルチレイヤーコートの採用により、室内全体が美しく描写されました。

カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/125秒
ISO:1600
かなり暗い部屋で、焦点距離135mmあたりで撮影しています。4段分の手ブレ補正があるという事なので、ISO感度を上げたくなければ、シャッター速度を1/30秒あたりで設定しても綺麗に撮れるはずです。低照度の中で鈍く輝くワインボトルの質感、またボケ量により取り込まれた周囲の空間等、リアルに的確に表現されたように思います。


カメラ:
EOS 5D Mark III
絞り値:f/2.8
露出時間:1/60秒
ISO:800
イルミネーションを纏った樹の内側から、遠くに光るイルミネーションを捉えました。11枚羽根の円形絞りを採用しているため、イルミネーションの光がとても綺麗な円形のボケになっています。枝ぶりの形態と鮮やかな光の丸い粒に面白さを感じて撮ったカットです。
スポーツ写真全般、野鳥や野生動物などのネイチャーフォト、飛行機・鉄道・モータースポーツ、ポートレートなどにも最適な「SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports」。この望遠レンズに加え、既に発売されている「14-24mm F2.8 DG HSM | Art」、「24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art」を揃えれば、F2.8の大口径ズームレンズによる「14mmから200mm」までを幅広くカバーできます。ほとんどのシーンを撮ることが可能になりますね。
プロカメラマンの高い性能要求に応えてくれるフラッグシップモデル「SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports」。オススメです。